al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

演奏会終了、次のステップに

2012年04月02日 | 声楽
お陰さまで昨日(4月1日)の演奏会が無事に終了いたしました。ご来場下さった皆様には深く感謝申し上げます。

コンサートとは言え、総勢22名が25曲。オペラのアリアは短いものもありますが長いものでは10分を越えるものも。15時の開演から17時30分と2時間半に渡る長時間お付き合いいただきまして誠に有難う御座いました。

ヴェルディとプッチーニの名アリアの数々・・とうたいながらも、男声は私を含めて2人しかおらず、曲目に偏りが有ってお目当ての曲をお聴かせできなかったやも知れませんがお赦しください。特のヴェルディは男声の名曲が多いので出演する側からも、もう少し男声が居たらなあ・・と残念に思っていますが、この世界は男が極めて少ないものですから・・(汗;

さて、私は第2部の終盤の「ドン・カルロ」からフィリッポ2世の「一人寂しく眠ろう」を歌わせて頂きました。写真を取るのをすっかり忘れたので掲載できなくて残念でしたが、焦げ茶のマントを纏い口髭を蓄えてそれらしい出で立ちでフィリッポを演じました。ヴェルディのアリアは、特にこのフィリッポのアリアは心の奥底を抉るような心情的な歌で強い表現力が要求されます。ただ上手に歌う・・のではなく、歌劇の一場面のように演技も含めて歌手であると同時に役者でもある、という面にも踏み込んでみました。幸いなことに、この歌は独り寝室で悩み苦しんで眠れぬ一夜を過ごす場面ですから、与えられた8分間、一人芝居をさせていただきました。

お陰さまで終演後には師匠から一定の評価をいただき、オペラのソリストオーディション・・と言う新たな高いハードルを課せられました。審査が6月という差し迫った日程で課題曲2曲を仕上げるという、しかもライバルは芸大出&留学帰りの若手のバスバリと勝ち目のない挑戦ですが、「若い者に負けてられるか!」と老いの一徹!(爆)

がんばっぺし!