al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

AKG A702 ちょっといいヘッドホン

2012年01月12日 | もろもろ
過去のエントリーにも書きましたが、ちょっといいヘッドホンを手に入れました。

AKG K702です。

先週の土曜日にMETライブビューイングを観に行ったついでに、東京ヒルトンの地下にあるアバックというオーディオ専門店で幾つかのヘッドホンを試聴しました。かなりの試聴品が展示されていましたが、お目当てのオープン型は数が少なく、しかもAKGはクインシー・ジョーンズ。コラボモデルのQ702だけ。それでも3種のゼンハイザーと聴き比べて・・。

一昔前は、高級ヘッドホンといえばゼンハイザー!憧れの名機です。HD598、HD650とiPodに繋げて試聴してみました。尖ったところのない開放型にしては厚みのある音は流石です。598と650の差は僕の耳では大きく感じなかったし、650はケーブルが左右2本出しなので598でもいいかな?と思いつつ、AKG Q702を。いやあ、AKGのニュートラルな音域特性と分解能にヤラレちゃいました。ゼンに比べて少し薄い感じはしますが、AKGの透明感というかすっきりした音は好みです。ゼンが特に低音部に少し色付けされた様に感じます。コントラバスが近くで鳴ってるような・・。

だがしかし・・(笑)、Q702のプライスタグは5万円台( ̄□ ̄;! 598は2万円弱!
K701は無いんですか?と店員に聞いたところ、既に生産が終了し在庫もないと。う~みゅ・・悩みながら店を出て、隣のコーヒーショップでiPhoneでチェックしたら、サウンドハウスでQ702が何と26800円じゃないっすか!!おっし!と気を良くして帰宅。

実はアバックには東京に済む次男坊と一緒に行ったのですが、次男坊はその夜にQ702をポチったそうです。僕は更にネットで調べたところ、K701はK702にモデルチェンジされていて中身はQ702と同じものだという。Q702はクインシーの「Q」を型どったメダルがイヤーピースに付いている分だけ音の抜けが悪く低音がくぐもる・・なんて意見もネット上でちらほら聞かれるのでK702に決定。

さて、昨日現物が届きました。取り敢えずiMacに繋いでiTunesから聴いてみる。もともとAKGは効率の悪いヘッドホンらしく、プレーヤーからの出力がある程度無いと音量が出ません。ひょっとしてアンプを介して出力を上げてやらないとダメかな?と心配していたのですが、少なくても静かな室内で聴く分には充分でした。音場感は素晴らしく、オーケストラは舞台の広さや奥行きまでも感じられるほどです。勿論、高音の抜けも素晴らしい。低音は、最近の重低音重視のヘッドホンに慣れた耳には多少物足りなく感じるかも知れませんが、コントラバスのアコースティックな響きは気に入りました。ピチカートもイイ!

まさにクラシック向きと言えるヘッドホンでしょうか。ジャズもオスカーピーターソン・トリオを聴いてみましたが、アコースティックな音楽には何の問題もありません。ジャズ・ヴォーカルも厚みのある声を聞かせてくれます。

ロックを聴いてみましたが、やはりエレキギターやエレキベースの様なアンプを通して聴く音圧のある音の再現には向いていないようです。というか、その手の音楽は、そもそもオープン型ではなく密閉型で聴くべきものなので無視!(笑)
というか、それ様にもう1台密閉型のヘッドホンが欲しいです(汗;

という訳で、昨日からAKGのエージング(慣らし運転)を始めています。振動板がいい具合にこなれてきた時の音も楽しみです。