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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

絵画と写真の交差―印象派誕生の軌跡展

2009年11月02日 | 【美術鑑賞・イベント】
昨日は、ネットショップ店長主催の第1回どまんなかを歩こう会に参加しました。
午後名古屋駅スタートと言うことで、午前中に名古屋市美術館で開催中の「絵画と写真の交差―印象派誕生の軌跡」展を観覧して、合流することに。

今回の美術展は、印象派やバルビゾン派の画家が写真との出会いにより受けた衝撃と影響に、18世紀から19世紀の貴重の写真の圧倒的な量で展示されています。

今回、写真作品の量と質においては、日本随一の東京富士美術館のコレクションが公開され、モノクロやセピア色の美しい写真の数々を見るとその時代の風俗や風景に思いを馳せる事ができ、あたかもその地を訪れたような郷愁を抱きました。

また、今回の目玉のひとつ。
エドガー・ドガ の「マネとマネ夫人像」は、ドガが、マネに贈った作品で、マネが婦人の姿が気に入らずその顔をきりとってしまった作品で、ドガはその後、マネから贈られた作品を受けとらなっかたエピソードを持っています。

茶々丸オヤジ的には、たぶんドガ自らがマネとマネ夫人の写真を撮り、その写真に忠実に描いた結果、マネが普段持つ婦人のイメージからかけ離れていたためかなと想像します。
おそらく、その作品を観て、想像を掻き立てられるともう一度戻って眺めてしまいます。

今回の展示は、前期、後期(11月25日~)に分けて展示替えが行われます。
もう一度、観てみたいと思うユニークな展覧会でした。

※今回の展示会では、普段見かける作品に近づかないための防御柵が取り除かれ、鑑賞ラインが設けられています。気がつかずラインを超えると係員が注意に来ます。けっこうこういう時は、僕も不愉快です。安全のためだとは言え、事前のアナウンスや入場の際に一様に案内するのが筋だと思ってます。日本の美術館は、人に優しくありません。特に子供は親に注意されるより、係員に言われると萎縮して二度と美術館に行きたくなくなります。鑑賞ラインに注意くださいね。



沈まぬ太陽

2009年11月01日 | 【映画・ドラマ・演劇】
先日、沈まぬ太陽の公開に先立って渡辺謙が男泣きし、原作者の山崎豊子女史がこの映画の完成を喜んでいたが、その映画の苦労が全編に滲んでいる映画だった。

確かに長編小説を映画化するのは、とても難しいことだと痛感したが、要所を的確に掴み政治の論理、企業の論理、そして人間の論理を巧に絡ませ、その中に貫かれた家族愛を見事に描いていた作品だった。

主人公の恩地元の生き様は、本来誰もが貫き通したいと考える正義の象徴だ。
しかしながら、僕も含め、ほとんど人々は、色々なしがらみによりその信念を貫くことは困難だ。
しかし、スクリーンの彼の姿が誰もがもつ良心の代弁者として共感を生んだに違いない。

この映画により、眠ってた誰もがもつ崇高な正義をひょっとして蘇らせてくれるかもしれない。

※観客に年配の方(たぶんこの映画と同時期を生きてきた方だと思う)が多かったのだが、普段映画館に慣れ親しんでない方も多く私語や物を食べる雑音が多く、映画好きには異様な館内だった。もう少しマナーを守ってほしいものだ。
茶々丸オヤジ的には、ちょっと残念だった。