今年も後何時間かになりました。
いつも1年を振り返ることもなくあわただしく過ぎ去る年末ですが、この年末は幸か不幸か、
3日ほどベッドに縛り付けられておりました。
今日になってやっと座って文字を見る気になれました。その間2日ほどは寝ているのか
目覚めているのかわからないまま過ぎていきましたが、昨日は何とか脳の機能は回復してきたようです。
おかげで、今年あったことを少しは振り返ることができました。
まず、一番印象に残った出来事は6月に行ったイギリスで、20年前と全く変わらぬ景色に出会えたことでした。
すばらしい犬たちを間近に見れたこと共に、とてもうれしかった。
行っている間はあまり思わなかったのですが、日本に帰ってきて特にその思いを強くしました。
私でも年に2,3回は名古屋の町に出て行くことがあります。単純に考えて3,4ヶ月に一回といったところでしょうか。
この間にも町並みはどんどん変わっています。前あったビルがもうなかったり、お目当てのお店がもう変わっていたり、、。
日本はめまぐるしく変わっていきます。
英国で泊まったB&Bは300年前の建物だそうです。もちろん地震がある木と紙の建物の日本と同じにはできませんが、
伝統というものへの教育、考え方が根本的に違うような気がしました。
うちの息子がベルギーの厩舎へ行っていた時のことをよく言っています。
そこの先生に「なぜ、こういう風にしなければいけないのですか」と質問すると
「それが伝統だからだ」という返事がいつもあったそうです。
私はこの連綿と続く伝統というものがすばらしいものだとわかり、意識した時に、わが国にもそれがある!
といまさらながらに感動しました。
それと同時に、伝統を持っている日本人として生まれたことの誇りも持つことができました。
文章でうまく伝えることができないのがもどかしいですが、礼儀、行儀、尊敬、謙譲、知恵などという日本人が誇るものを大事にしたいと思い、
来年の目標にしたいと思っています。
来年も、ラ・シュボーシエ、ジョイ、ティンカーベルのスタッフと共に一生懸命がんばります。
何卒、よろしくお願いいたします。
土方利恵子