A350-1000

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プルサーマル計画

2011-10-08 | 雑感
プルサーマル計画。
いつも心地よく聞いていたとあるラジオ番組で、
プルサーマル計画を推進しようと、
パーソナリティがいっていました。

これについては、技術者として異論があります。

・プルトニウムが地下に眠るのが恐ろしいので、反応させて処理しておきたい

という趣旨のものです。

高速増殖炉もんじゅはご承知のとおり
ナトリウム漏れを起こしました。

ナトリウムはラジカルであり、
その反応性は激しいものがあります。

そのナトリウムを利用するのは、
エンジンの排気バルブでも利用するその理由。
「比熱の値の大きさ」です。

事故の対策も不十分です。
事故以来未だ再稼働できず。

先日の福島第一原発の事故調査はおろか、
冷温停止を目指している昨今です。

純粋に技術論からいけば
個人の思いから来る「希望」であり、
(それは理解しているつもりではありますが)
技術的背景はなんらありません。

仮に再稼働の話が出たとしても数十年後。
プルサーマル計画が廃止になる可能性より、
低いのかもしれません。

プルトニウムを反応させ、
再度事故を起こすリスクと、
地中に止め置くリスク、
それは時代と共にリスクに対する備えが変わりますが、
論理に飛躍があってはなりません。


物言い

2011-10-08 | 雑感
嫌味。
もっとも嫌いな物言いです。
直球できつい物言いが多く、
煙たがられますが、嫌味は言わないことにしています。

嫌味は、その人の人間のコンプレックスが見栄隠れします。
自分を守りながらの発言であるため、
深層心理で引けていることがわかります。

嫌味を言う人の厚みがわかってしまいます。

できるだけ「直球」にこだわりたいと思っています。


ホスピタリティ

2011-10-08 | 雑感

季節外れのあるアジア都市でのホテルのチェックイン。
季節外れですので、割りとよいホテルが格安です。

自分だめし、つまるところいつもの安ホテルの値段で
入れ物を変えて自分を試すという作業です。

安くても従業員は一流です。

到着するなり、
現地語で話をしてくれました。
全くわからないので、
「わからないのでもう一度お願いします。」というと、
別の言語でペラペラと。
再度「もう一度。」と言うと、
「冗談です。○○様ですね。お待ちしておりました。」
と、すでに個体識別済み。
参りました。

一流のホテルマンに脱帽です。

そこでホスピタリティを経験することができたので
授業料としてはとても安かったと思っております。


反論

2011-10-08 | 雑感
反論。
時としてあることです。

論理的なもの。
感情的なもの。

感情的な反論は、自らの首を絞めることになります。
大概の場合、論理性に欠け、
自らのこれまでの経験に頼った判断をすることによります。

人間誰しも、判断をするときは、これまでの経験を利用します。
ただし、経験したことのない事象はよく遭遇します。

そのときは、論理的に判断する能力が問われます。
そして、自分一人で判断しないこと。

コックピットクルーが複数人で編成されているのは、
チェックをすることが基本です。

論理性のない反論、
それは、中毒です。


依存

2011-10-08 | 雑感
突き放す。
以前記した乗員訓練に近いものがあります。
非情なようですが、時おり実施します。

なんでも「いいよ、いいよ。何とかしてあげるよ。」と助けることばかりでは、
「助ける人がいなくなったときにその人がどうなるか。」という観点からみると、実はその人の成長を阻害してしまいます。

もちろん人間助けあって生きていくものです。
相互扶助の観点は非常に大事です。

ただ、誰かが何とかしてくれるだろう、
という構造がはびこると、
徐々に時系列で後方にあるものに皺寄せがいきます。

その皺寄せは時として組織を跨ぎ、
皺寄せが及んでいることにさえ気づかないという事態に達し、
気がついたときには重大なトラブルを生むことになります。

頼る、頼られるのもよいですが、
その依存で大丈夫かというのを今一度考えた上で、
仕事の依頼を受けることにしています。

突き放して、立ち上がらない人はそれまでなのかもしれません。
そこで気がつく人はその後も立ち上がり続けるでしょう。