今日は朝からいい天気ですが、早朝は、氷点下1,4度まで下がっていた様です。
まだまだ寒いですね。
今日も性懲りも無くモデルガンの話ですが、東京CMCではなく、MGCのモデルガンを紹介します。
昨日、月刊誌「Gun 」の裏表紙の広告で、「コルトウッズマン」が出てましたが、
このモデルガンを紹介します。
MGCといえば、モデルガン業界を代表する存在の会社だったと思います。
MGCのモデルガンは、外観や、内部構造のリアリティより、少量の火薬で本物の様にブローバックして作動させる、アクションを楽しめるモデルガンとして設計されていました。
MGCの設計を担当していた「小林太三さん」は、CMCの設計の「六人部登さん」とは全く違う設計思想を持っていました。
小林さんは、おもちゃとしての銃が、少量の火薬で安全に本物の様な作動をさせる事を基本に、上手く作動するなら、本物のメカニズムではなく、おもちゃとしてのメカニズムを設計すると言う考えでした。
なので、MGCのM16は、本物のメカニズムとは似ても似つかない物でしたし、おもちゃ用のブローバックのシステムが無い時期に、スライドを引き金を引く事で動かして、火薬を使わずともブローバックした様に見せる「タニオアクション」と言うシステムを開発しました。
今現在は、中国製の「トリガーブローバック」と言うシステムで、スプリングの力でスライドをブローバックさせ、薬莢を飛ばすシステムがありますが、火薬を使わずにブローバックさせると言う思想は同じですね。
もっと面白いシステムは、アメリカのサブマシンガンのM3グリースガンと言うモデルガンで、ゼンマイを巻き上げ、その力で薬莢を排出するシステムも有りました。
なので、本物のメカニズムなんて全く入っていない独特のメカを設計されたのが、今「タニオコバ」と言う名の会社の代表の「小林太三さん」です。
本物と違うメカなので、改造防止にも役立っています。
CMCの「六人部登さん」は本物と同じメカニズムに出来るだけ近づけようと設計されていましたが、私は火薬を使って撃つことより、分解したり、外観を眺めたりするのが好きだったので、「六人部派」でした。
前置きが大変長くなりましたが、MGCのウッズマンです。
パッケージは発泡スチロールです。
箱の中には、カートリッジと本体、説明書が入っていました。
説明書とカートリッジは別に片付けていたら、行方不明になっています。
スライドはこんな感じで下がります。
この銃も分解しようか?と思いましたが、CMCのスタームルガーの悪夢が蘇り、やめました。
大きさは、
スタームルガーと同じくらいですが、やはりプラスチック製なので、軽いです。
ルガーの半分くらいか?
情けないくらい軽いですね。
でも銃口は開いています。
しっかり、改造防止のインサートが有ります。
同じ口径の競技用ピストルなので、大きさや長さがほぼ同じですね。
マガジンも同じ弾薬を使うので、同じくらいの大きさです。
でも、これはモデルガンなので、弾薬の交換は出来ません。
モデルガン専用のカートリッジを使わなければいけません。
この銃は、銃身の下に角張ったオモリが付いているので、実銃はフロントヘビーで反動が緩かったのでは無いでしょうか?
これに対抗するため?に、スタームルガーも銃身を太く重くしたモデルもあった様です。
MGCも後にカスタムガンとしてヘビーバレルのウッズマンを限定品として発売したことが有りました。
銃身の刻印ですが、最初から白くペイントされていました。
この時期、モデルガンの刻印をクレヨンで白く目立たせるのが流行りました。
私はあまり好きでは無いのですが。
この頃はリアサイトを上下左右に調整出来るのが常識の様になっていました。
グリップはプラ製で、カッコ悪かったのでプラモ用のカラーで塗装してみましたが、余計にカッコ悪くなりましたので、いつか塗り直します。
銃身の上には反射止めの加工が施されています。
競技用なので、グリップも滑り止めの溝が有ります。
どこからみてもかっこいいですね。
このモデルガンもキャップ火薬を1発づつ詰めて撃ったことが有りますが、小林さんの設計の良さか?不発も無くきっちりブローバックしました。
少量のキャップ火薬でも確実に作動するのが凄いです。
撃って楽しむ派は、やはり「小林太三派」ですね。
この当時、モデルガン好きの間では、MGC派か、CMC派か分かれていましたね。
どちらもモデルガンの時代を築いた素晴らしいメーカーでした。
どちらも無くなってしまったのが非常に悲しいですね。
一部のCMCの金型はハートフォードなどが買い取って再生産してくれているんですが、他の製品も復活しないかな?
特に「国際産業」のリボルバーなんか、ぜひ復活してほしいですね。
銃規制の厳しい日本国内では難しいことですので、今持っている「ビンテージモデルガン」を大切に壊さない様に保管します。
手に取って見ているだけで楽しいんですから。