al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

無謀な挑戦

2012年04月11日 | 声楽
昨夜のレッスンで、結局のところオーディションに挑戦することに(汗;

いつものように先ずは発声から。もう師匠はバスと決めつけているらしくFisまでしか出しません(笑) ヴェルディ・バリトンのアリアに未練のある僕は何とかGまでコントロール出来るようになりたいと思っているんですがお構いなし。まあ、師匠には刃向かえませんから・・。

あっと言う間に声が出来、久々のコンコーネです。29番が2月中旬に一度さらってそれっ切りでしたが簡単にパス。

師匠は、「さて・・」と、やおら夕鶴のスコアを持ち出して・・え?って感じ。

いきなり、歌ってみようか・・ってんで・・

したら・・

いいじゃなぁ~い?鈴木さんにピッタリよね。

って、あなた、どこまで人を持ち上げるのが上手いんですか(爆)

ってことで、先ずは崩さずに譜面通りに歌う練習。しっかり譜面を叩き込んでから崩しに入ります。歌うところ、喋るところ等々。

「惣ど」は若い声よりも多少年期の入った声のほうが向いてるから、ひょっとしてイケちゃったりして・・なんて冗談交じりに(笑)

たっぷり歌って、帰りに伊藤京子さんのCDを借りてきました。帰路の車中で聴いてみましたが、何と声の可憐なこと。「つう」の純真さ、可愛らしさ、そして悲しみが心に染み込むようで。amazonで購入したCDの鮫島さんも実力者ですが、伊藤先生にはとても敵いませんね。

そいうえば、昨今のオペラ歌手、特にソプラノは近代ベルカントが主流で、肉食系のソプラノ。塊感のある肉感的な強い声ばかりです。久し振りに、透明感のある透き通るような綺麗な声を聴いて・・何だか気持ちがいい。

youtubeで探してみてもコレ位しかありませんでしたが貼り付けておきます。



伊藤先生も、今年の2月でもう御歳85歳!2009年の国文祭オペラの時にお会いした時でさえも随分小さくなられていて・・

このオーディションで聴いてもらうのが最後かもしれないと思うので、合否を離れて最高の自分を先生に聴いてもらいたいと・・