すくらっぷ・ブック

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Warmoth顛末記(part4)

2011-02-28 23:29:57 | equipments
ということで、Warmoth顛末記第4弾です。

今回はオーダーから到着まで。

昨年末12月26日。
年末の慌しい最中。
ふとネットなどしていたわけです。
そして立ち寄ったのがWarmothのサイト。

ま、完全にノリで注文でしたね。

オーダーして3日後。
WarmothのMattなる人物からのメール。
実は、オーダー時に「60年代後期のSGのネックシェイプは可能?」って聞いたんですよ。
それに対しての返信でした。
「ごめん、できないけど、59年のLesPaulモデルかStandard Thinっていうモデルが一番近いよ」とのこと。
59年のLesPaulだとちょっと太いので、
「わかった、じゃあStandard Thinでお願いするよ」って返しました。

そしてまた数日。
またもMattからメール。
どうやら今回の専属はMattらしい。
「おめーブリッジのスタッド打ってくれって、ブリッジ注文してねーじゃん、どうするよ?」とフレンドリーなメール。
「悪い、忘れてた、WilkinsonのVS100はあるかい?追加注文できる?」と返信。
「ガッハハ、OK、いいチョイスだ」とこれまたフレンドリーなメール。
ところが、オーダー表は一向に更新されず。
おいおい、忘れてんのか?と思ったら、カードの請求ではまんまと引かれてました。
どうやら、追加注文はオーダー表更新されないみたいね。
今回も、無事同梱されてました。

と、まあその他にも新年の挨拶を交えつつ、
ちょこちょこと細部のやり取りなんかをしながら、
丸2ヶ月で到着の運びとなったわけです。
ちなみに、当初、塗装込みのオーダーは10~12週間とのことだったので、
予定よりちょこっとだけ早かったみたい。

最初の2週間は到着が待ち遠しくて、
その後2週間はちょっと落ち着いて、
さらに2週間はまた盛り上がってきて、
最後の2週間はフットーしそうだようって感じでした。

あ、最後にピックガードのお話を。
今回、同時にピックガードも注文しました。



黒の1plyです。
ピックアップ構成はフロントハムのセンター無しで、リアシングルです。
基本フロントしか使わないので、フロントだけにしようかなとも思いましたが、
さすがに汎用性がないのと、見栄えの問題でリアにシングル用のホールをつけました。
個人的に一番理にかなってるピックアップ構成だと思うのですが、
巷では少数派のようですな。

さて、駆け足でお届けしましたWarmoth顛末記。
明日にでも工房に持っていってセットアップしてもらいます。
完成したらインプレ込みでまた書きたいと思います。

はたしてどうなることやら。




Warmoth顛末記(part3)

2011-02-28 22:52:39 | equipments
Warmoth顛末記、第3弾です。

今回はネック編。



個人的に、ギターを買うときに一番気にするのがネックで、
たとえどんなに安かろうが、ネックが自分に合わなければ買いません。

一応、自分の中で手元にある68年製のGibson SG Specialのネックがしっくりきてて、
今回はここにどれくらい近づけるかを勝負としています。

が、ちょっとだけ冒険もしてますよ。

顛末記の最初でも書きましたが、
自分のプレイで22フレットないっていうのは結構致命的で、
故にFenderのギターを使わないっていうのがあります。

で、今回は22フレットで作ってもらいました。
どんな風になっているかというと、こちら。



俗に言う、「つば出し」ってやつですね。
通常のネックに1フレット分だけ指板が飛び出しているわけです。

そんで、もうひとつ。
通常、Fenderは25 1/2っていうスケール、Gibsonは24 3/4スケール。
要するに、Gibsonのほうがちょっと短いわけです。
弾いてみるとこの差はなかなか大きくて、
持ち替えたときになかなか慣れないわけです。

ということで、今回は24 3/4スケールで作ってもらいました。
ちなみにナット幅もGibson仕様。
できる限り、Gibsonのネックに近づけたわけです。

そして、ここから。
指板のR、つまりカーブです。
Gibsonは通常10~11なので、それに準じようと思いましたが、
Warmothでは「10-16Compound」というのを推していて、
ロウフレットではカーブがきつく、ハイフレットに行くにしたがってカーブがゆるくなるというものです。
ここだけは、ちょっと面白そうだったので、試してみました。
握った感じに違和感はありませんが、組んだときが楽しみです。

あ、忘れてた。
材はマホガニーです。
そりゃもちろんマホネックですよ。
指板はインディアンローズウッド。
ぶっちゃけ、指板は色も薄いしあんまりいい材じゃないかも。

で、フレットは低いもの。
面取りもしてあって、丁寧に見える。
エッジ処理はもうちょっとあってもよかったかな。



そんで、ヘッドですが、リバースヘッドにしました。
なんかいいじゃん。
理由はそれだけ。



つーことで、今回はここまで。
次回はオーダー~到着までのワクワク感をお伝えしようかと。

明日にでも工房に組みに行ってきます。




Warmoth顛末記(part2)

2011-02-28 22:00:29 | equipments
ということで、Warmoth顛末記第2弾です。

じゃ、とりあえずボディのお話から。

海外の著名な工房は3つあります。
Warmoth、USGCG、Musikraftです。
USGCGは緻密で精度の高い技術と、細かいオーダーに応えてくれます。
MusikraftはFenderのライセンスを持っており、
オリジナルと同じ形状で製作できるというメリットがあります。
そして、今回Warmothを選んだ理由はこれ。

エキゾチックウッドとチェンバードボディです。

エキゾチックウッドっていうのは、
簡単かつ乱暴に言うと、珍しい木材のことです。
どうせ作るなら、珍しい木材で作りたいじゃない。
最初はKoaでこんな感じにしようと思ったのよ。



確かにいいんだけど、ちょっと見た目高級すぎるんだよね。
なんかもう少し場末感が欲しいぞと。

ってことで、目に付いたのがこれ。
「Black Korina」
なかなか日本では見ない材だし、
見た目高級すぎず、カオスな感じもよし。
調べてみると、楽器用としてもなかなか優秀な材とのこと。
ということで、トップはこのBlack Korinaで決定。
本体はマホガニーと決めてたのでそれで決定。

そして、Warmothに決めたもうひとつの理由、チェンバード。
簡単に言うと、空洞化ですね。
こんな感じで。



要するに、25%軽量化で、響くし音の伸びもいいよってことです。
ちなみに、普通のボディより100ドルくらい高い。

おっさんになると、楽器の重さは腰にくるから、
軽いというのは結構大事なファクターなのです。

ま、この2点から今回はWarmothに決めました。
見る人が見ると、Warmothのストラトは形がおかしいらしいですが、
あんまりオリジナルに拘りがないんで、気になりません。

ちなみに、塗装もしてもらってます。
サテンフィニッシュ。
つまりはつや消し塗装です。
塗装が薄いっていうのと、見た目の高級感を薄くするためにつや消しにしたわけです。

そんでは、詳細写真。



箱開けて、この木目見たときは歓喜した。
Warmothは「Unique Choice」っていって、
別料金にはなるものの、写真で実際に使用する木材を選べるっていうのがあります。
通常材ならプラス50ドルくらいから、AAAクラスの材だとプラス250ドル程度で選べます。
今回、一応見てみたのですが、選べる材の中に気に入った木目がなかった。
つーことで、一世一代のカケにでたわけです。
そして大勝利。
ちなみに、キャビティも普通は嫌われるいわゆる弁当箱に。
軽さと響きを求めるとこうなりました。



今回はアクティブピックアップを使いたかったので、
バッテリーボックス用のザグリを入れてもらいました。



やっぱりこの亀のロゴは好きだなぁ。

ということで、ボディの紹介でした。
パーツもろもろは自分でがんばって取り付けようかと思いましたが、
ぶっちゃけ、ミスが怖いので工房に頼むことにします。
帰ってきたら、また紹介したい。

次回はネック編で。




Warmoth顛末記(part1)

2011-02-28 21:55:01 | equipments
「オーダーメイド」

男子なら、この言葉に多かれ少なかれ憧れを持つはずです。
なんでしょうね、この魅力。

優越感なんかもあるんでしょうが、
個人的には、「在り物ではないなら作るしかねーな」っていう意識が強いです。

スーツなんかもセミオーダーしてますが、
それは在り物じゃサイズがあわねーからだよ!

ってことで、実は年末にオーダーしてた、
あるブツが届きました。
長かった…実に長かった。

で、何かというと、これ。



はい、ギターです。

円高っていうのと、なんとなくストラトを持ってもいいんじゃないかっていう歳になったんで、
円高っていうのをきっかけに、完全にノリでオーダーしてたものです。

まず、なんで、ストラトかということ。
「お前、Gibson党だったんちゃうんかい!」っていう声も聞こえてきますが、
そもそも、なんでGibson党だったかというと、理由は3つ。
・ハムバッカーの音が好き。
・22フレットないと演奏に支障が出る。
・マホガニーが好き。
っていうことです。
これで、自ずとFenderは避けていたんですね。
一本持ってるテレキャスターも、完全に用途分けしてたし。

で、オーダーだとこのへんがすべてクリアーされるわけですよ。
ということで、各詳細はまた今度。
これから、数回に分けて、このギターが組み上がっていく顛末をまとめます。
楽器に興味がない人はわからないかもしれませんが、
よろしくお付き合いを。

あー、楽しい。




moe.を見てきたよ

2011-02-16 01:10:30 | diary
ということで、moe.を見てきましたよ。

リニューアルしてから初の赤坂ブリッツ。
音いいんじゃない?
2階席だったからフロアはどうか不明だけど。

なんだかんだでフジで2回、コンチのときのツアーで1回と、
計4回目のmoe.となったわけです。

今回もよかったですぞ。
ということでうろ覚えダイジェスト。

マイクにチューブがついてない時点で、
happy hour heroがないことが確定。
ま、前回フジで聴いてるからよしとしよう。

1曲目はbring your downだったはず。
で、今回よかったのは、akimbo、okayalright、busterあたり。
個人的には後半は神の流れでしたね。

テクニックの使い方が上手いバンド。
必要なテクニックを必要なだけ使ってるっていうイメージ。
押し付けがましくもなく、テクニカルが素直に入ってくる。
ある意味、あるべき姿だと感じたわけです。

やっぱりいいバンドだな。




The story of me and her

2011-02-08 23:12:58 | diary
録音機材を買ってから、気が向けばプラグインして、
作曲などしているのですが、
どうやら、「さて、作曲するぞ」っていうのは向かないようです。

よくよく振り返ってみれば、今までそんなかんじで作ってみて、
今まで残ってるのなんてないかもしれない。

音楽は完全に発展しているので、
やれ、感性だフィーリングだの言ってみても、
実はそれを裏付ける科学的根拠や理論なんかがどっさりあるわけです。

例えば、マイナーコード=悲しい、メジャーコード=明るい、なんていうのもそうです。
こと、作曲だけに関して言えば、完全に理論の世界です。

で、一応そういうのも勉強したり、教えたりしてたわけで、
その辺の知識は結構持ってたりするわけです。
逆に言うと「こう聴かせるならこのコード進行だな」なんて安易な発想に向かったり、
ある程度斬新なコード進行じゃないと、「ありがちー」って納得いかなかったりするわけです。

そして今、その負のループにどっぷり浸かってしまってます。
なんとなくいい線まで行くんだけど、繋ぎで安易な路線になってしまったり、
なんか、コード進行だけで雰囲気を変えようとしたりね。
これじゃ作れっこないわけです。

ここまで書いて思ったけど、これ自分に対する愚痴だな。
ま、いいや。

で、今まで納得できた曲はどう作ってきたかというと、
さらっとなんとなく弾いたメロに「んっ?」って思う瞬間があって、
それをなんとなく肉づけしていく形です。
なので、たまに自分で作ってても、いまだにコード理解できてない曲もあるし、
そこに安易にコード当てると、「うーん、違うんだよな」ってなるのもあります。

作曲は数学で、アレンジは国語だと思ってるわけですよ。
土台となる答えは一つしかないんですが、
そこにアレンジという解釈が多岐に渡る要素があるから、
音楽は面白いんだと思うわけです。

例えば、これを聴いてみてくださいな。



Arcade Fireの名曲、Wake Upです。
ま、この曲スゲー好きなんですよ。

で、この曲を理論的に解きほぐしてみましょ。
無粋ではあるが、こういう研究も必要です。

まず、コード進行。
基本的にはC→Am→F→Cのループ。
すごーく単純なつくりしてる。
ぶっちゃけ、今みたいに自分が迷走してる時に、
こういうの聴いちゃうと、逆に自分のコード進行でなんとかしてやろうっていう、
なんとも浅はかな部分が恥ずかしくなって反省したりする。

で、歌ね。
すごーくぶっちゃけると、インストの作曲に比べれば、
歌入りの作曲は数千倍楽っていうのが個人的感想。
けど、今回は少し視点を変えてみましょう。
この曲は、印象的なコーラスがまず大事なんだけど、
実はもう一つ、重要なことが歌詞にあります。
この段々盛り上がっていくにつれて、
センテンスの数もどんどん増えていってるわけです。
それによって高揚感がハンパないことになるわけです。
こういうのは日本語だとちょっとやりづらいかもね。
英語ならではって感じです。

で、最後のリズムの変化。
これって、音楽的にはすごく安易なやり方で、
一瞬、クールポコ状態になるんだけど、
実は単純にテンポを変えてるだけじゃなくて、
リズムパターンも変化させてる。
しかも、その上で元の重厚なリズムも残ってる。
で、リズムの変わり目がトップギアじゃないから、
最後の部分までの尺で飽きることもない。

あとは、印象的なタムとタンバリンのリズムが、
シンプルなコード進行を隠した上で、
シンプルゆえの良さも引き出してる。

と、音楽理論だけでこの辺までは解釈できる。
ただ、この曲が名曲たる所以は、
これだけでは説明できない。

単純にさ、この曲野外のステージでラストにやられたらガチ上がりするよね。

例えば、僕の大っ嫌いな、ドンドコ鳴ってるだけのクソ曲。
これって、リズムが嫌いなんじゃないんですよ。
むしろリズムは素晴らしいと思いますよ。
ただ、これはあくまで理論の話でカタがつくわけです。
要するに、新鮮なマグロみたいなもんです。
で、これを我が物顔でちょちょいと刺身にして、
さも、自分の腕を自慢するようなやり方が気に入らないと。

エロスで言えば、ピンクローターでイカせたからって自慢にゃならねーよ、ってことです。
ま、これでイカされて満足してる客が多いのも事実ですがね。
この需要と供給が成立してることが腹立たしい。

僕がやりたいと思ってるのは、どっちかって言うと、
田舎料理的なかんじかもしれません。
素材はなんでもいいんです。
大根にちょっとした飾り包丁を入れることで、
煮物に味がよく染みたりとか、
漬ける期間で味が変わる漬物とかね。
例えば皿の料理全体や、食卓全体をどうするかっていうことを考えたい。
で、その源は愛情だったりするわけです。

エロスで言えば、…べつにねーな。

で、話をもどして、この曲はそういう意味で後者なんです。
もうまさにって感じ。
テンポ変わるところも、一聴すると「ん、ローター?」と思いがちですが、
実はナース服みたいなもんで、気持ちを盛り上げる効果的な一品かつアクセントになっているわけです。

つーことで、作曲は行き詰ってますが、
もう一度初心に立ち返ってみれそうな気がしましたとさ。

とりあえず、イメージをもっと膨らませてみようっと。




カレースキー

2011-02-08 23:02:30 | diary
カレーは大好きです。

で、大学生のときに食べて衝撃を受けたカレー。
東銀座の「ナイルレストラン」に十数年ぶりに再訪しました。

近くを通るたびに行きたいなーと思いつつ、
なんとなくスルーしてたのですが、
今回、一念発起して行ってきたわけです。

で、ここの定番はこれ。
「ムルギーランチ」



激しくやわらかいチキンと、ジャガイモのペースト、
温野菜がトッピングされたサフランライスの上に、
本格的なサラサラのカレーがかかっているのです。
で、それを完全にまぜて食べるのが正当です。

やっぱり美味い。
つーか、美味すぎる。
もう、至福の一時でした。

ちなみに、個人的カレーベスト5は、
・ナイルレストラン ムルギーランチ
・デリー カシミールカレー
・斎藤家のカレー
・御殿場アウトレット 御殿場カレー
・うちのカレー
となってます。

ご馳走様でした。