ある詩 2011年11月29日 | つらつら みんなのことが大好きで ウソをつきました みんなに好きになってもらいたくて ウソをつきました たくさんたくさん ウソをつきました そんな僕に ほほえんでくれていた大切な人たちが いつのまにか とおくとおく 霧の中に消えていくように 僕のそばからいなくなってた もう どんなウソをついてしまったのか ここがどこなのか なにが本当なのかさえ わからなくなってしまいました そして 僕はいったいだれなんだろう だれなんだろうね と 僕を取り巻く 深い霧に ほほえみかけてみる
きっと無色透明 2011年11月29日 | つらつら 世界が灰色に見えるのは きっと 私の瞳が灰色だからに違いない 生気もなく 温度もない 希望の光などなく 期待を抱く僅かな力さえもない 私の生命は 戻ってくるのだろうか あの時 生まれたはずの 私の生命 そして 一度 息の根を止めてしまった 私の生命 私は 生きることができるのだろうか 生きたいのだろうか 生命の息吹は いつか小さな野の花を揺らすのだろうか