大人のバレエ~不思議な魔法 & Something Good

大人になってバレエを始める方、始められた方に。
なにか、参考になれば幸いです。

バレエと身長・体重・体脂肪率。

2009-01-08 10:03:18 | バレエ大人
コメントいただいた内容に興味をもったので、少し、調べてみました。
バレエをやるうえでの適正体重。
プロの世界・プロを目指す世界なら、いくつか情報がありました。
例えば、熊川哲也さんは、
「50kg以上は持ち上げられない。」
そうです。
でも、40kg以上は持ち上げられないという男性ダンサーの方もいました。
以前、ロシアの女性バレエ・ダンサーが、、所属バレエ団から
「太りすぎて、持ち上げられるパートナーがいない。」
という理由で解雇されるというニュースが流れました。
ちなみに、解雇された彼女は、身長/170cm、体重/50kgだったそうです。




世界的に有名なバレエ学校の体重の基準とするメジャーが、とある本に出ています。
下記は、女の子の場合です。

小学生の体重/身長-115~118
中・高校生の体重/身長-120~124

例えば、中・高校生で、身長が158cmだとしたら・・・体重は、多くても38kg!


158cmというのは、吉田都さんの身長です。
でも、彼女は、体重/45kg。
後、プロのバレエ・ダンサーで、身長と体重の情報が見つかったのは、森下洋子さんで、身長/150cm、体重/38kgだそうです。
この二人のバレリーナを見る限り、身長-112~113程度で充分な気がしてしまうのは、私だけでしょうか。。
所感はさておき、現役のバレエ・ダンサーは、確かにやせている方ばかりですが、プロの世界でも、基準らしい基準はないんだな、と思いました。



プロの世界では、パ・ド・ドゥなど、パートナーのこともあるので、身長・体重も重要なんだろうと思いますが、後、目安としては、体脂肪率でしょうか。
体脂肪率は、体内に含まれる脂肪の割合のことです。
身体は、大きく分けて、骨の他、水、筋肉、脂肪(体脂肪)で構成されています。
体重は軽くても、筋肉の割合が低くてもだめですし。

うろ覚えですが、昔、テレビで、バレエ・ダンサーの平均体脂肪率は5%と言っていたような。。
記憶違いでしたら、すみません。
一般的に、女性の体脂肪率の適正値とされている数値は、30歳未満で17~24%、30歳以上では、20~27%と言われていますから、すごいことです。

ちなみに、バレエの先生は、身長は私と同じくらいで、体脂肪率は15%程度だそうです。
(舞台を控えると、15%をきるそうですが。)
既製服サイズだと、話を聞く限りでは、MサイズかSサイズか悩むくらい。

先生は、焼き肉会で目の当たりにしましたが、もしかしたら、よく食べる私たちよりも食べているかもしれないと思うくらい、食べます。
しかも、肉・肉・肉。プラス白いご飯!
小さい頃から、食べ物を残すと怒られるしつけをされてきたので、出されたものを残せない、とも言っていました。
でも、踊っているからでしょうか。スレンダーなんです。
そして、豊満な胸をしているとかではないのですが、女性らしいきれいなラインも兼ね備えているし、身体の強さも感じて、個人的にあこがれています。













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24 コメント

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Unknown (しい)
2009-01-08 18:49:05
すっごく興味を持って読みましたーーー
パートナーが持ち上げられるとか、パートナーの
カラダにも影響するから体重は重要ですが、
一人でも、ポワントで立つ事を考えると
できるだけ足の負担が軽い=軽い体重のほうが
いいですよねえ~
皆さん45キロ前後になりたいとかって
おっしゃる方が多いですよね、、。
一般のバレエのクラスでは・・・。
返信する
はじめまして (ゆめ)
2009-01-08 22:54:01
毎日、日課のように拝見さていただいてます。
すごく興味のある内容でした。やっぱり皆さん、細いですよね。でも、しっかり筋肉がつて
バランスの良い体つきですよね。
私はダイエットのためにバレエはじめて8ヶ月になります。最近になってやっと締まってきたような・・・でも体重はほとんどかわらないんですよねぇ・・・目標はキレイなカラダになって
発表会にでること!まだまだ先になりそうですが、地道に頑張って行きたいです。
返信する
Unknown (panda)
2009-01-08 23:14:59
遅くなりました。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますね。

体重ですか。
私は何かの文献で60kgを超えるとどんな体重でも、足にかかる負担が大きいのでポワントを履くのを控えた方が良いと書いてあるのを読んだことがあります。
男性と組む場合は、どんな身長でも50kgを切っていなければならないと言われたこともあります。
でも、私は前回解雇される体重で男性と組んで踊っていただいたので、無理をさせたな~と反省しております。。。はい。すみません。

男性と話をしていて言われたことですが、
実際の体重よりも、
持ち上げた時に感じる体重も重要なようで、
例えば引き上げが出来ていなければその分重く感じるし、
自分で飛び上がってくれなければその分持ち上げるので重いし、
上がっているところで芯がなくふにょふにょだと軽くてももっているのが大変だ、とのことですよ。

私もしっかり痩せたいな~と思いつつ、
やせたいと思うことそのものもストレスになるので、
何事もほどほどにと思う今日この頃です(笑)
返信する
Unknown (ドロシー)
2009-01-09 00:25:30
私も解雇された彼女とほぼ一緒ですわ~。
なので45㎏とかになってポアント体験とかしてみたいわ(笑)
でもそんな事したら死んじゃうかもですよね~。

一口に体重って言っても自分の身体を
コントロールしやすい体重ってのがあって
軽ければ軽いほどいいってものでもないと思うし
同じ体重でも骨格によって違うし、
先生は若い子は引き上げてないから
細いし上手なんだけどリフトすると
めちゃめちゃ重たいってよくこぼしてますね(笑)

体重だけでははかりしれませんよね。
筋肉の付き方の方が重要な気がします。
体重うんぬんより邪魔なお肉がいらないって感じ(笑)
返信する
う~ん。。。ちょっとお仕事モードですが (フェイ)
2009-01-09 13:03:02
バレエのお話をする時には、あまり仕事モードの思考になりたくないのですが。。。

バレエでダイエット、となると、
やはり、行き過ぎたダイエット、摂食障害。。。と連想してしまいます。
立ち入らないよう、あえて目を逸らすようにしてはいるものの、オープンの教室やバレエショップで、
かなり深刻なレベルにまで至っている摂食障害の方を見かけることも多いので
こころの臨床を生業としているものとしては、とても複雑な気持ちになり
心が痛みます。

体重コントロールは、プロのダンサーとして当然の自己管理のひとつです。
それに、スポーツにしても芸術にしても、健康な発達を度外視してでも、
特化したトレーニングをしないと勝ち残っていくことが出来ないこともわかっています。
(考えてみれば、バレエのターンナウトなんかもそうですよね)
それに、何かを極めていこうとする際には、普通の人としての社会生活はもちろん、
「ヒト」としての心身の健康を犠牲にしてでも得たい領域があることは、
憧れも含めて、とてもよくわかります。
そういう人生や幸せの求め方だって、あってよいはずです。

でも、バレエのジュニアに求められるのが158cmで38kg以下のレベルと聞くと
摂食障害の深刻さや、「なり易さ」に比べた「治り難さ」を目の当たりにしている人間としては、
どうしても賛成できないものを感じてしまうのです。
それはもう、本人に自覚はなくても心身がマトモに機能しているとは思えないレベルですし、
そんな状態で人の心に届くような表現活動を続けたり育てたりすることは現実的ではないと思うのです。
専門の管理者がずっとついているならともかく、あまりに危険過ぎます。

摂食障害は、今やホントにありふれた病気ですし、
ほんのちょっとしたきっかけ(大抵は軽い気持ちで始めたダイエット)で、誰でもなりうる病気です。
でも、とてもつらくて、治り難くて、思っていた以上に失うものも大きい病気です。

摂食障害というと、
まったく食べ物を受け付けてしまわなくなるとか、
ものすごい量をムチャ食いして、その後吐くとか、
そういった主症状はよく知られていますが、
本当に恐ろしくて苦しいのは、それに伴う合併症です。

進行すると。。。

生理が止まるだけでなく更年期障害と同様の症状が出ますし、
子宮そのものが萎縮してしまうこともあります。
下剤や利尿剤の乱用や嘔吐を続けることで、歯が溶けてしまったり、
電解質異常を起こして、心臓や腎臓に負担がかかったり(当然、心停止もあります)、
さまざまな精神症状が出たりします。
初期の頃から認知機能にさまざまな障害が出ますが、
実際に脳の海馬と言う部分が萎縮してしまって
CTを見るとアルツハイマーの人と同じような空間がポッカリあいていたりすることもあります。

若いお嬢さんなのに、見た目だけでなく、
心身の機能がすっかりお婆さんになってしまっている
(でも、目だけがギラギラ光っている)
痛ましい姿に何人も出会っています。
他にも、対人関係のトラブルや社会的な逸脱行動をとることが多いですから
自殺や警察(というより司法?)の事件に至ることもしばしばです。

今は、ローザンヌのコンクールでも、コレクション・モデルのオーディションでも、
行き過ぎたダイエットによる心身の障害が増えるのを防ぐためのチェックが入るようになりましたが、
少し前までは、美しさや完璧さが求められる競技や芸術の世界では、
中・高生の部活レベルであっても、コーチや先輩と言った指導者が「指導の一環」として、
暗に明に「食べ吐き」を指導することも稀ではありませんでした。
私がお会いした、新体操や声楽家、長距離走の強化選手の方たちも、
みんなそういう中で頑張ってきた人たちでした。

傍で見ていると、
「こんなに痩せているのにこれだけ動けているのだから、
きっと必要な分はちゃんと食べているに違いない」と思うこともあるでしょう。
でも、脳がちゃんと機能せず、さまざまな命令系統がメチャクチャになっている状態なので、
食べてなくても信じられないくらい活動的に動くのです。
でも、身体自体はボロボロになっていますから、
いつパタッと心臓発作を起こして亡くなってもおかしくないのです。
158cmで38kg以下ならば、まず入院(もちろん精神科)してもらいたくなります。

摂食障害になりやすいのは、几帳面で頑張り屋さんの優等生タイプ。
周りを頼ったり甘えたりするのに不器用で、
それよりは自分で何とか頑張ってしまおうとする健気な人たちです。

家族からの精神的な自立がしづらい人(という表記にします)にも多いので、
お母さんの応援なしでバレエを続けていくことが難しいとわかっているお嬢さんは、
お母さんからの自立の代わりに体重のコントロールにがむしゃらになりやすいです。
自分に価値を与えてくれる大好きなバレエと、
犠牲を払ってでも応援し続けてくれているお母さんのために。。。

マンガなので設定が特殊だったり表現がマイルドになっていますが、
「Do Da Dancin'!」の最初の方に出てくる桐生綾子の例は
ある意味で典型例とも言えそうですね。


(なるべくわかりやすい表現のため、専門用語などはあまり厳密に使っていません)
返信する
取り上げて下さってありがとうございます。 (くらら)
2009-01-09 13:40:55
コメントを含む全て読ませて頂きました。

とても考えさせられました。

バレエを習い始めてから、過剰に体重を気にするようになっていましたが
少し考え直そうと思いました。
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しいさんへ (acbe)
2009-01-09 15:05:59
そうそう。(笑)
大人の一般クラスでは、やせたいとかスタイルがよくなりたい方のほうが多いですよね。
もともと、踊りがうまくなりたくてバレエを始めたはずが、先生に「やせろ。」と言われるこの体たらく。。
バレエは、正しくやれば、心身ともにいいものだと思うのですが、正しくやるって、むずかしいです。
返信する
ゆめさんへ (acbe)
2009-01-09 15:23:45
はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
毎日、日課のように見ていただいているなんて、うれしいです。

私は、身体がなっていなくて故障続きですが、バレエ自体は、身体全体の筋バランスと柔軟性、それに引き上げ!にアプローチするし、すごくいいものですよね。
引き上がった身体はきれいで、私は、この点がポイント高い気がしています。

故障続きで思うようにお稽古できず、仕舞いには肥るという体たらくぶりです。
焦らず、地道に継続が一番です。

私も、身体を治して、一からやり直します。
ゆめさんも、いつか実現する発表会に向けて、がんばってください!





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pandaさんへ (acbe)
2009-01-09 15:57:43
昨年は、本当にありがとうございました。
今年も、よろしくお願いします!

pandaさんは、背が高いんですよね。
なにかのメジャーにあわせて絞りすぎると身体に良くないですし、中肉中背の方とは、またアプローチが異なるような。。
pandaさんのパートナーが言うように、単にウエイトの問題でもない訳で、むしろ、そっちが重要になってくるんでしょうね。
背の高い女性ダンサーは、やはり手足も長くて、踊りが大きくなって、さらに見栄えしますし。

パートナーに合わせて、女性だけでなく、男性にも努力してもらって(もっと筋力つけるとか?でしょうか。)、お互いが協力しあったらいいんじゃないか、とも、思ってしまいました。
パ・ド・ドゥ未経験者になにがわかる!と、男性ダンサーの方に、石、投げられちゃいますかね。。

pandaさんがやせなきゃ、と思うのと、私がやせなきゃ、というのは、ある意味、別物な気がします。
pandaさんのはバレエ的に、私のはそれ以前の問題。みたいな。
味覚障害と食べられなくなったことがあるので、おいしく食べられるって幸せなことです。
明らかに、やせなきゃいけない人間のセリフではありませんが。


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ドロシーさんへ (acbe)
2009-01-09 16:16:57
ドロシーさんも、背が高いんでしょうか。
確か、ドロシーさんの体脂肪率を見て、10メートル程、吹っ飛んだ記憶があります。


>一口に体重って言っても自分の身体をコントロールしやすい体重ってのがあって

それ!わかりますっ!
今、やせなきゃいけない危機にいる私(単にバレエの先生がこわい)が共感しても、ですが、モダンをやっていた頃に経験あります。
必ず、そこにくる決まった体重があって、なにかの事情でそれより軽くなると、足下がふわふわするような感じで、なんか、踊りにくかったです。

ほんとに、余計なぜい肉。
臓器売買じゃないですが、豊胸用とかに、脂肪売れないかな、と思っちゃいます。

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