自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

ハセガワ 1/48 F14キット製作日記 PART02

2023-11-30 15:17:02 | 模型

昨日からアップしている「ハセガワ 1/48 F14トムキャット」ですが、組み立ても終わり、下地も終わり、仕上げ塗装です。

基本塗装をし、パネルラインの陰影をエアーブラシで吹き付けます。

キャノピーの一部はグリーンになっているのでクリアグリーンをエアーブラシで塗ります。

垂直尾翼も赤いラインが入りますがデカールではなくマスキングして白を下地塗り下後、赤を吹き付けています。

暗い色の上に赤を塗ると発色が悪く、赤がかなり沈んだ色合いになりますので下地の白は必須です。

 

この機体は海軍機なので、空母の甲板の上で潮風にさらされるので、かなり装甲表面が汚れたり、塗装が傷んで剥がれたりするようです。

それを空母の隊員が塗料片手に刷毛でペタペタ塗装の補修をしているようです。

それを再現するため、面相筆でパネルラインをわざとぐにゃぐにゃになぞって行きます。

塗る時は、あまりきれいなラインにならないよう、機械的なラインにならないように、わざとグニャグニャになぞってライトグレーを塗るというより書き込みます。

この時点でかなりリアルになってきたと思いますが、まだまだです。

実際の海軍機のF14は、もっと汚れています。

ここから、かなり大胆な汚しを入れて行きます。

各部分にデカールも貼り付けここから一気に変わって行きます。

その仕上げはまた次に。

 


ハセガワ 1/48 F14キット製作日記 PART01

2023-11-29 13:50:31 | 模型

最近フィギュアの製作記事ばかりだったので、久々にプラモデルの製作記事を書いてみようと思います。

モデラーと言っているのにプラキットの記事が殆ど無いのはおかしいので、たまには通常のプラキットの製作もアップします。

 

今回は、友人から頼まれて製作した「ハセガワ 1/48 F14 トムキャット」です。

このキットは結構古いものだったようで、デカールが劣化して張り付きにくかったのを覚えています。

この製作記事は、以前地元のブログ「じげ風呂」と言うサーバーにアップしていたものなのですが、じげ風呂が今年の3月に無くなってしまったので、再度アップしてみます。

製作自体は、2007年なのですが、記憶をたどって製作記事を書きます。

先ず、飛行機キットの宿命ですが、コックピットの製作!

飛行機のキットは、たいていコックピットの製作をして機体を左右から貼り付けると言う工程から入ります。

ジェット戦闘機はコックピットも複雑で計器類が細かい。

しかし、ここは見せ場なので手抜きできません。

コックピットのパーツを機首パーツで左右から挟み込み接着。

ここで機体本体部分と仮組みして見るに、機首と胴体がかなりずれる。

設計ミスか?と思うほど段差が出ました。

なるべくパテ等は使わず、機首と胴体を合わせてヤスリとサンドペーパーで磨きスムーズに繋がるように修正しました。

なんとか綺麗に繋がりました。

当然、スジボリが消えてしまったのでプラ板に両面テープを貼り、スジボリのガイドとして貼り付け、アクリルカッターでスジボリをし直し、塗装前までの仕上げをしました。

この後コックピットをマスキングして全塗装に入ります。

サーフェーサーを吹いて、仕上がりの悪い部分を探し、修正!

これで大丈夫というところまで仕上げました。

キットの組立は特に難しい所は無く、サクサクと組めますが、機首と胴体部分がかなり段差が出るのが困りました。

それ以外は特に問題はありませんでした。

何分古いキットだったようで、発注主さんも中古屋で入手したものだったようです。

ここから塗装に入りますが、海軍機らしい「汚い」仕上げにします。

完成写真をいろんな方に見ていただきましたが、本物?と言われるくらいの仕上がりになりました。

どんな感じになったか?それは次回に。


吉川広家甲胄フィギュア製作 その五 完成

2023-11-28 14:51:47 | 模型

今日は昨日とうってかわって寒い日になりました。

風も強く、気温も10度程度です。

連日アップしている吉川広家の甲胄フィギュアですが、やっと完成の仕上げになります。

前回の仕上げで焦げ茶色のベース塗装にバーントシェンナーの錆色塗装をしましたが、最後に鉄の鈍い仕上げをします。

その仕上げを施したのがこれですが、

凹んだ部分にはバーントシェンナ-の錆色が残り、出っ張っている部分に鉄っぽい鈍い仕上げになっています。

この鉄の光の正体は、以前、エイリアンのパルスライフルの塗装のところで書きましたが、鉛筆の芯をサンドペーパーで削り、その粉をフェルトのような柔らかい布ですくい取って軽く表面にこすります。

あまりゴシゴシ擦る必要はありません。

軽く、全体をなでて光り方を確認しながら仕上げます。

たかが鉛筆の粉ですが、非常に効果的に鉄の質感を表現できます。

下地につや消しの黒を吹き付け塗装をしておくと、プラモの戦車のキャタピラとか、銃のような物も、綿棒に粉を付け、軽くこすれば見違えるほどリアルな鉄の質感になります。

今回は古びた鉄の質感にしたかったので焦げ茶色を下地に、赤錆を入れてから鉛筆の粉をこすりました。

この鉛筆の粉は、あまり柔らかい物(2Bとか4Bなど)よりもHBやFのようなちょっと硬めの芯の方が、より鈍い光沢が出ます。

この広家のフィギュアは最初、米子工芸会展で展示したのですが、何も説明文も無しに展示していたら、皆さん金属で出来ていると思われたらしく、スタイロフォームで出来ているということが分かるものを持ってきてくれと言われて、後から使用したマテリアルを持っていったことが有ります。

スタイロフォームで出来ていると説明したら、皆さん驚かれていました。

以前、鉄の鋳造をされていた職人さんにも見ていただいた事がありますが、「本当に鉄の鋳造品に見える」と言われていたので、この仕上げは間違いがないと思いました。

この「吉川広家、甲胄フィギュア」を色んな所で展示しましたが、「この等身大の銅像を米子駅前に展示したいね。」と言われた方もいらっしゃいました。

地元の米子の方も、「吉川広家ってこんなにカッコ良かったんだな!」と認識して欲しいのですが、本当にこのフィギュアの銅像が立つと良いですね。

その時は、私も関わってみたいものです。

 


吉川広家甲胄フィギュア製作 その四

2023-11-27 10:24:47 | 模型

昨日は知り合いの吹奏楽団のコンサートの写真撮影でコンサートホールを走り回ってました。

カメラに350ミリのレンズを付けて遠くを狙い写すのは、なんだかスナイパーになった気分です。

もう還暦過ぎたのにバタバタ動くのはさすがにこたえました。

今日はちょっと筋肉痛になりかけてます。

そんなさなか、連日アップしてる「吉川広家」の甲胄フィギュアですが、今日から一気に変わります。

先ず、仕上がったフィギュアの下地塗装に入ります。

ベースがスタイロフォームなのでラッカー系の塗料が使えません。

スタイロフォームはラッカー系の有機溶剤で溶けてしまいますので。

ただ、模型用の塗料はラッカーでも大丈夫ですが、使用したのはホームセンターで売っている「水性スプレー缶」の焦げ茶色です。

チョコレート色ですね。

これはフィギュアの立つ台座ですが、写真で見ると巨大チョコレートです。

スプレー塗料が艶ありなので、テカテカに光っています。

基本になる水性の焦げ茶色を全てのパーツに吹付けます。

その焦げ茶色が完全に乾いたら、アクリル絵の具の「バーントシェンナ-」を水でシャバシャバになるまで薄めて全体に塗りますが、そのままだと弾いて水滴の様になってしまいます。

なので、絵の具の表面張力を無くすために、食器洗い用の中性洗剤を1〜2滴絵の具に垂らします。

そうすると、絵の具が焦げ茶を塗った表面でも弾かなくなります。

これって錆色を塗り過ぎじゃないのか?と思われるかもしれませんが、不思議なことに、乾くと錆色が薄くなって、物足りないくらいになるんです。

なので、もう一度錆色(アクリル絵の具のバーントシェンナ-)を塗って行きます。

雨等で錆が流れて筋のようになった感じを描きます。

結構大胆に仕上げたほうがいい感じになります。

これで乾燥させますが、扇風機の風を当ててやると、かなり乾燥が早くなります。

なので、我が家は年中扇風機が出ています。

下地の焦げ茶色がテカテカの艶ありでしたが、この錆色を塗るとつや消しになるのでいい感じになります。

ここまで来れば、後は簡単!

ある方法で、一気に鉄の質感を出します。

これが以外なほど簡単で効果的な方法です。

それは次回に!


吉川広家甲胄フィギュア製作 その三

2023-11-25 14:50:36 | 模型

今日は急に寒くなってきました。

天気はいいのに気温が上がりません。

しかしながら、明日は知り合いの吹奏楽チームの演奏会が有り、写真の撮影をしなくてはなりません。

楽団のメンバーに知り合いが居て、毎年写真を撮っているのですが、全員の集合写真や、楽器ごとのパート写真、演奏中の写真、お客様の入りと退場等、朝から夕方までかかります。

これが終われば今年のイベントは全て終わります。

11月にいろんなイベントが集中していて、日曜日も祝日も、ほぼ休めません。

あと一日の辛抱です。

 

毎日アップしている「吉川広家」のフィギュアですが、一気に形になります。

手にしている太刀の角度や全身のポーズ等、微調整をして、やっと納得の行くポーズになりました。

次に、甲胄の細かい部分のディティールアップです。

これは腰の周りに付く「草摺」という鎧です。

本物は鉄板に漆を塗って組紐で編みこんでクネクネ動く鉄板のような物を作ってあるようです。

フィギュアでは一枚一枚編みこむのは時間がかかりすぎるので、鉄板部分は一体成型のスタイロフォームで削りだし、粘土を盛って仕上げ、それに穴を開けてタコ糸を通して組紐らしくしました。

これは「すね当て」ですが、実際は三角の鉄棒が付いていたようです。

三角のパーツは5ミリのアクリル三角棒です。

ホームセンターで買ってきたものです。

足の内側は、馬の腹を傷つけないように付けないようです。

カブトにも色々な飾りがあります。

これもスタイロフォームを薄くスライスして丸く切り出して、アルミパイプを押し当てて花びらのような彫刻をします。

このパーツが鎧の随所に有ります。

鎧を取り付ける前に体のバランスも整えます。

袴がちょっとボリューム不足だったので粘土を盛って大型化しました。

シワも追加しました。

体のボリューム調整後、各鎧を取り付けました。

ぐっと甲冑武者っぽくなったと思います。

足の「佩楯」と言うパーツも車輪のような模様があるのですが、鉄錆色に仕上げるので車輪模様はスタイロフォームを薄くスライスして作りました。

「胴」の三つ巴マークも同じ方法で作りました。

「脚絆」や「篭手」にも、アクリルの三角棒を取り付けました。

「篭手」には台所の三角コーナーに使うネットを切って、木工ボンドで貼り付けました。

「脚絆」の膝小僧部分には真鍮ピンをさして有ります。

カブトの突起部分も頭の熱抜き?のスリット穴を入れてあります。

脇差しもさして一気にかっこよくなりました。

肩の「大袖」にも毛皮を貼り付けたような「毛」が生えていたので粘土を薄く盛って粘土ヘラで彫刻しました。

このフィギュアですが、本当はフルカラーで塗装すればよかったのでしょうけど、それにするならもっと磨き上げてきれいな表面仕上げにしないと様になりません。

今回は、最初から鉄のサビ仕上げにするつもりなので、荒い鋳造っぽい仕上げにしています。

この後、水性の焦げ茶色で下地塗装を施して、錆色塗装をします。

ここから一気に変わります。

 

続く!