皆さま、こんにちは。
時の経つのは早いもの。あっという間に 今年最後の月となりました。
今朝、メールチェックをしておりましたら、当ブログの1年前の記事が
届いておりました。
ちょうど今頃、当事務所裏庭の紅葉について記事にしておりました。
そこで、ちょっと裏庭を覗いてみると・・・
なんと、既に紅葉のじゅうたんが出来上がっておりました
この葉っぱの一つ一つを見て、私はある絵本を思い出しました。
『葉っぱのフレディ~いのちの旅~』
この絵本は、子どもたちが幼稚園の頃に、父が子どもたちへプレゼントして
くれたものです。
「内容は まだわかりにくいかもしれないけど、ぜひ読んであげて欲しい」
私にそう言って渡してくれました。
当時6歳と3歳の子どもたちには、フレディの気持ちがピンとこなかったかも
しれませんが、私は甚く感動したのを覚えています。
春に 大勢の仲間とともに生まれ、夏・秋と素晴らしい時を過ごした
フレディという一枚の葉っぱが、冬になり いよいよ枝から別れを告げる時がくる。
木枯らしが吹き、枝から吹き飛んでいく仲間を見ては、恐ろしくて死への恐怖に
震えている。しかし、その自然の巡りを 仲間のダニエルが優しく話す。
死は、まだ経験したことがないから ただ恐ろしいことに思うかもしれないが
自然は常に変化している。その巡りの一環であるということを優しく、優しく…
最期に一人残ったフレディも、いよいよ別れる時がくる。しかし、風に飛ばされ
落ちて行った先は、意外にもフワフワと温かく、居心地の良いところだった。
そうして、大自然の仕組みは寸分の狂いもなく、延々と続いていく・・・
そんな内容でした。
今年のお正月、実家で両親と私たち家族・妹家族が集まり、年始を楽しく過ごした
あの日、母がその10ヶ月後に亡くなるとは、想像もしませんでした。
母は、今年10月に旅立って行きました。フレディのように、死への恐怖と
戦った時もあったでしょう。しかし、母は今、フレディが旅だった時のように
病気の苦しさから開放されて、居心地の良いところで、眠っていると思います。
自然の仕組みの中で、私たちは生きている
そんなことを、ふと感じる紅葉のじゅうたんでした