久々に映画ネタです。
一昨日から、競技用の拳銃の話をしてきましたが、IPSCと言う実践射撃をスポーツにした大会が世界各国で開催されています。
オリンピックの競技として行われると何回か聞いたことはあるのですが、人を想定した的を撃つと言うのがネックとなり、オリンピックではエキシビジョンでさえ成りませんでした。
今日紹介する映画は、IPSCと言う射撃競技が出てくる唯一の映画ではないか?と思います。
この映画ですが、
香港映画で、2002年に日本で公開されました。
主演のレスリー・チャンの遺作となってしまいました。
パッケージの写真を見てもわかるように、ハイキャパベースのレースガンを構えています。
どう言う映画かと言うと、ネタバレにならない程度に書きますが、主演のレスリー・チャンは、IPSC射撃大会のチャンピオンであるのですが、また、殺し屋でもあります。
その殺し屋を同じIPSCの選手でもある刑事が追い詰めると言う話です。
簡単に言えばそんなストーリーですが、銃撃戦はちょっと面白いです。
クライマックスの銃撃戦にもレースガンで撃ち合いをしてるし、IPSCに参加すると分かると思いますが、的に対して、2発づつ弾を撃ち込むクセが付きます。
なので映画でも2発ずつ撃ち込むんですね。
なんで、2発(ダブルタップ)するのか、IPSCマッチでは、本来の意味は1発では死なない可能性があるので、トドメの意味でもう1発撃ち込むと言うことだったのですが、スポーツとしては、そう言う事は良くないと言う事で、1発撃ち込んだ場所からブレないで同じ場所に撃ち込むと言うテクニックを競うと言う名目に置き換えられました。
紙の的も、頭部のある人型から、8角形の頭にない的に成りました。
「人撃ち」のイメージを消そうとしているのですが、窓から撃ったり、バリケード越しに撃ったり、椅子に座った状態から、テーブルの銃を拾って、ドアを開けて撃ったり、どう考えても、日常の生活に危機が来たので応戦していると言う場面が展開します。
私たちが大阪で開催していたSASCシューティングマッチでも、アメリカのルールと同じで、開催していました。
10年ほどやってましたが、事故、怪我等は全く有りませんでした。
映画ダブルタップでも、このIPSC方式の大会の場面が有りますが、初めて見る方は、こんなに動き回って撃つ競技があるのかと驚かれると思います。
近年では「キアヌ・リーブス」主演の「ジョン・ウイック」で、「キアヌ・リーブス」が、IPSCの大会に出場して銃の練習をしていたようです。
この映画「ダブルタップ」は、あまり有名な映画では有りませんが、結構楽しめると思います。
IPSCの射撃テクニックは、敵に回すと恐ろしいと言うのを感じます。
レンタルで見つけたら一度見てください。
IPSCの大会の面白さもわかってもらえると思います。
それと、この「ダブルタップ」は「レスリー・チャン」の最後の映画になりました。
レスリー・チャンは、自殺でした。
この映画の撮影の際も自殺未遂をしていたとかしてなかったとか、映画の中でも、ちょっと表情に鬼気迫る物があったように見えました。
現実には有りえない話だと思いますが、IPSCと言う競技を知ってもらうためにも、この映画を見てほしいですね。
レスリー・チャンのご冥福をお祈りします。