キエフ・バレエ公演「ライモンダ」を観に行きました。
キエフ・バレエは、あまり馴染みがなかったのですが(小さい頃、行ったかもしれません。)、そもそも、ゲストとしてルジマトフがアブデラフマン役をやるというので、それは、ぜひ、観てみたいととったチケットでした。
しかも、雑誌のインタビューで、ルジマトフが
「ライモンダをやるなら、アブデラフマン。ジャン・ド・ブリエンヌに興味がない。アブデラフマンに惹かれない女性がいたらおかしい。」
くらいなことを言っていて、それはそれは楽しみにしていました。
なのに、ひざの手術で、イーゴリ・コルプにキャスト変更。。
ただ「ライモンダ」は、音楽も踊りも好きなので、キャンセルせずに観に行きました。
DVDで観た「ライモンダ」は、アブデラフマンのライモンダへの情熱よりも、ライモンダの聡明さが勝るみたいな印象を受けていたのですが、イーゴリ・コルプにやられました。
私がライモンダだったら、ジャン・ド・ブリエンヌには戻れない。
たとえ、守護神の白い貴婦人をもってしても、無理。
だってだって、ライモンダの目を見つめたまま、セクシーかつ情熱的な踊りで、迫ってくるんですよ。
しかもしかも、もう死んじゃうっていうのに、ライモンダのところに行って、キッスして息絶えるんですよ。
たとえ、それで、ジャン・ド・ブリエンヌと結婚生活を迎えても、偽りの夫婦になるか、いずれ破綻。
です。私なら。
と、思った公演でした。
ライモンダ役はエレーナ・フィリピエワというダンサーでした。
クラシック・バレエでは、私は、決められた動きに基づいた軽やかさやエレガントさの中に個性を観る気がするのですが、エレーナ・フィリピエワには、「すごい軸」みたいなものを真っ先に感じました。
パ・ド・ドゥのアダージオで、アラベスクとかしてて、手がぶるぶるしているのに、
「自分で立つから、手を離してくれる?」
みたいな。
で、ほんとに、ゆるぐことなく、ばしっとキープしてしまうんです。
エレガントじゃない訳じゃないのですが、なにをしててても、決してゆるぐことのない「すごい軸」を感じました。
すごい。すごすぎる。。
なにげなく、パンフレットを見ていたら、
「私と同じ、ひざの上の筋肉が出てる。」
ちなみに、ふくらはぎの筋肉は2本で走っているのですが、内側が異常に発達しているのもいっしょで、こんなすごいダンサーと、そこだけは同じ筋肉構造だということに、つい、ほっとしてしまいました。
私みたいなへたっぴは、多分、それではだめなんでしょうが。。
パンフレットには、日本人のソリストも3人出ていました。
そのうちの2人(田北志のぶさん/白い貴婦人役、菅野英男さん/ライモンダの4人の友人役)が出ていましたが、全然、遜色なく、むしろ際立つ感じすらしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キエフ・バレエ
~ウクライナ国立バレ~ - タラス・シェフチェンコ記念 -
「ライモンダ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全2幕プロローグ付き
■作曲 アレクサンドル・グラズノフ
■台本 ビクトル・ヤレメンコ
ユーリー・スタニシェフスキー
(中世騎士伝説及びL.パシコワ、M.プティパの台本に基づく)
■現振付 マリウス・プティパ
■振付・演出 ヴィクトル・ヤレメンコ
<キャスト>
■伯爵令嬢ライモンダ・デ・ドリス/エレーナ・フィリピエワ
■騎士ジャン・ド・ブリエンヌ/セルギイ・シドルスキー
(ハンガリー王アンドレ二世の甥、ライモンダの婚約者)
■アブデラフマン/イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)
(サラセンの騎士)
■白い貴婦人/田北志のぶ
(ドリス家の守護神)
【プロフィール】
○エレーナ・フィリピエワ
キエフ国立バレエ学校卒業。1988年からウクライナ国立バレエ(キエフ・バレエ)ソリスト。
1989年モスクワ国際バレエ・コンクール入賞、1994年サンクト・ペテルブルグ「マイヤ」国際バレエ・コンクール入賞、1998年東京国際バレエ・コンクール入賞。
○セルギイ・シドルスキー
1999年キエフ国立バレエ学校卒業、ウクライナ国立バレエ団入団。
2002年セルジュ・リファール記念バレエ・コンクール第2位、他。
○イーゴリ・コルプ
マリインスキー劇場バレエののプリンシパル。1996年ベラルーシ国立バレエ学校卒業。同年、ワガノワ国際バレエコンクール入賞、マリインスキー劇場バレエのオーディションを受け入団。98年ソリストに昇格。
○田北志のぶ
モスクワ国立バレエ学校卒業後、10年以上にわたり、ウクライナ国立バレエでソリスト。
1996年セルジュ・リファール記念国際バレエ・コンクール第3位、1998年ヌレエフ記念国際バレエ・コンクール入賞。
キエフ・バレエは、あまり馴染みがなかったのですが(小さい頃、行ったかもしれません。)、そもそも、ゲストとしてルジマトフがアブデラフマン役をやるというので、それは、ぜひ、観てみたいととったチケットでした。
しかも、雑誌のインタビューで、ルジマトフが
「ライモンダをやるなら、アブデラフマン。ジャン・ド・ブリエンヌに興味がない。アブデラフマンに惹かれない女性がいたらおかしい。」
くらいなことを言っていて、それはそれは楽しみにしていました。
なのに、ひざの手術で、イーゴリ・コルプにキャスト変更。。
ただ「ライモンダ」は、音楽も踊りも好きなので、キャンセルせずに観に行きました。
DVDで観た「ライモンダ」は、アブデラフマンのライモンダへの情熱よりも、ライモンダの聡明さが勝るみたいな印象を受けていたのですが、イーゴリ・コルプにやられました。
私がライモンダだったら、ジャン・ド・ブリエンヌには戻れない。
たとえ、守護神の白い貴婦人をもってしても、無理。
だってだって、ライモンダの目を見つめたまま、セクシーかつ情熱的な踊りで、迫ってくるんですよ。
しかもしかも、もう死んじゃうっていうのに、ライモンダのところに行って、キッスして息絶えるんですよ。
たとえ、それで、ジャン・ド・ブリエンヌと結婚生活を迎えても、偽りの夫婦になるか、いずれ破綻。
です。私なら。
と、思った公演でした。
ライモンダ役はエレーナ・フィリピエワというダンサーでした。
クラシック・バレエでは、私は、決められた動きに基づいた軽やかさやエレガントさの中に個性を観る気がするのですが、エレーナ・フィリピエワには、「すごい軸」みたいなものを真っ先に感じました。
パ・ド・ドゥのアダージオで、アラベスクとかしてて、手がぶるぶるしているのに、
「自分で立つから、手を離してくれる?」
みたいな。
で、ほんとに、ゆるぐことなく、ばしっとキープしてしまうんです。
エレガントじゃない訳じゃないのですが、なにをしててても、決してゆるぐことのない「すごい軸」を感じました。
すごい。すごすぎる。。
なにげなく、パンフレットを見ていたら、
「私と同じ、ひざの上の筋肉が出てる。」
ちなみに、ふくらはぎの筋肉は2本で走っているのですが、内側が異常に発達しているのもいっしょで、こんなすごいダンサーと、そこだけは同じ筋肉構造だということに、つい、ほっとしてしまいました。
私みたいなへたっぴは、多分、それではだめなんでしょうが。。
パンフレットには、日本人のソリストも3人出ていました。
そのうちの2人(田北志のぶさん/白い貴婦人役、菅野英男さん/ライモンダの4人の友人役)が出ていましたが、全然、遜色なく、むしろ際立つ感じすらしました。
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キエフ・バレエ
~ウクライナ国立バレ~ - タラス・シェフチェンコ記念 -
「ライモンダ」
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全2幕プロローグ付き
■作曲 アレクサンドル・グラズノフ
■台本 ビクトル・ヤレメンコ
ユーリー・スタニシェフスキー
(中世騎士伝説及びL.パシコワ、M.プティパの台本に基づく)
■現振付 マリウス・プティパ
■振付・演出 ヴィクトル・ヤレメンコ
<キャスト>
■伯爵令嬢ライモンダ・デ・ドリス/エレーナ・フィリピエワ
■騎士ジャン・ド・ブリエンヌ/セルギイ・シドルスキー
(ハンガリー王アンドレ二世の甥、ライモンダの婚約者)
■アブデラフマン/イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)
(サラセンの騎士)
■白い貴婦人/田北志のぶ
(ドリス家の守護神)
【プロフィール】
○エレーナ・フィリピエワ
キエフ国立バレエ学校卒業。1988年からウクライナ国立バレエ(キエフ・バレエ)ソリスト。
1989年モスクワ国際バレエ・コンクール入賞、1994年サンクト・ペテルブルグ「マイヤ」国際バレエ・コンクール入賞、1998年東京国際バレエ・コンクール入賞。
○セルギイ・シドルスキー
1999年キエフ国立バレエ学校卒業、ウクライナ国立バレエ団入団。
2002年セルジュ・リファール記念バレエ・コンクール第2位、他。
○イーゴリ・コルプ
マリインスキー劇場バレエののプリンシパル。1996年ベラルーシ国立バレエ学校卒業。同年、ワガノワ国際バレエコンクール入賞、マリインスキー劇場バレエのオーディションを受け入団。98年ソリストに昇格。
○田北志のぶ
モスクワ国立バレエ学校卒業後、10年以上にわたり、ウクライナ国立バレエでソリスト。
1996年セルジュ・リファール記念国際バレエ・コンクール第3位、1998年ヌレエフ記念国際バレエ・コンクール入賞。
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