7J3AOZ's Hamlife

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ICOM ID-800で他エリアのレピータを使ってQSOする方法

2005年12月09日 09時19分50秒 | アマチュア無線
某ニュースで書いていますように、最近ICOMの430MHz帯D-STAR無線機であるID-800Dを使って遊んでいます。

ID-800は、アナログFM機であるIC-208と全く同じ操作性ですので(と言うか、IC-208にD-STAR用の小基板を実装しただけのような構成です(笑))、D-STARで必要なレピーターのコールサインや相手局コールサインの設定が非常にやりにくいのですが(それでも、IC-U1よりはかなりマシなのでしょうが)、色々と試行錯誤をしてD-STARシステムの機能であるゾーン間をまたがったQSOがやっと出来るようになりました。

自分のメモ書き代りに、昨日1エリアの方と、430MHz<>1.2GHzクロスバンドでQSOした時の設定内容を書いて置きます。

MyCALL:7J3AOZ/430
自局のコールサインを設定。コールサインの後に/430を付加する事により、自局が430MHzを使用している事を示しています。これは430MHzと1.2GHzでクロスバンドQSOをする事があるからです。なお、/以降の設定は必須ではありませんが、どこの周波数帯を自局が使用しているのかを示す事によって、相手局が設定をしやすくなります。

UrCALL:/JP1YIUA
コールサインの先頭に/を付加、コールサインの末尾にAを付加しています。このAはJP1YIU(東京都中央区)の1.2GHz帯レピーターを呼び出すと言う事を示しています。なお、430MHz帯のレピータを呼び出す場合は、/JP1YIUBになります。

RPT1 C:JP3YHJ B
自分がアクセスするレピーターのコールサインを入力(この例では奈良・生駒NTT中継所レピータを指定)。ID-800では430MHz帯を使用するので、430MHz帯のレピーターを明示的に示すBをレピーターのコールサインに付加しています。なお、コールサインの末尾とBとの間には、スペースが入ります。

RPT2 C:JP3YHH G
自分がアクセスするレピーターからインターネット網に接続するためのゲートウェイ局のコールサインを入力(この例では大阪市平野区のゲートウェイ局を指定)。ゲートウェイ局を示すGをコールサインに付加しています。なお、コールサインの末尾とGとの間には、スペースが入ります。

MESSAG:VIA JP3YHJ B
これは必須の設定ではないのですが、どこのレピーターからアクセスしているのかを表示した方が、相手局が設定をやりやすくなります。

設定のキモとしては、D-STARの機器識別記号(AとかBとかGとか)は、かならずコールサイン入力フィールドの「8桁目」に設定しなければいけないと言う事です。D-STARにおけるコールサイン入力フィールドは8桁しかないため、上記のUrCALLの設定のように/と機器識別記号を同時に入力する場合は、コールサイン末尾と機器識別記号の間にスペースが入りません。

また、CQを出してどなたからも応答が無かった場合、送信終了後Ur ErrとID-800のディスプレイに表示されますが、これは誰からも応答が無かったと言う事を示しているそうで、異常ではないそうです(ID-1の場合は?と表示されるそうです)。これはわかりにくいので、NO ANSWERとかに変更した方が良いのではと>ICOMさん。

なお、D-STARレピーターを使ったQSOを行うためには、必ずJARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)のD-STAR管理サーバーに対して機器の登録を行う必要があります(これは430MHz帯のDVモードのみをご利用の方も必須です)。

#管理サーバーへの登録を行うための利用申し込みは、JARL会員以外の方でも問題なく行えます。また、D-STARレピーターの開設状況については、こちらをご覧下さい。水島さん(JA3VAP)とQSOをした時に色々文句を言いましたが(笑)、設定が出来てしまうと驚くほど快適にQSO出来ます。是非、冬のボーナスで一度お試しあれ。

追記:大阪・日本橋のウエダ無線さんで、現在中古のID-1とID-800Dが販売されているようです。
コメント (4)
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