自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

アンモナイトを作る パート02

2024-11-05 13:18:28 | 仕事

三瓶自然館サヒメルからの発注で、アンモナイトの復元模型を製作することになりました。

模型の素材として、スタイロフォームを使用しました。

この様な形なのですが、このままでは展示できないので、専用のスタンドを作りました。

素材は鉄製で、柱はネジで高さを変えられる様にしました。

この様に、空中に浮いた感じになります。

スタイロフォームですが、加工するのに「ヒートカッター」を使用しています。

コレですが、

ペン先の曲がった針金の様な部分が高温になり、

この様にスタイロフォームを溶かして切る事ができます。

先端のヒーターは色んな形状の物があり、

カットする形に合わせて交換できます。

まっすぐな線を掘る時は直線のヒーターで、

この様な線を掘る事ができます。

この道具で加工して行きます。

もう一つのアンモナイトですが、

コレは、アンモナイトの殻の中の隔壁です。

こんな複雑な形をしています。

コレが何枚も連なっています。

大体こんな感じです。

大きな部分の接着は、発泡ウレタンスプレーを使いました。

接着と隙間埋めの同時作業ができます。

こちらのアンモナイトと同時進行で製作します。

ここからが大変面倒な作業になります。

アンモナイトは、タコやイカの先祖と言われているので、イカの形状を参考にしました。

実際にイカを買ってきて、足の形状や、肌の質感を調べました。

コレが非常に細かい。

吸盤など、とても沢山付いているので、コレをどう再現するか?

試行錯誤の連続です。

続く!

 

 


アンモナイトを作る パート01

2024-11-04 09:05:55 | 仕事

もうだいぶ以前の事ですが、島根の産業技術センターから電話がありました。

その内容は、「三瓶自然館サヒメルから、アンモナイトの模型を作ってもらえないか」という問い合わせがあったという事でした。

産業技術センターの方では、そういう立体造形物の製作は出来ないので、出来る人を紹介します。

という事で、私の所に連絡が来ました。

早速連絡を取り、サヒメルの方に実物の化石があるとの事で、その寸法で製作して欲しいとの事で実測と写真を撮りに行きました。

実物の写真が見つからなかったので、掲載できませんが、かなり大型のアンモナイトでした。

それに合わせてスタイロフォームを切り出しました。

50ミリのスタイロフォームを4枚積層して20センチほどほどの厚みにし、削り出します。

大型のカッターでザクザク削ります。

アンモナイトは2個製作で、一つは図鑑に載っている様なイカの様な生身の体が貝殻から飛び出している様な物、もう一つは、アンモナイトの内部構造が見られる形状の物、という二種類のアンモナイトを製作です。

生身のアンモナイトですが、自分なりに色々調べて形状を決めましたが、専門家から見たら「間違っている」と言われそうです。

でも、実物を見た事がないし、色もわからないので、今現在のオーム貝や、タコ、イカの色合いやディティールを参考にしました。

水を噴き出す「ロート」とか、足の付け根には「カラストンビ」と呼ばれるクチバシも再現します。

内部構造の物と同時進行で製作します。

ここから大変な作業が続きます。

続く!


三朝ラドンを作る パート02

2024-11-03 07:30:47 | 仕事

昨日からアップしている「三朝ラドン」の製作ですが、途中経過の写真が無いので、いきなり完成です。

全長1メートル20センチほど有ります。

本体内部には、台座に取り付けるための鉄骨が入っています。

この鉄骨部分はコンクリートに埋まる部分です。

本体はグラスファイバー強化樹脂「FRP 」で出来ています。

コレを境港市の運輸会社に頼んで「台湾」まで輸送することになるのですが、色々手続きが面倒でした。

先ず、台湾に荷物を送る際は、中国の製品は送れないという事でした。

でも、現実的に、中国製の材料を使わずに、この手の物を作るのは不可能です。

型に使った石膏とか、型に塗った樹脂とか、ほとんど中国製ですが、加工が日本なので大丈夫か?

その辺は上手く書類上で確認して頂きました。

それ以外に、最初は木箱に入れて送ろうかと思いましたが、「燻蒸処理」していない木材は使用禁止、という事で、木の中に虫等がいる可能性があるものは台湾国内に入れることが出来ないということで、運輸会社と取引のある会社で段ボールによる梱包をして頂きました。

それを船によって輸送して頂きました。

現場に設置した写真が見つからなくて、写真が有りませんが、無事設置できた様です。

ただ、ココ何日か、台風の災害でどうなっているか分かりません。

台湾の真ん中位の場所の公園に設置されている様ですが、無事でいれば良いのですが。

小さなフィギュアだけでなく、こんな大きな物も作っています。

先日も5メートルを超えるジオラマの見積もしましたが、決まるかどうか分かりませんね。

以前は30平米も有る未来都市のジオラマのを作ったことも有りますが、またそんな大規模なジオラマを作ってみたいですね。

とりあえず、今話が来ている住宅の模型を作らなければなりません。

それと、フィギュアの原型も製作依頼がきているので、当分また忙しい日が続きそうです。

 

 

 


三朝ラドンを作る パート01

2024-11-02 15:26:27 | 仕事

昨日は物騒な物をアップしたので、今日はユルイ物の製作記事です。

もうだいぶ前のことですが、三朝の観光協会から「ラドン」を製作して欲しいと連絡が有りました。

「ラドン」???

あの東宝映画のラドン?
コレは面白いと、思いましたが、違いました。

ラドンとはコレでした。

このゆるキャラです。

着ぐるみも製作されているので、今更何で?と思いました。

と言うのも、台湾と、三朝の交流の証として、このラドンの人形を作って贈るとの事でした。

台湾の公園に設置するそうです。

なので雨ざらしだし尖った部分は危険なので安全面も考えて製作します。

大きさは身長が1メートル20センチほど。

子供の背丈くらいで、石の台座に取り付けるという事です。

そこで、この人形はグラスファイバー強化樹脂、つまりFRP で製作することになります。

そこで、先ず発泡スチロールで原型を作り、型取りしてFRPで複製し、彩色して完成させます。

先ずは低発泡の発泡スチロールを購入します。

大きさは、縦2メートル、横1メートル、厚み50センチの物を熱線で焼き切り、おおまかな形を切り出します。

スチロールのブロックに正面の形状を書き込み、切り抜きました。

それを削って、

ここまで形にしました。

背中見は背鰭があります。

正面には、

カンガルーの様なポケットが有り、子供が入っています。

型取りの際、子供の頭が邪魔になるので、取り外し式にして有ります。

コレをサンドペーパーで磨き上げてツルツルにします。

発泡スチロールの密度が細かいので磨けば結構綺麗になります。

大きな傷や継ぎ目は、紙粘土を塗って埋めました。

全身発泡スチロールの粉まみれになりながら、何とか形を削り出しました。

コレを、大阪の取引先の造形会社に送り、型取り、複製、ペイントしてもらいました。

時間的に、私1人では間に合わなかったので、協力してもらいました。

そして出来上がりました。

っと、

完成写真は次回に、

続く!

 

 

 

 


西側のAKM

2024-11-01 13:33:47 | Gun

ここにアップしている写真の銃は、全て日本国内で合法的に入手できるおもちゃのエアーガンです。

タイトルを見て、何の事と思われた方が多いと思います。

そもそも、AKM って何?ですよね。

AKMと言うのは、

この下の銃です。

口径7.62ミリのアサルトライフルです。

この銃は旧ソ連の軍用銃で、今現在、世界中でこの銃が使用されています。

近年まで中国もこの銃を使っていましたが、今現在は自国生産のブルパップライフルを使用しています。

でも。中東の紛争地帯でのニュース映像を見るとたいてい登場する銃ですね。

ここにアップした銃は台湾製のエアーソフトガンで、日本国内で合法的に買えるおもちゃの銃です。

6ミリのプラスチック弾を秒速60〜90メートル程度の速度で発射出来るおもちゃです。

上の写真では2丁写っていますが、下の木製ストックの物が旧ソ連の物です。

上の物は、同じ銃ですが、西側のパーツを取り付けて、西側の銃と同じ様に扱える様にしたものです。

右がAKM,左が、アメリカのM4A1カービンです。

パッと見た目同じ様な銃ですが、ロシアとアメリカの銃です。

このAKMを自分でカスタムしたのですが、色々パーツを集めるのが大変でした。

先ずハンドガードですが、

このクレブスタイプの物は、大阪のショットショーで買いました。

ほぼ無改造で取り付けられました。

ベースのエアーガンは海外製のWE-TECHのガスブローバックのエアーガンです。

アメリカのM4A1カービンは、

こんな形。

シュアファイヤのレプリカライトが付けて有ります。

伸び縮みのストックですが、

こちらがAKMのトロイタイプのレプリカストックです。

こちらはM4カービンのマグプルストックです。

そしてなかなか手に入らなかったグリップですが、

このグリップ、本来な実銃用の物の様です。

でも、問題なく着きました。

最近のエアーガンはよく出来ていて、弾丸の発射以外の部分は実銃のパーツがつく物も多い様です。

コレはちょっとやばいかも知れませんね。

下手にリアルに成りすぎると、警察の規制の対象にされそうなのが怖いですね。

ここにあげた銃は全て日本国内で安全に所持でき、売買も出来るおもちゃのエアーガンです。

でも写真で見ただけでは分かりませんよね。

メチャクチャリアルです。

怖いくらいです。

材質は、アルミや、亜鉛ダイキャスト、一部鉄板が使われています。

重量も4キロ以上ありずっしりとしています。

これでガスの圧力で連射できるのがすごい。

私は、ロシアの銃が好きなので、ドラグノフ狙撃ライフルと一緒に飾っています。

でも、これの実物を持って戦場で戦いたくは有りません。

戦争が好きなわけではなく、銃のメカニズムが好きな「マニアックなおっさん」です。

おそらく、死ぬまでこんな物集めまくるんでしょうね。

また、金欠になります。