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自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

MGCのプラスチックモデルガン

2025-03-31 09:30:22 | Gun

今日は朝からいい天気ですが、早朝は、氷点下1,4度まで下がっていた様です。

まだまだ寒いですね。

今日も性懲りも無くモデルガンの話ですが、東京CMCではなく、MGCのモデルガンを紹介します。

昨日、月刊誌「Gun 」の裏表紙の広告で、「コルトウッズマン」が出てましたが、

このモデルガンを紹介します。

MGCといえば、モデルガン業界を代表する存在の会社だったと思います。

MGCのモデルガンは、外観や、内部構造のリアリティより、少量の火薬で本物の様にブローバックして作動させる、アクションを楽しめるモデルガンとして設計されていました。

MGCの設計を担当していた「小林太三さん」は、CMCの設計の「六人部登さん」とは全く違う設計思想を持っていました。

小林さんは、おもちゃとしての銃が、少量の火薬で安全に本物の様な作動をさせる事を基本に、上手く作動するなら、本物のメカニズムではなく、おもちゃとしてのメカニズムを設計すると言う考えでした。

なので、MGCのM16は、本物のメカニズムとは似ても似つかない物でしたし、おもちゃ用のブローバックのシステムが無い時期に、スライドを引き金を引く事で動かして、火薬を使わずともブローバックした様に見せる「タニオアクション」と言うシステムを開発しました。

今現在は、中国製の「トリガーブローバック」と言うシステムで、スプリングの力でスライドをブローバックさせ、薬莢を飛ばすシステムがありますが、火薬を使わずにブローバックさせると言う思想は同じですね。

もっと面白いシステムは、アメリカのサブマシンガンのM3グリースガンと言うモデルガンで、ゼンマイを巻き上げ、その力で薬莢を排出するシステムも有りました。

なので、本物のメカニズムなんて全く入っていない独特のメカを設計されたのが、今「タニオコバ」と言う名の会社の代表の「小林太三さん」です。

本物と違うメカなので、改造防止にも役立っています。

CMCの「六人部登さん」は本物と同じメカニズムに出来るだけ近づけようと設計されていましたが、私は火薬を使って撃つことより、分解したり、外観を眺めたりするのが好きだったので、「六人部派」でした。

前置きが大変長くなりましたが、MGCのウッズマンです。

パッケージは発泡スチロールです。

箱の中には、カートリッジと本体、説明書が入っていました。

説明書とカートリッジは別に片付けていたら、行方不明になっています。

スライドはこんな感じで下がります。

この銃も分解しようか?と思いましたが、CMCのスタームルガーの悪夢が蘇り、やめました。

大きさは、

スタームルガーと同じくらいですが、やはりプラスチック製なので、軽いです。

ルガーの半分くらいか?

情けないくらい軽いですね。

でも銃口は開いています。

しっかり、改造防止のインサートが有ります。

同じ口径の競技用ピストルなので、大きさや長さがほぼ同じですね。

マガジンも同じ弾薬を使うので、同じくらいの大きさです。

でも、これはモデルガンなので、弾薬の交換は出来ません。

モデルガン専用のカートリッジを使わなければいけません。

この銃は、銃身の下に角張ったオモリが付いているので、実銃はフロントヘビーで反動が緩かったのでは無いでしょうか?

これに対抗するため?に、スタームルガーも銃身を太く重くしたモデルもあった様です。

MGCも後にカスタムガンとしてヘビーバレルのウッズマンを限定品として発売したことが有りました。

銃身の刻印ですが、最初から白くペイントされていました。

この時期、モデルガンの刻印をクレヨンで白く目立たせるのが流行りました。

私はあまり好きでは無いのですが。

この頃はリアサイトを上下左右に調整出来るのが常識の様になっていました。

リップはプラ製で、カッコ悪かったのでプラモ用のカラーで塗装してみましたが、余計にカッコ悪くなりましたので、いつか塗り直します。

銃身の上には反射止めの加工が施されています。

競技用なので、グリップも滑り止めの溝が有ります。

どこからみてもかっこいいですね。

このモデルガンもキャップ火薬を1発づつ詰めて撃ったことが有りますが、小林さんの設計の良さか?不発も無くきっちりブローバックしました。

少量のキャップ火薬でも確実に作動するのが凄いです。

撃って楽しむ派は、やはり「小林太三派」ですね。

この当時、モデルガン好きの間では、MGC派か、CMC派か分かれていましたね。

どちらもモデルガンの時代を築いた素晴らしいメーカーでした。

どちらも無くなってしまったのが非常に悲しいですね。

一部のCMCの金型はハートフォードなどが買い取って再生産してくれているんですが、他の製品も復活しないかな?

特に「国際産業」のリボルバーなんか、ぜひ復活してほしいですね。

銃規制の厳しい日本国内では難しいことですので、今持っている「ビンテージモデルガン」を大切に壊さない様に保管します。

手に取って見ているだけで楽しいんですから。

 

 

 

 


東京CMCの傑作モデルガン パート3

2025-03-30 11:04:21 | Gun

今日は朝方4度まで気温が下がり、また冬に逆戻りしたみたいです。

そんなことより、今日も「東京CMC」の傑作モデルガンを紹介します。

今回も、22口径の競技用ピストルです。

ワルサーGSPと同じ弾薬を使う銃ですが、「スタームルガー」と言うメーカーのオートマチックピストルです。

このスタームルガーと言うメーカーですが、安価で、壊れにくいと言う銃を製造、販売している会社です。

なので、観光地にある射撃場のレンタルガンに、必ず有ります。

壊れにくく、素人が扱っても大丈夫と言うガンで有名なメーカーです。

今日のモデルガンは、そのスタームルガーの競技用拳銃、これです。

スタームルガー マーク1です。

本体は亜鉛ダイキャスト製のモデルガンですので、銃口は完全に塞がれています。

マガジンも5ミリの弾丸を発射するので細い華奢なマガジンです。

このチープな感じのマガジンも本物そっくりです。

アメリカに行ったら、先ず手始めにこのくらいの22口径拳銃を撃って、そこからだんだん大きな口径にチェンジしてゆくんですね。

と言ってますが、私はいきなり45口径のロングスライドを撃ちましたが。

このモデルガンは火薬を使ってブローバックさせられるモデルですが、まだ一度も火薬を使った事が有りません。

なのでチャンバーも綺麗です。

薬室の外側にSMG の安全マークが入っています。

ちょっと分かりづらいのですが、フレームにCMCのロゴが入っています。

フレームのにある丸いスイッチの様な物が安全装置です。

撃鉄が起きていないと安全状態に出来ません。

これがリアサイトですが、左右上下調整が出来ます。

弾丸を発射できないので何の機能も果たさないのですが、動くと言うだけでマニアは満足なんです。

グリップの黒い板の様な物が分解用のレバーなのですが、うかつに分解しようとしたならえらい目に合います。

と言うのも、一度分解すると組み立てにとんでもなく苦労します。

私も久々に出したので、分解してみました。

一度は簡単に分解できたのですが、今度は組み立てが出来なくなりました。

何時間か四苦八苦して組み立てたら、撃鉄が動かなくなりました。

組み立ての際、グリップのパーツに入っているスプリングに撃鉄のストラットという棒の様なパーツを当てなくては撃鉄が倒れなくなります。

スカスカになるんです。

そこで、もう一度分解しようと思い、手順を踏んで分解しようと思ったら、全く分解できなくなるんです。

グリップ後ろのパーツが全く外れない!

「何で?」の一言。

さっき分解できたのに!

何で????でした。

数時間四苦八苦して分からなかったので、ネットで同じモデルガンを分解している方がいないか調べてみたら、いました。

分解図がこれです。

その方は、「もし、モデルガン検定があるとしたら、一級の問題」と書かれていました。

このモデルガン、分解、組み立てがとても難しい様で、素人は手を出すな!と言う物の様です。

さっきまで外せていたパーツが、全く外れないのは、撃鉄が起きていると、それが干渉して、パーツが抜けなくなるという構造の様です。

なので、撃鉄が倒れる様に銃口を下にしてトントン叩いて撃鉄を倒したら、問題なくパーツが外せました。

これが分かるまでに3時間くらい四苦八苦しました。

もう2度と分解できません。

 

このモデルガンが発売されていた頃の月刊誌「Gun 」を引っ張り出してきました。

もうこの月刊誌「Gun 」もなくなってしまいました。

この本の広告ですが、

東京CMCの広告です。

右側に、モーゼルカービン98kが出ています。

懐かしい広告です。

モデルガンの価格が安いですね。

他にも、

国際産業のモデルガン広告です。

ここにスミスアンドウェッソンのリボルバーがたくさん出てますが、この当時、国際産業はMGCのモデルガンを丸ごとコピーして製造販売していました。

MGC が実物の銃をアレンジして設計した部分もそのままコピーしていたので、MGCのコピーだとすぐに分かりました。

ただ。金属の仕上げがとても綺麗でメッキも鏡の様に仕上がっていました。

それに引き換え、MGCは、グラインダーで削っただけか?と思うほど表面の仕上げが荒く、メッキもお粗末な物でした。

MGCは、多少ガタがあっても、リアルでなくても、確実に動き、楽しめるモデルガンという物を目指していました。

CMCとは真逆な方向で設計していた様です。

国際産業もこの当時はMGC などに許可を取らず、販売していましたが、他にもコピーして販売という業者はたくさんいました。

今は中国製のエアーガンは東京マルイの電動ガンやガスガンを完全コピーして販売しているので、パーツを交換することも可能です。

こちらはマルシン産業の広告です。

この当時のM16は内部構造が一番リアルなモデルガンでした。

MGCもM16を販売していましたが、内部構造が実銃と全く違う仕組みでしたが、火薬を使うと確実に発火しましたし、作動しました。

外観は、圧倒的にMGCの方がリアルでした。

こちらの広告は、私が大阪に住んでいた頃、よく行っていたガンショップの広告です。

今はもうなくなっています。

この頃に知り合った鉄砲仲間とは、後にエアーガンはシューティングマッチを開催したり、今でも忘年会や新年会など集まって飲み会などしています。

ただ、コロナ以降集まってませんが、今年くらいはまた会いに大阪に行きたいですね。

こちらはウェスタンアームズの広告です。

MGC のガバメントのモデルガンをコンバットカスタムにするにが流行っていました。

この本の裏面に、

こんな広告がありました。

このモデルガンも持っています。

この紹介は次回に。

続く!

 

 

 

 


東京CMCの傑作モデルガン パート2

2025-03-29 08:25:09 | Gun

今日は朝からいい天気です。

桜も咲き始めるかも知れません。

それはさておき、今日もモデルガンの話題です。

もう無くなって久しい「東京CMC」というモデルガンメーカーですが、設計の「六人部登さん」が、リアルな形状の再現をする方だったので、部品の一個一個まで本物の銃と見分けがつかないほどのものを設計されていました。

昔、発行されていた月刊誌「Gun 」で、本物対モデルガンと言う企画が有りましたが、その企画でしょっちゅう登場していたモデルガンが「東京CMC」でした。

私も、東京CMCの製品が好きで、マグナムリボルバーや、M1、M2カービン、ウインチェスターカービン、モーゼルカービン98kなども買いました。

でも、だいぶ手放してしまいましたが、M2カービンはまだ持っています。

今見ても遜色ない出来で素晴らしい製品です。

その中でひときわめだっていたのが、この「ワルサーGSP」でした。

映画やドラマでは絶対に登場しない競技用ターゲットピストルです。

この銃のバリエーションの「ワルサーOSP」は、ロスオリンピックのラピッドファイア部門で日本の選手が金メダルを取りました。

それほど高性能な拳銃です。

昨日は外観やグリップの話でしたので、今日は内部の構造についてアップします。

まず、この拳銃の引き金ですが、

上の写真でわかる様に、フレームの下から生えています。

これはどんな仕組みかと言うと、分解して見ると分かります。

分解も本物と同じ手順で行います。

先ず、この写真のレバーの下にある小さな板バネを押さえてレバーを180度半時計方向に回します。

それだけでアッパーレシーバーを前にスライドすることが出来、上に外せます。

このロアフレームとアッパーレシーバーの隙間が全くないのがすごいです。

モデルガンって、作動を良くするため、結構ガタガタの物が多いのですが、このモデルは全くガタが有りません。

その辺がCMCなんです。

作りがかなりしっかりしています。

フレームとレシーバーを外すと、フレームの中からトリガー、ハンマーのアッセンブリーユニットが簡単に外せます。

たいていの銃はフレームにピンやネジで撃鉄や引き金を取り付けてあるのに、この銃は丸ごと外せます。

しかも、引き金の引き具合をネジで調整出来るところまで本物を完全コピーしています。

ただ、本物を完全にコピーしているため、引き金のパーツが亜鉛合金では細すぎて弱く、必ず破損してしまいます。

なので、知り合いのTさんが修理してくれました。

このTさんは、昔、クラフトアップルワークスに勤務されていましたので、モデルガンの修理はお手のものです。

トリガーバーの折れた部分を真鍮の板で修復してくれました。

金色の部分がそれです。

非常に薄い、亜鉛のパーツなので必ず壊れる様です。

Tさんのおかげで、また引き金を引く事ができる様になりました。

この形状を見ても本物そっくりです。

内部構造も本物と同じようです。

でも、うかつに分解すると、えらい目に合います。

カバーが固くてドライバーなどでこじ開けると、その途端に、パーツがポロポロ外れて、どこにあったパーツか分からなくなります。

幸い、ネットで分解図や組み立て説明書などを見る事が出来て助かりました。

こちらが全体の分解図。

こちらがトリガーアッセンブリーの分解図。

これが通常分解の方法。

これがあったので、なんとか元に戻せました。

非常に複雑なパーツ構成で、どのパーツがどう動くのかいまだによくわかりませんが、実物もこうなんだろうなと思いました。

もう2度と分解したくないですね。

トリガーアッセンブリーは、フレームにこんな形で収まっています。

側面の小さなマイナスネジみたいな物を180度回転させると取り出せます。

この辺も本物を忠実に再現しています。

 

今のエアーガンやモデルガンでは普通にできる事ですが、昔のモデルガンでは必ず省略されていたのが、リアサイトの調整機能です。

こう言うリアサイトの上下左右の調節が出来るのは珍しかったですね。

たいていの形状だけの固定でした。

小さなドライバーを使って、上下左右に動かしますが、弾の発射ができないモデルガンは、何の機能も果たさないのですが、マニアとしては、射撃場で、弾道の調整をしている気分に浸れるんです。

こう言う妄想を沸き立ててくれるアイテムなんです。

このモデルガンですが、買った当時、一回だけ火薬を使って発火させた事が有ります。

その時の作動は全く問題なくブローバックして真鍮の薬莢を飛ばしてくれました。

この時意外なほど大きな音がしたので銃口側を覗いてみたら、

銃口は完全に塞がっているのですが、銃身の下のイモネジから煙が出ていました。

このイモネジはパイプ状になっていて薬室の火薬の煙を抜く穴となっています。

これはいいアイデアだと思います。

これが無かったら、発火した時、「ポス!」と言う様なこもった音になっていたと思います。

それが、「パン」と言う乾いた音になります。

金属製の銃口が完全に塞がったモデルガンではこもった音にしかならないので、このアイデアはすごいと思います。

「六人部さん」のアイデアはすごいです。

この「六人部さん」は、2004年に77歳でお亡くなりになりました。

MGCに所属されていた小林さんもモデルガンの設計をされていましたが、六人部さんは天才と言われていたそうです。

もっと長生きしてもっとすごいモデルガンやエアーガンを作って欲しかったですね。

ご冥福ををお祈りします。

東京CMCのモデルガンはまだまだ有りますので、また紹介します。

22口径のオートマチックはまだもう一丁あるんです。

それはまた次回に。

 


東京CMCの傑作モデルガン

2025-03-28 13:13:37 | Gun

昨日まで、夏の様な暑さで、シャツ一枚でも寒くは無かったのですが、今日はうって変わって冷たい雨が降っています。

昨日と今日では気温が15度くらい違い、毎日が暑かったり寒かったり、体調がおかしくなりそうです。

それはそうと、今日はかなり珍しいモデルガンを紹介します。

「東京CMC」と言うモデルガンメーカーの製品ですが、この会社、社長が「韓国」の方だったと言うことを聞いた事が有ります。

モデルガンの製造をやめて、韓国に帰られたと言う様な事を聞いた事が有りますが、本当かどうかは分かりません。

なので、この会社ももう有りません。

一番好きなメーカーだったので残念です。

この「東京CMC」は、設計者の「六人部登さん」が非常にリアル思考の方で、本物の銃に忠実なモデルガンを設計されていました。

それに、各パーツの精度を厳しくし、買った直後はパーツの噛み合わせがキツく、動かして削れてきたらスムーズになると言う方針で製品を製造していました。

なので、説明書に必ず、「動きがスムーズになりませんが、使用しているうちに・・・」と言う様な事が書かれていました。

確かに、買って帰って動かしていると油が切れているのかと思うほどパーツの動きが渋かったのを覚えていますが、表面のメッキや亜鉛ダイキャストの表面はすぐに削れてくるのでスムーズに動く様になりました。

それだけ、亜鉛ダイキャストが柔らかいと言う事ですね。

前置きが長くなりましたが、今回のモデルガンですが、これです。

ワルサーのオートマチックピストル。

GSPです。

箱の中身は、

この様な、見たことのない銃だと思います。

私も製品化されるまでこんな拳銃がある事を知りませんでした。

でも、この拳銃とそっくりな銃が、ロス・アンゼルスオリンピックの「ラピッドファイア」部門で日本の選手が金メダルを取りました。

でも、誰も知らないと思います。

この銃にそっくりな、と言いましたが、同じものではなく、オリンピックで使用されたのは、「ワルサーOSP」と言う使用弾の違うタイプの銃でした。

夕方のニュースで、日本の選手が拳銃の射撃で金メダルを取った!と言う珍しいニュースを見ました。

その時の映像で見た銃は紛れもないワルサーの拳銃でしたが、使用弾が22ショート弾を使用するタイプでした。

今回の「ワルサーGSP」は、22ロングライフルと言う弾を使用するタイプですが、外観はほぼ同じ物です。

競技用の拳銃なので、特殊な形をしていますし、拳銃なのに実銃は重量が1200g有ります。

でも、モデルガンの方は、測ってみたら、1290gありました。

亜鉛ダイキャストの方が比重が軽いはずですが、モデルガンの方がちょっとだけ重いんですね。

この銃を手にすると、

木製のグリップが手にガッチリフィットします。

手と銃が一体化した感じになります。

木製グリップのパームレスト部分はネジで調整できるので、他の人の手にも合わせられます。

実銃のグリップは、剣山の針で叩いた様なでこぼこが滑り止めに彫り込んでありますが、モデルガンではそれが再現されていません。

実銃のグリップを装着されている方もいる様です。

これが実物グリップです。

そのうちこんな滑り止めを彫刻してみたいと思います。

これがモデルガンのグリップ。

滑り止めがありません。

でも、よく出来ていると思います。

なんだかメカめかしくてかっこいいです。

ドイツ人の職人がデザインした銃という感じがします。

無骨だけど使いやすいよく出来たデザインだと思います。

1200グラムもある重い銃なのに、それを感じないくらい構えやすいのが不思議です。

やはりグリップが手にピッタリフィットしているからと思いますが、思いの外バランスがいいですね。

さすがオリンピックで使われるだけあります。

そしてこのモデルガンは、本物のトリガーシステムをよくコピーして製造されています。

分解すると分かりますが、長くなってしまったので、続きは次回にします。

このモデルガンの凄さが分かります。

続く!

 


マニアックなモデルガン会社ハドソン パート4

2025-03-27 10:29:24 | Gun

今日もまた「マニアックなモデルガン会社ハドソン」の製品の紹介ですが、鉄砲の話題ばかりは、いい加減辞めろと言われそうですが、他の話題がネタ切れになってきました。

去年の4月から「毎日更新する」と決めて連日記事をアップしていますが、模型関係のネタがつきました。

でも、まだエアーガンやモデルガンのネタがあるんです。

特に、今はもう無い「JAC」「ファルコントーイ」「LS」「MMC」「トイテック」「国際産業」「東京CMC」など、大昔のモデルガン、エアーガンなどのネタがまだたくさん有ります。

という事で、ここしばらく鉄砲ネタが続いています。

今日も、「ハドソン」のモデルガンをアップします。

今日のモデルガンは、金属製(亜鉛ダイキャスト)のダブルアクションリボルバーです。

この拳銃は、第二次世界大戦の拡大に際して、兵士に配布する拳銃(M1911A1ガバメント)の生産が間に合わない為、オートマチック拳銃より大量生産の出来るリボルバーを生産することにしました。

ただ、このリボルバーには、M1911A1ガバメントと同じ弾薬を使用出来ないと行けないという条件が加えられました。

銃に詳しく無い方は分からないと思いますが、オートマチックのカートリッジはリボルバーに装填するとシリンダー(レンコン型の弾倉)からすっぽ抜けてしまうので、そのままでは使用出来ません。そこで、カートリッジを3発まとめてクリップで止める方式にしました。

モデルガンでもその形状は再現されています。

箱を開けるとこんな感じです。

左の下にあるのが、「ハーフムーンクリップ」に固定されたカートリッジです。

このカートリッジはオートマチック用の弾ですので、「リムレスカートリッジ」です。

そのまま装填すると弾倉(シリンダー)からすっぽ抜けるので、金属製のクリップで止めて有ります。

こんな風に3発づつ一度に装填できます。

 

これはモデルガンなので、安全対策が施されています。

まずカートリッジを装填する弾倉ですが、

穴の奥には詰め物だ有ります。

これで実弾は入りません。

それに、

カートリッジが入る穴と穴の壁部分が斬り込まれていて、強度を無くして有ります。

無理な力がかかると簡単に壊れる様になっています。

弾倉を前から見ると、詰め物が目立つので、黒く塗っています。

銃口は、

このメーカー独特の方式ですが、銃口のど真ん中に硬質のボールベアリングが埋め込まれています。

これで、ドリルの刃を当てても滑って真ん中に穴を開けられない様にしている様です。

見た目が良く無いのですが、黒く塗ってごまかしています。

フレームにはHADOSON の刻印があります。

このモデルガンはコルトの実銃のメカニズムを再現しています。

サイドプレートを外すと、

パーツの形状がリアルです。

撃鉄のクビが細いところまでリアルです。

でも、折れやすいんですけどね。

撃鉄を起こすとこんな感じですが、このモデルガン、弾倉を回転させる「シリンダーハンド」と言うパーツがちょっと短い様で、きっちり弾倉が回転しません。

中途半端な所で止まります。

シリンダーハンドをもう1ミリでも長くすればなんとかなると思うのですが、メーカーがなぜ?こんな回転しきらない状態に作ったのか?

勢いよく引き金を引いた時、重い弾倉が勢い良く回転すると弾倉を止める「シリンダーストップ」を破損してしまう可能性が有るからかもしれません。

細い亜鉛ダイキャスト製の「シリンダーストップ」なので簡単に壊れるでしょう。

それを防ぐために、回転しきらない様にしたのかも知れません。

早撃ち用の「コルト ピースメーカー」は、勢い良く撃鉄のを起こし、弾倉を高速で回転させるので弾倉やシリンダーストップが破損しないようにシリンダーハンドを短く削る事が有ると聞いた事が有ります。

そう言う対策なのかも知れません。知らんけど!

このハドソンと言うメーカー、ちょっと雑な所もあるんです。

これですが、フレームの内側にこんなバリが有ります。

メッキも荒いですね。

もう何十年も経っているにで仕方がないのですが、メッキが浮いてきてます。

出来れば磨き上げて金色に塗装したい所ですが、良いのかな?

ネットでは綺麗に磨き直して、金色のメッキをかけている方もいましたが、結果、金色になっていればいいのかも知れませんね。

黒くしたら「銃刀法」に引っかかりますので。

この木製グリップは別売りの物ですが、フレームにピッタリ合っていません。

削り直すと色が変わるし、このままですね。

このレトロなリボルバー、いいですよね。

最近では、「タナカワークス」が、プラスチックで発売しています。

それと、「綾瀬はるかさん」の主演映画、「リボルバーリリー」で登場しています。

最近のドラマや映画ではなかなかリボルバーを見ませんね。

リボルバーファンの私としては残念です。

もっとリボルバーのモデルガンを発売して欲しいですね。