愛知HAPPY★あいちハッピー/榊せんせの君子生活

化学を修めた君子。電池、下水浄化、うがいと手洗い、石鹸やコスメの手作り、ハーブ、香りの化学。金欠病の克服、貧乏ライフ。

【上から目線】を上から目線で考えた

2020年05月22日 | aichi-happy

【上から目線】
上から目線って難しい言葉だ。内容は正しくても、あなたに言われる筋合いはないという意味に近い。つまり何を言っても聞く耳なしで無駄なのだ。馬の耳に念仏と同じ。

ここで、馬鹿と恥ってなにかを考えてみる。馬鹿は恥ずかしがらない?自分は馬鹿で恥ずかしいと思う?馬鹿はほとんどの場合、外野に言われる。

馬鹿みたい、と馬鹿だ、も少し違う。馬鹿みたいは本人に直接も言える。馬鹿のような振る舞いをするが、馬鹿じゃないから直してね、という意味だ。

馬鹿という言葉は、上司が鹿と言えば馬も鹿だという時の言葉らしい。正しいと分かっているのにそうしない、正しく出来るはずなのに出来てない状態をいう。

一方で、恥って何だろう。恥は、人様が見て笑うようなことは、恥ずかしいからやらないという感覚だ。本能丸出しの行動は恥ずかしいとされる。周りの視線を気にすることが、恥という事だ。周りと違うだけでない。より本能的、より野性的、より動物的、より猿に近い行動が、恥とされる。

恥ずかしがらないのが、当たり前な存在として猿がある。猿は、人間の姿に似ているが、動物で畜生と呼ばれる。猿真似や、猿芝居などの言葉もある。一見、猿も人間も同じような行動をしている。親殺し、子殺しを猿以下と表現するのもその一種だ。

だが、猿は恥がないし、人間は恥を持つとされる。人前で恥部を見せないのは、猿と人間は違うからと言われる。猿は本能のおもむくままなのに対して、人間は恥があるので、慎み深く隠すという。猿より人間が賢いことは、恥を知っているからだ。

猿知恵という言葉もある。ずる賢い、自己中心的なふるまいや言葉を批判する時に使う。悪知恵と似てる。浅くて下品な知恵のときに使う。猿みたいな人間と言えば、かなり酷い悪口だ。

恥について、日本と西洋で感覚が違うらしい。エデンでは性器を隠さなかったアダムとイブが、リンゴを食べて恥を知ったので、隠すようになったという伝説がある。エデンでは猿だったが、エデンの外(東か?)では恥がある。
西洋から見て日本を恥の文化と表現した本がある。

恥ずかしいので隠れてやるか、恥ずかしいのでやらないとでは、恥という捉え方が大きく違う。私には西洋は、隠す。日本は、やらないという分け方に思える。

上から目線、馬鹿、恥、猿と並べてみた。上から目線だという反論をするとき、馬鹿にされたと感じるから突き返すのだろう。内容は分かるけれど、発言者や表現を否定するという反論だ。見下された側の人は、馬鹿か猿かで考えてみる。

馬鹿)知っていて間違えていることを、上から間違えていると指摘されたときに素直に直せないので反論する。

猿)恥ずかしいので隠すことを隠さないひと、恥ずかしいのでやらないことをやるひとに対して、他人から恥ずかしいから隠せ、止めろという指摘をされたとき、相手の視線が上過ぎると反論する。

上の例を見ると、馬鹿の方は無理があると感じる。猿の方が自然と意味が通る。

猿タイプの人を、恥ずかしいので隠してやるタイプと、恥なのでやらないタイプに分けて人間像を考える。

隠)人間は猿と同じだが、他人に見えないように隠してやるだけだ。

恥)人間は猿と違うので、人間らしく振舞うべきだ。

上から目線は、どうやら恥はやらないタイプの人間の発言を、隠れてやるタイプの人間が批判するときに使う言葉だと分かる。


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