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コトバにしなきゃ伝わらないこともある
コトバにしなくても伝わることもある
accosのつらつら日記

想像力の信憑性

2011年03月29日 | こころ

こんなエピソードがあります


クラシックに詳しい人と一緒に
タイトルも何も知らない曲を聴いていた時のこと


「この曲には真っ青な大空と風と広大な草原が広がってる感じがする」


と私が言うと
その人は少し驚いたように


「へぇ…この曲は山の表情を表現した組曲なんだよ」


と教えてくれました



音楽や言葉を聴いて情景を思い浮かべる
人物が写っている写真を見てその人の気持ちや人生を汲み取る
物に人の感情をあてはめて擬人化する


こういうことが好きです



大学時代
幽霊写真部員だった頃
恋人同士や夫婦や家族の後姿を撮るのが好きでした


後姿は
その人たちが意識していない自然な部分が出るんじゃないかと思ってたから


公園のベンチに座っている老夫婦
つかず離れずの距離で手をつないで歩く高校生のカップル
お母さんの洋服の裾を掴みながらてくてくついて行く幼い子ども


そういう暖かい春の木漏れ日のような情景が好きです



それから
物にも生活や気持ちがあるんじゃないかなと思ってます


たとえば

以前ブログでも紹介した脱水の時に一回転するうちの洗濯機が
「自動だからって任せっきりにするなよ!」って怒ってたり

何百年もずっと同じ場所に佇む草ボーボーのお寺が
「何百年もここにおるんじゃぞ」って自慢げだったり

電気屋さんに陳列されたデザインの新製品のテレビとか
「俺たち超イケてねぇ!?」って調子に乗ってたり


そういうことを考えていると微笑ましくなります



最近は将来の自分の生活を想像しています

どこでどんな仕事に就いて
周りにはどんな人たちがいて
どんな部屋に住んで
どんな毎日を送っているのか


よし
これでいこう!と思えるような生活はまだ見えてません

しっくりくるような生活が想像できれば
それをきっかけに新たな生活を始めてみようと思っています


想像力は必要不可欠です