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acco ZONE

コトバにしなきゃ伝わらないこともある
コトバにしなくても伝わることもある
accosのつらつら日記

【映画】東京島

2011年07月31日 | 映画

2010年 日本
監督 篠崎誠

★★★☆☆


無人島に流れ着いた
23人の男性と1人の女性




本能

権力

怯え

ルール

知恵

宗教

争い



そんな
人間たらしめるものたちが描かれていると思います


登場人物たちが現代の日本人だから
尚おもしろかったです





要らないものをすべて排除したら
私に残るものは一体何だろう…




…メガネか
コンタクトレンズかな(笑)



さてこの作品
実際に起こった事件を題材にしてるそうです

http://ja.wikipedia.org/wiki/アナタハンの女王事件

凄まじいわ


舞台が無人島だから
時間の流れは結構淡々と描かれてるんだけど
映像に映し出されてる部分に至るまでの
映像に映し出されていない部分を想像するのが楽しかった



たとえば
主人公の女性は
夫婦でクルーザー旅行してた時に遭難してこの島に漂流するんだけど
その夫は崖から落ちて死んでしまう



次の場面では
その女性はもう次の夫と結婚してる



この空白の時間が気にならない?




こういう
ちらっとヒントが隠されてて想像させてくれるところが
エンターテイメントでした




たとえ
世界がリセットされてしまっても

人間は

また同じようなことを繰り返して
同じような世界を作ろうとするんだろうなぁ…



【映画】La Moindre des Choses すべての些細な事柄

2011年07月14日 | 映画

1996年 フランス
監督 ニコラ・フィリベール

★★★☆☆



これを観てると
精神と心ってやっぱり別物なんだなぁと思う




ドキュメンタリー作品なので
登場人物たちは実際に精神科クリニックで生活する人々なんだけど


彼らの心は豊かで

感情や無邪気さや純粋さや不安や躊躇

いろいろなものがちゃんと伝わってきた






【映画】告白

2011年07月07日 | 映画
2010年 日本
監督 中島哲也

★★★★★


映像の質感とか色とか構図とかがこの上なく美しい


魅せられました


音楽の選曲も素晴らしい

無邪気さや冷酷さや静寂や激しさといった感情が
音楽と絶妙なタイミングと質で絡み合って
心に迫ってきます




そして


観てて
こんなに
頭痛を伴うような苦しさを感じた作品は初めてかもしれない



私自身の思考も感情も停止してしまうほど
のめりこんでしまいました




それにしても
中学生役の俳優さんたちの表情も素晴らしかったよ


ドラマ『鈴木先生』にも出演してた男の子が二人出てました


現代の教育現場に従事する先生方は
どんな気持ちで子どもたちと接してるんだろうって想像してみたけど
うまくいかない…



頭痛が止まらない



私の瞳は今きっと
まったいらになってると思う







【映画】Volver ボルベール<帰郷>

2011年06月27日 | 映画
2006年 スペイン
監督 ペドロ・アルモドバル

★★★☆☆



この映画を一言で表すなら

“淡々と”




殺人が起こっても淡々と


死んだはずの人が目の前に現れても淡々と


レストランを無許可営業しても淡々と






どんなことが起こっても
きっと乗り越えていけるものだし
そんなに驚くこともないのかもね



【映画】トイレット

2011年06月25日 | 映画

2010年 日本
監督 荻上直子

★★★★☆


“欲求に理由を求めるのは無意味だ”


『めがね』
『かもめ食堂』に続く荻上監督の作品


ピアノの音色と音質

作品全体に漂う色と時間の流れ方


登場人物たちの人間味



好きです
この作品も




もたいまさこ扮するばーちゃんのセリフはたったの二言!!!


しかし
この存在感は
彼女にしか出せないものがありますね


三兄弟も愛おしいです



観てると
ほんわかしてくるよ








【映画】Jellyfish ジェリーフィッシュ

2011年06月24日 | 映画

2007年 イスラエル/フランス
監督 エトガー・ケレット / シーラ・ゲフェン

★★☆☆☆


結婚式場で働く女性


結婚式の日に足を骨折し
新婚旅行で海に面したホテルにも関わらず
海が見えない部屋に夫と滞在する女性


フィリピンに息子を残し
一人出稼ぎにやってきた女性



三人の女性たちの日常を描いた作品




途中で早送りしてしまいました



彼女たちの純粋さや
不器用だけど一生懸命な生き方が
すごく自然なタッチで描かれていたように思います





【映画】District 9 第9地区

2011年06月20日 | 映画

2009年 アメリカ
監督 ニール・ブロムカンプ

★★★★☆


おもしろかった


設定も
予想を裏切るセリフの言い回しや展開も
ユニークだったと思います


エイリアンはもちろんエイリアンなんだけど

“栄養失調”だと診断されたり

立ち退きのためにサインをさせられたり

名前が“クリストファー”だったりと


人類と同じように扱われてて新鮮でした



【映画】Zoo

2011年06月18日 | 映画
2005年 日本
監督 金田龍(「カザリとヨーコ」)
   安逹正軌(「SEVEN ROOMS」)
   小宮雅哲(「SO-far そ・ふぁー」)
   水崎淳平(「陽だまりの詩」)
   安藤尋(「ZOO」)


★★★☆☆

乙一原作のオムニバス作品

ホラーです
ホラー


人間の怖さがじめっと表現されてました


5つの中で
『So-far』は好きでした

パパにはママが見えない
ママにはパパが見えない


そんな二人の板挟みになっている息子が主人公


こういうことが
現実には多々起こってるのかもって思ったら
ひんやりしたよ


こわい…



【映画】迷子の警察音楽隊

2011年06月18日 | 映画
2007年 イスラエル
監督 エラン・コリリン

★★★☆☆


テンポと空気が独特

ユーモアが溢れれてて
登場人物たちが何とも愛らしかったです


くすっと笑える場面が多々ありました
特にスケート場での場面が気に入りました


いろいろあるけど
それが人生ってもんさ~♪


という
温かいけど切ない
そんな感じが残りました


【映画】リリィ・シュシュのすべて

2011年05月30日 | 映画

2001年 日本
監督 岩井俊二

★★★☆☆



思春期の
どこか楽観的でとてつもなく悲観的な不安定さとか
沈みかけの夕日が差し込む放課後の図書館にいるような切なさとか
そういうものを感じながら観た



見てて気持ちのいいものではなかったけど
あの頃の苦しさやもどかしさを思い出しながら観た



ドビュッシーの音楽が素晴らしい






【映画】The Hurt Locker ハートロッカー

2011年05月27日 | 映画

2009年 アメリカ
監督 キャスリン・ビグロー

★★★☆☆


舞台となっているのは
2004年のイラクバグダッド郊外

過酷な任地で
爆弾処理班として任務を果たす兵士たちを描いたもの


自分の身の回りで
人が死んでいくということは非日常的なこと

でも
戦場では日常的なこと


そういうことが
感傷的に表現されておらず
終始淡々と描写されていたように思います



【映画】シュアリー・サムデイ

2011年05月27日 | 映画

2010年 日本
監督 小栗旬

★★☆☆☆


いろんな人出てるなぁ…
というのが一番の印象です

チョイ役で主役級の人たちが顔を出してました



小出恵介主演ということで観てみたものの
話の筋というか行く先がよくわかりませんでした


小栗旬が監督なんですね
仲がいい人たちで作ったんですかね?

出演者たちが楽しそうなのはよかったです



【映画】ゼロの焦点

2011年05月23日 | 映画

2009年 日本
監督 犬童一心

★★★☆☆

ザ・文学!というような作品でした

監督名を入れてるときに気づきましたが
たまたま同じ監督の作品が続いたようですね

ジョゼと~とはまた違った色や空気が漂っていました


作品全体が渋かったなぁ…


セリフの言い回しも独特で
原作は読んだことありませんが
原作の印象をできるだけ忠実に表現しようという心意気が伝わってきました


松本清張原作の作品は初めて見たのですが
本で読んでもおもしろそうでした


おぉ…
そう来るかぁ…

みたいな


【映画】ジョゼと虎と魚たち

2011年05月23日 | 映画

2003年 日本
監督 犬童一心

★★★☆☆


それぞれの登場人物の感情を
俳優陣がかなり絶妙に表現していて
人物像が全然ぶれてないなという印象でした


妻夫木聡はこういう役がはまり役だなと思う


ちらっと個性派俳優が登場してて
「おっ」と嬉しくなりました





あんたに出逢う前は
海の底で一人ぼっちでころころ転がる貝殻やった


あんたがおらんようになったら
またあそこに戻るんやろうな


まぁ
それはそれでよしや