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自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

Colt M1911A1のモデルガンですが

2025-03-13 13:03:42 | Gun

1996年に発売された「ホビーフィックス」の「M1911A1」ですが、プラスチック製のモデルガンです。

モデルガンですが、火薬の使用もできないダミーカートリッジモデルです。

今回このモデルガンを紹介しようと思ったのは、プラスチック製なのに、亜鉛ダイキャストのモデルガンより重量があると言うので、どのくらい重いのか測りで測ってみました。

先ずモデルガンの紹介です。

このパッケージのモデルガンは、上からMGCモデルガンコーポレーション製のプラスチック製メッキモデルです。

真ん中が、「東京CMC」製亜鉛ダイキャスト製です。

下が、今回の「ホビーフィックス」製のモデルガンです。

これらのモデルガンは皆入手できにくい物です。

製造メーカーが三社共もう無いので、パーツすら手に入りません。

貴重なビンテージモデルガンです。

特に、「東京CMC」の製品は入手困難な品物です。安全を表すsm マークも入っています。

先ず重量の測定です。

2キロまで測れる測りで測ってみました。

先ず、一般的なABSプラスチック製のモデルガン、

このモデルは、シルバーですが、ABS製のパーツにシルバーのメッキをかけた物で、金属製では有りません。

一部、亜鉛ダイキャストの錘や、パーツが付いていますが、実銃の重量に比べたら半分の重さしかありません。

実銃は、1130グラム(カートリッジ無し)有ります。

写真では分かり難いのですが、モデルガンは、594グラムしかありません。

このモデルガンは、

プラスチック製なので、銃口が開いていますが、超硬質金属の板が銃身に入っていて外せません。

銃身もプラスチック製です。

このモデルはカートリッジに専用の火薬を詰めて撃つことが出来ます。

ブローバックモデルです。

今は無いMGCの製品です。

次に、「東京CMC」のモデルですが、金属製といっても亜鉛ダイキャストですので非常に脆く壊れやすい物です。

重量が、985グラムです。

プラスチック製のモデルよりはずっしりとしていますが、実物と違い亜鉛合金なので比重が鉄と違い、少し軽くなっています。

銃口も、

こんな感じに完全に塞がっています。

本体はもう少し金色っぽかったのですが、表面の黄色が剥がれてシルバーっぽくなりました。

オリジナルのマガジンが溶接部分の不良で底が抜けて壊れたので、実銃のレプリカと言う触れ込みで発売されていたステンレスマガジンを入れてます。

東京CMCの製品は、1980年代頃だったと思いますが、発売当時、かなりリアルなサイズで出来ていて、実銃の木製グリップが付いたり、マガジンも実銃の物が使えました。

そう言う一番リアルなモデルガンでした。

私もこのメーカーが好きで良く買っていましたが、今はだいぶ手放してしまいました。

次に、「ホビーフィックス」のモデルガンですが、

1073グラム有ります。

プラスチック製なのに実銃に迫る重さです。

このモデルはプラスチック製でも銃身が完全に塞がっています。

ちょっと奥まっていますが、完全に塞がっています。

その分錘が入っています。

それでも、この重量は、プラスチックでは出せません。

と言うのは、このモデルガンのプラスチックには「タングステン」の粉が混ぜてあるそうです。

「メガウエイト」と銘打ったこのモデル、確かに手に取ると本物のような重さが有ります。

フロントヘビーっぽい感じがしていい感じです。

アメリカに行った時、半日くらいず〜っとこの45口径ばかり撃っていたら、手の皮がむけているのに気がつきました。

何百発もこの大口径の銃を撃っていると手の皮が剥けるんですね。

その時に持った感触とそっくりです。

メーカーの説明には、タングステンの粉をプラスチックに混ぜるとプラ自体が脆くなり割れてくるそうで、それを防ぐためにナイロン系の樹脂を使ったそうです。

メーカーとしては大変な苦労をされたと思います。

手にすると亜鉛ダイキャスト製のものより重いのが凄いです。

ただ、製造コストの面や、強度の事がネックでモデルガンの素材として広まらなかったのでしょう。

やはり火薬を使って軽快に作動されるには普通のABS樹脂の方が良いようです。

今回のホビーフィックスのモデルガンは火薬を使えません。

ブリーチ部分にファイアリングピン(撃針)が有りません。

火薬を撃発させることが出来ない構造になっています。

なので、カートリッジの装填、手動による排莢を楽しむ「ダミーカートモデル」です。

火薬が撃てなくて面白いの?って言われそうですが、マニアはこれで十分なのです。

むしろ、出来のいいモデルガンは火薬を使わないで大切に保存しています。

手にした時の重さや、作動させた時の音を楽しみます。

ただ、このプラ製のモデルガンはイマイチいい音がしませんが。

このモデルもマガジンはちょっと手抜き?です。

このマガジンですが、

右が本物から採寸して忠実に再現されたマガジンですが、ホビーフィックスのマガジンには下の方に水抜きの穴がないんです。

それに、

マガジン底部に刻印がありません。

ここは入れて欲しかった。

銃自体の構造は本物そっくりです。

刻印も、スプリングフィールド製の物が入っています。

刻印がかなり薄いのですが、こう言うものもあったそうです。

分解すると、

通常分解はここまでですが、もっと細かい分解してもかなりリアルです。

スライド内部の銃身と噛み合う「ロッキングリセス」も再現され、実際に噛み合っています。

ブリーチ部分には実銃にはないネジが2本見えます。

強度を持たせないようにした結果でしょうか?

分解して、スライドの重さを比較してみました。

先ずABS製のスライド、銃身

159グラムです。

こちらは亜鉛ダイキャスト製。

430グラムです。

そして、メガウェイト、

413グラムです。

金属製に近い重さです。

これで強度があれば文句なしなんですが、いかんせん壊れやすいようです。

発売当初、ショップに届いた時点で割れていたものも多かったそうです。

ま〜技術の進歩はすごいので、強度も有り、重さも有りなんて言うプラスチック素材も出てくるかもしれませんね。

グリップがフレーム部分も本物そっくりです。

付属のカートリッジですが、

左が付属のカートリッジ。

右が、アメリカで撃ってきた実銃の空薬莢です。

付属のカートリッジは、重さを軽くしてあります。

銃自体が強度がないので、カートを軽くして銃に負担がかからないようにしてあります。

実銃のカートは、

このように刻印が有ります。

付属のマガジンにカートを装填すると、

ちゃんと丸い穴からカートが見えます。

カートの入ったマガジンがリアルです。

これが説明書。

丁寧な説明書が入っています。

今現在も2〜4万円くらいで入手可能のようです。

見つけたら一丁買っても損は無いと思います。