負け豚の遠吠え

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正しい原子炉状況(政府の説明は不確実!)

2011年03月13日 09時39分45秒 | 災害周知

福島第一・第二原発についての続報です。原子力に詳しい知人からの情報です。

 
情報源:
福島第一原発:http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/2010-j.html
福島第二原発:http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/press_f2/2010/2010-j.html
原子力安全保安院・緊急時情報:http://kinkyu.nisa.go.jp/kinkyu/2011/03/1630-20.html
その他政府会見など。

政府の連中は知識が乏しいようで、繰り返しの状況報道が続いて色々何がどうなったのかわかりづらい状態になってます。
ソースは官房長官会見と東電サイトおよび各社報道から抜き出した記事の共通点より。

福島第一原発1号機
ホウ酸および海水の注入作業が完了し、崩壊熱による炉心温度上昇を阻止しつつある状態で、ひとまず圧力容器の損壊は当面回避できそうな状況です。
一部報道で圧力容器内部にとの記事がありますが、今のところ圧力容器内部か格納容器内部かは不明です。
作業時間から推定される量から察するならば圧力容器でしょうが、昨夜の会見情報では格納容器とのこと。本当はどっちなのか謎のまま。
今現在原子炉格納容器内部に海水とホウ酸を注入中。

福島第一原発2号機
ECCSのうち原子炉隔離時冷却系が作動中。
念のため減圧措置準備とのこと。
原子炉停止(未臨界)状態にあり、冷却材・冷却系の異常の報告はなし。


福島第一原発3号機
ECCSの一部である高圧給水系が電源喪失により停止した状態であり低圧系の起動にも失敗との情報がありますが、現在私のところでは確認できていません。
また、圧力容器内部の減圧のため本日蒸気放出を実施(8:41)、これにより一時的に周辺の放射線レベルが上昇しましたが、減少傾向とのこと。
なお、外部よりホウ酸を添加した真水を注入する給水・冷却作業が開始されたとのことです。
その後ホウ酸水を注入するものの途中でポンプが故障。
その際一時的に原子炉水位が大きく低下し、その後水位復帰までの間にジルコニウム合金が水と反応し、水素が放出された可能性があります。
このため原子炉建屋上部に水素が滞留している可能性があるため、排出方法を検討中。
また、上記のポンプ故障に伴い、消火系を用いて格納容器内部に海水の注水を開始。


福島第一原発4~6号機
震災発生時点で定期点検のために停止中であり、現在も原子炉水位は正常値。
安定状態と考えて問題ないと思われます。

福島第二原発1,2,4号機
復水補給水系(通常運転で冷却された冷却水が戻ってくる経路。緊急系ではない)による注水が継続中。
非常用外部電源は生きているもののECCS(高圧給水系・低圧給水系)用水源および、自動減圧系での蒸気冷却用となる圧力制御プールの温度が100℃を超えたため、ECCS機能を喪失中。
原子炉水位は安定しており冷却材喪失はないと考えられています。
圧力上昇に備え、減圧作業準備完了。
冷温停止に向け復旧作業中。


福島第二原発3号機
既に冷温停止中。

ECCS(非常用炉心冷却装置)の解説:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E5%B8%B8%E7%94%A8%E7%82%89%E5%BF%83%E5%86%B7%E5%8D%B4%E8%A3%85%E7%BD%AE
圧力制御プールその他の用語については「原子炉 構造」で画像検索すると良くわかる図解が出てきます。

その他用語および原子力災害知識:http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/index.html

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