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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

DVD・寄生獣

2015年04月30日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、完結編が封切られた「寄生獣」です。

 

先日テレビで特別放映されたので録画して先日観たのですが、原作コミックに興味がなかった僕は蚊帳の外でしたが、最新のVFXを駆使して完成した実写版は、やはり面白かったです。

内容は、詳しい人ばかりなので説明することもないので、僕の個人的な感想から言えば、先ず豪華なキャストと染谷将太演じる主人公と右手に寄生したミギーの声の阿部サダオの奇妙な一体感が何とも言えない魅力でした。

完結編は現在公開中。落ち着いたところで、今度は劇場で観たいと思います。


ドラマ対決・キムタクVS優子

2015年04月29日 | 【映画・ドラマ・演劇】

昔からドラマ好きの僕が、最近のドラマに魅力を感じなくなりました。一応初回はチェックするもの、好きな男優、女優が出演していても、以前に比べ魅力を感じなくなったのは、おそらく内容に満足できなくなっているようです。

そんな中で、木村拓哉主演のドラマは、リアルタイムで欠かさず観ていたのすが、そこに割って出てきたのが、大島優子主演の「ヤメゴク」です。特異なキャラの相棒刑事に北村一輝、組長役には遠藤憲一。そして演出には堤幸彦。笑顔が魅力の大島優子が、その魅力を封印して挑んでいるのドラマ。斬新な演出にヤクザを更生させるシンプルな内容ながら、僕のドラマ愛に火をつけてくれました。

しかし、キムタク主演のドラマ「アイムホーム」も、もちろん録画でチェック。今回は記憶を失ったエリートサラリーマンが、10本の鍵を頼りに記憶をたどるミステリー仕立てのホームドラマ。内容的にも興味を注ぐキムタク主演のドラマの中では異色と言えるでしょう。

世間の評判と視聴率では、完全にアイムホームに軍配が上がっているようですが、初主演で自らのキャラクターを封印して挑んでいるところに僕は大きな期待を持っています。堤作品のSPECに出演している点でも、堤幸彦氏のそうした批判も承知の上だと思います。

キムタクドラマが好きだからこそ、いつまでもキムタクに頼るドラマ作りから脱皮して、テレビの申し子的存在の大島優子には、世間の批判など気にせず頑張ってほしいです。

 


月映展・愛知県美術館

2015年04月27日 | 【美術鑑賞・イベント】

平成に入り若い世代に昭和懐古的傾向が強い昨今ですが、ものや風俗が昭和に向けられている中で、文学や芸術においては更に先の明治、大正の近代が注目されているように感じます。

それは、彼らにとっては、復古主義や懐古主義ではなく、その時代の文学や芸術が新しいものに感じ取られているように思うのです。

愛知県美術館で開催中の「月映展・つくばえてん」は、そうした若者たちに、足を運んでもらえたら新しい発見があると思います。

今から100年も前に、田中泰吉、藤森静雄、恩地孝四郎の20代半ばの三人の若者により企画された木版画集「月映」が出版されます。若い無名の画家の出版を引き受けたのは「夢二画集」や「白樺」の版元であった洛陽堂で、恩地に影響を与えた竹久夢二の尽力があったようです。

制作中から病を患っていた田中泰吉は後に23歳で息を引き取るのですが、その作品に感銘を受けた詩人の萩原朔太郎の「月に吠える」で挿絵を担当しています。

今回の展覧会は、初期の回覧雑誌の作品から、月映、その後の作品で構成され、自らが版木を彫り摺る自刻木版による作品は、どの作品もモダンで、古さを感じさせない斬新なものでした。そして若い画家たちの革新的な発想が感じられます。また、若くしてこの世を去った田中泰吉の作品には早逝の画家に感じる儚さが漂いながらも、病に伏せながら輝く綺羅星を感じました。

ぜひ若者たちの挑んだ新しい企てを、ぜひ会場で味わってみてください。


若林奮 飛葉と振動展・名古屋市美術館

2015年04月26日 | 【美術鑑賞・イベント】

20世紀後半の日本を代表する彫刻家・若林奮(わかばやしいさむ)の展覧会を名古屋市美術館で観賞。

今回の展覧会は、名古屋市美術館のほかに、足利市立美術館、神奈川県立近代美術館葉山など5会場で開催されるそうです。

若林は戦後の高度経済成長期に作家となり、2003年に67歳で没しています。彼を知る人なら、鉄の彫刻家としてのイメージを強く持っている人が多いと思います。今回のタイトルは、最晩年の作品につけられた名前からとられ、彼のパブリック作品の全貌がドローイングや作品と共に明らかになっている全貌展となっています。

平面や立体に鉄の塊に四角、三角や丸などの立体物から構成される作品は自然の中で独自の存在感を放ち、それらの作品が自然の中に組み込まれると何とも言えぬ自然との調和を感じます。また、代表作品が設置された庭園の映像や写真などから、その中に分け入って同化したいような衝動を抱きました。

その衝動は決して激しいものではなく、風に揺らぎ静かに舞い落ちる葉や川の流れや雨滴に鼓動する静かに響く音の中で身を委ねたい感覚です。あなたもその不思議な感覚を味わってみてはどうでしょうか。


DVD・ハン・ゴンジュ 17歳の涙

2015年04月25日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。韓国で実際に起こった犯罪事件をもとに作られた問題作「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」です。

 

日本でも青少年の犯罪が残酷化の傾向にある中で、隣国の韓国でも性犯罪の著しく深刻化しているそうだ。それは、韓国映画でも如実に表れていて、僕の映画評でもそうした問題を取り上げた作品を紹介してきました。

今回の作品は、過去の作品の中でも、心が強く痛む作品です。「ハン・ゴンジュ」は、2004年に起きた密陽集団性暴行事件を題材しています。

事件後に担任教師の力で転向し、新しい学校生活を送ろうとする主人公のハン・ゴンジュの周囲の教師や警察、大人たちの関係と心模様を淡々と描きながら、過去の事件をフラッシュバックさせながらゴンジュの心の奥底にある痛みを少しずつ浮かび出していきます。そんな、彼女の唯一の希望は、その美しい歌声でしたが、その希望が皮肉にも彼女の才能により壊されてしまう。悲しくて涙も出ない、彼女の周りを取り巻く人々に対して、ただ憎しみだけが残るものになってしまいました。

それほどまでに病んでしまっている社会は韓国だけの問題として終わせてならないと感じます。その深い闇を目を背けずに観ることが、この映画の持つ使命と感じました。

 


DVD・まほろ駅前狂騒曲

2015年04月24日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、三浦しをん原作の人気シリーズ第2弾「まほろ駅前狂騒曲」です。

 

まほろ駅前で便利屋を営む瑛太演じる多田と松田龍平演じる行天の二人のコンビの人情劇で、前作の「まほろ駅前多田便利軒」の続編です。

今回は、行天との間に生まれた(レズビアンの女性に頼まれた)娘を預かることになり、行天が母と共に過ごした新興宗教の組織時代の友人が現れ、さらに、前作で塾の送り迎えを頼まれた少年の母がかつての行天の信者となり、さらに行天が少年と共に乗り合わせたバスがジャックにあい、小さな町によくある必ず遭遇する人々が絡むタイトル通りの狂騒劇が繰り広げられていきます。

この作品の特徴はお人よしの多田と得体のしれない行天の持つ共通する優しさだと思います。コンビの表面的には異なる優しさが奥底につながっていることが肌で感じる不思議な魅力があります。

役柄を巧みに使い分けることができる瑛太の演技力と父、松田優作の血を受け継いだようなすべての役柄が龍平の色に染まっていく存在感が、何よりこの作品には不可欠なんだといつも感じながら楽しんでいます。

 


DVD・2つ目の窓

2015年04月23日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。河瀬直美監督の最新作「2つ目の窓」です。

カンヌ国際映画祭で新人監督賞、グランプリと2度の受賞と日本人初の審査員も務めた河瀬直美。彼女ほど日本の情景美を今に伝える事にたけた監督はいないと思います。

今回の最新作は監督自身の最高傑作の呼び声高い作品で、個人的にも過去の2作と比べても好きな作品でした。萌の朱雀やもがりの森の2作はふるさと奈良を舞台に描かれ山のイメージを強く持っていましたが、今回は海の奄美大島を舞台に高校生の男女を中心に、若い二人の抱える様々な感情の機微を自然の情景と重ねながら描かれています。

物語は、8月のある日溺死体と発見しながら証言できない界人のあるわだかまりと島の祭祀のユタ神様である母が死期を迎ええながら、死への疑念を抱く杏子の二人の日常が進みます。両親の離婚、母の女性としての性。多感な時期の少年が抱くは母への思い。いのちをつなぐことへの杏子の界人への求愛など。純粋な若い男女の姿が生き生きと描かれていました。


映画・セッション

2015年04月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

アカデミー賞3部門にノミネートされた音楽ドラマ。映画「セッション」を観賞

サンダンス映画祭で作品&観客のW受賞に加え数々の賞レースを席巻した「セッション」は、当時28歳であったデイミアン・チャゼルにより脚本、監督されたことに先ず大きな驚きを感じました。

名門音楽大学に入学した主人公ニーマンは、講師のフレッチャーが率いる学内バンドのドラマーにスカウトされる。学内一のバンドにスカウトされ上機嫌のニーマンだが、フレッチャーは常軌を逸したスパルタレッスンで恐れられる男だった。

罵声と暴力。不条理に仕掛けられる罠の中で精神的に追い詰められるなか、懸命に練習に励むニーマン。主演奏のドラマーとなった彼は、プロの登竜門のコンクールに挑むことに。フレッチャーの指導の元で彼は成功を手にすることができるのか。

どんな職業であれ、その道のプロとなることは過酷な修行の中で培われていくものです。そして、師弟関係においては他人では図れない人間関係があります。

フレッチャーとニーマンのそれは、まさにその究極にあり、二人の間にあるほとばしるほどの情熱は他人には狂気としか見えないほど凄まじく、観る者に終始緊張感と圧力で迫りますが、その張りつめた空気に魅了され心地よささえ感じます。

ラストを飾る9分を終えた時、誰も立ち入ることができない、そして二人の意識さえも超えた師弟関係が存在します。

完璧な技術に裏付けられた創造的なジャズの世界に魅了されながら衝撃のセッションを堪能できる映画史を飾る音楽映画の一つとなる作品です。

 


華麗なるジャポニスム展・名古屋ボストン美術館

2015年04月21日 | 【美術鑑賞・イベント】

名古屋ボストン美術館で開催中の「華麗なるジャポニスム展」を観賞。

ボストン美術館所蔵の印象派の画家の作品と浮世絵を中心にした錦絵に加えて日本に影響を受けた画家の木版画や油彩画など148点が並ぶジャポニスムの展覧会です。

今回の目玉は何といっても、パンフレットの表紙を飾るマネの「ラ・ジャポネーズ」修復後世界初公開となる大作は、印象派の画家が日本美術に影響を受けたことが如実にわかる作品で最新の修復技術により鮮やかによみがえりました。また、ゴッホの名作「子守唄・ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」など、その影響を受けたであろう錦絵を並列して並べることに、誰もがジャポニスムとは何かを容易に理解できる展覧会となっています。

東京、京都と巡回し、本展の名古屋展が5月10日が最終日となる本展最後の会場にm、ぜひ足を向けて印象派を魅了した日本の美により生まれたジャポニスムの世界をぜひ堪能してください。


DVD・レッド・ファミリー

2015年04月19日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。南北問題をテーマに韓国の潜入したスパイ家族と隣人家族との交流を描く「レッド・ファミリー」です。

韓国映画界の鬼才キム・ギドク制作、脚本。長編映画初のイ・ジュヒョン監督によるヒューマンコメディで、南北問題を家族の視点から描いた力作です。

仲が良い理想的な家族。実は北朝鮮のスパイで家族を演じながら、韓国の情報と脱北者の暗殺を任務遂行。そんな偽家族の隣人は放蕩妻が原因でいざこざが絶えない家族。そんなふたつの家族もお互いの息子と娘(役)との交流をきっかけに親密になっていきます。

ある時、夫役の家族が脱北を図りつかまってしまうことで手柄をたてるために独断で大物脱北者を暗殺。しかし、暗殺相手は二重スパイであったため偽家族は窮地に。自殺と隣人j家族の殺害が命令されます。彼らは果たして命令を遂行でくるのか。

任務を遂行しながら韓国の生活に染まっていくスパイ家族。模範の家族を演じながら、班超の妻役を中心に厳しい上下関係で緊張した生活を送るも、隣人のダメ家族でありながら心がつながっている姿や暗殺に躊躇し人間らしい感情を取り戻していくスパイ家族の日常が生き生きとユーモラスに描かれ、南北問題の複雑さをうまく表現していました。

そして迎える誰もが驚くであろうラストに人種を超えて深い思いを抱くことと思います。


DVD・NO ノー

2015年04月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は各国の映画祭で高い評価を得た南米チリを舞台に繰り広げられる国民投票の選挙広報を描いた社会派作品「NO ノー」です。

チリの軍事政権下の中で、ピノチェト政権の信任の是非を問う国民投票を行う際に行われた選挙キャンペーン。YESとNOに分かれテレビ局の若きディレクターがユーモアあふれる斬新なアイデアで独裁政権と闘うと言うもの。

国際的な圧力と経済危機の中で信任投票ですが、政権の武力などの圧力やYES派には同局の上司が制作、さらに未来への希望と喜びを謳いあげた内容はNO陣営の政治家や党員から非難されるなど、様々な困難を乗り越えて投票日を迎え勝利する。

民主化を叫び独裁政権から解放された国が数多く生まれている現在、しかしながら、その後の国家は前途洋々とは言えないケースが多いなか、無血革命と一人の青年の希望の訴えが結実した状況を観ると、悲惨な状況化への悲痛な叫びではなく、安らぎや喜び、希望などの誰もが思う幸福な世界を国民は望んでいることを、この作品から読み解くことが出来ました。

そして、何よりガエル・ガルシア・ベルナル演じるレネ・サアベドラの仕事への誇りと信念が、国民に呼応したことを強く感じました。


DVD・誰よりも狙われた男

2015年04月17日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。ロビン・ウイリアムスに次ぎ、名優の追悼作品。今回は46歳の若さでこの世を去ったフィリップ・シーモア・ホフマン最期の主演作「誰よりも狙われた男」です。

カポーティでアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優、フィリップ・シーモア・ホフマンの突然の死に驚いた方も多いかと思います。様々な役柄を巧みに演じこなすホフマンの姿が観れないと思うと残念です。

物語は、ドイツの港湾都市ハンブルグが舞台。9・11以降のテロ事件を渦巻く世界で、国際手配された男の陰に新たな大物の存在を内偵。証拠を導き出すべき、銀行家や人権弁護士を使って大物を追つめようとします。

派手な爆破シーンや拷問シーンなど、この手の作品に付き物の残酷なシーンは一切bなく、諜報機関同士の騙し合いの中、緊張感が漂う重厚な作品でした。

諜報機関のリーダーを演じるホフマンは、国の内外の組織の間で翻弄する諜報機関のスパイを多彩な感情表現で見事に演じ切っています。

作品も同じくスパイ映画の秀作として評価の高かった「裏切りのサーカス」の原作者ジョン・ル・カレによるもので、今は亡きホフマンの名演で上質のスパイ小説がスクリーンに再現されました。


朝ドラに観る若手女優の台頭

2015年04月16日 | 【映画・ドラマ・演劇】

日課になり習慣化している朝ドラ観賞。

すっかり朝ドラのとりこになっている僕は、観てると現在の若手俳優の台頭が著しいことを感じています。今回の「まれ」のヒロイン、土屋太凰は、花子とアンの妹役。もうひとりの妹役の黒木華は今や若手の実力派として活躍中です。かつては、ヒロインとして注目を浴びても、その後なかなか芽にならず、時間がかかったり、引退し別の道を歩むケースが多々ありました。しかし、現在では朝ドラのヒロインは即戦力の存在です。

今回も、ヒロインの土屋太凰以上に注目が集まっているのが門脇麦。映画「愛の渦」での体当たりの演技がクローズアップされていますが、大河ドラマの西島演じる覚馬の娘役やドラマのブラック・プレジデントでの女子学生役などが印象深く、その独特なコケティッシュさが魅力的な若手女優です。

ちょっと前なら宮崎あおい、蒼井優などが若手実力派として活躍していましたが、様々なジャンルの映画を観る僕は、今や20歳前後の若手俳優、とりわけ女優陣は演技もうまく際立つ個性をもった女性が多いなと感じます。日本映画界の今後を背負う希望の星とも思える人たちが数多く存在することは頼もしい限りです。

できうれば、個人的には、これら若手俳優には商業主義の恋愛映画には、あまり出てほしくないです。今や若手女優の中で群を抜く存在感の二階堂ふみのように、世界に通用する映画作品に挑戦してほしいし、言い方は悪いですが、若手俳優の中には、アイドル的存在の人はいるわけで否定はしませんが、育てる側もその線引きはしっかりと示してほしいものです。


DVD・余命90分の男

2015年04月15日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回と次回は、名優の最期の作品を紹介します。今回はロビン・ウィリアムズ、最後の主演作となったヒューマンコメディ「余命90分の男」です。

 

ヒューマン作品での主人公を演じれば群を抜く俳優であるロビン・ウイリアム。今回は、余命90分と宣告された男が、人生で失ったものを取り戻そうともがく中年男を演じています。また、作品は全米でも一部公開で、ビデオンデマンドでの配信ながら、ブラックスワンのミラ・クリス、ピーター・ディンレイジなど実力俳優が出演。監督はフィールド・オブ・ドリームスのフィル・アルデン・ロビンソンが務めています。

ロビン演じる中年男ヘンリーは、偏屈で短気な性格の嫌われ者。その彼が、主治医の変わって診察した女医から誤って余命90分の宣告をされてしまいます。医師として誤った行為をした女医シャロンは、必死に彼を探します。

病院を飛び出したヘンリーは死ぬ前にやりたいことを全てやろうとするのですが、ことごとく失敗。その失敗振りが情けなさを超えてt滑稽で笑いを誘います。最後に疎遠となった息子にビデオレターを残し橋から身を投げようとしますが、女医に助けられ、息子に最後の言葉を伝えようとします。

ロビンが選んだ役は、これまでの誰からも愛される役柄と正反対の役で、それが彼の人間性の豊かさを反映して、円熟した演技は光ります。日本では一部でしか一般公開されていない作品ですので、ぜひDVDで楽しんでもらい最後の雄姿を心にとどめてください。

 


DVD・サボタージュ

2015年04月14日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクションミステリー「サボタージュ」です。

 

2011年の知事退任後、めざましい復活を遂げているシュワちゃん、スタローンと共に強いオヤジの代表的存在ですが、肉体の衰えは否めず、主演作品を観ても以前のような迫力は感じないながら、今回の作品は、新たなシュワちゃん像をみせてくれた作品でした。

シュワルツェネッガー演じる麻薬捜査官のジョンとそのチームは。前半では、麻薬組織壊滅に乗じて1000万ドル持ち逃げする悪巧みを図るも、そのお金が何者かに持ち逃げされ、チームは解散、ジョンは、事務職に追いやられます。

半年後に現場復帰したジョンとチームは復活するもメンバーが次々と殺害。事件を追う女刑事と共に犯人を捜すと言う内容です。

前述のアクションミステリーと言うことで誰が犯人かは明かせませんが、アクション重視の展開はミステリー作品を忘れるほどのハードでコアなシーンの連続。シュワちゃんに派手なアクションはないものの得意のライフルアクション炸裂の渋いシュワちゃんが観られ、この路線で無理せずこなせばまだまだいけると思いました。

クリスティーの「そして誰もいなくなった」を原作にしてるそうですが、そんな雰囲気は微塵もなく、ただただアクションシーンを楽しめば不満ない作品です。