65オヤジのスタイルブック

安田純平さん解放と再燃する自己責任論

安田純平さんが解放されました。3年余りの拘束からの帰国。個人的には、何はともあれ無事であったことに対して温かく迎えたいです。

僕も、仕事でインターネットと関わることが多くなり、今回のネットでの安田氏のバッシングに憤りを感じています。インターネットが身近なものになり、虚実取り混ぜた情報の垂れ流しが、情報を得た人間の都合で取り上げられる風潮により自己責任論が今回も再燃しました。

過去に内線地帯に足を踏み入れたジャーナリストや国際ボランティアの方が亡くなられた時に出た自己責任論。果たしてそこに、客観性があるか疑問を感じます。政府が渡航の自制を促しても、こうした人々は、ある種の犠牲と覚悟をもって向かっている事実を知ると、自己責任論には否定的です。仮に、観光であっても、政府は国民を守る義務があります。今回の場合は、外務省も手を尽くしたと思いますが、結果的に解放は、日本政府がもたらしたものでないことは機内でのインタビューでも明らかで、安田さんは、ジャーナリストとしての活動に制限が及ぶことを危惧されたのではないかと思います。

今回の問題を新聞やテレビ報道とネットの虚実取り混ぜた情報とを比較すると、事実であっても真実の判断があいまいとなってるように感じます。インターネットでの報道は、個人的な見解に加えて、ネット検索に絡む虚実の実態が自己責任論を生んでいるように感じます。さらに、その矛先は、時に家族にも及び自己責任論を超えて人格否定にまで及びんでいます。

今回のことで、新聞やテレビが安田さんの過去の活動やジャーナリストとしての立場から、攻勢に出ています。ネット社会の広がりにより新聞やテレビが過去のものになりつつある中で、事実と真実を正しく示す姿勢は大いに評価できます。今回のことで旧メディアがネット社会を共有し新しい発信の仕方が必要不可欠だと思います。

また、安田さんには、体調が回復してから今回のことについて話されると言われています。真実を明らかにした上で議論するべきではと思います。

最近の日本は、一億総叩き、個人攻撃。そのやり口は、弱者批判にしか思えない状況です。先ずは、自分の発言に責任を持てるかどうか立ち止まって発言してもらいたいものです。僕の知人もSNSで述べてましたが人に優しい日本になってほしいです。


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