或るひとつの記録

昔と違い、最近は完全に子供のために生きています。

日曜日のインターフォン

2004年12月06日 01時08分55秒 | Weblog
日曜日は気温が高かった。
どうやら朝方に雨が降っていたことと関係があるらしい。


その日俺はいつもより早起きし、窓をあけた。
ベランダやその下に見える道路は濡れていた。
一晩中干していた洗濯物もひどく湿っていた。

もしかしたら先程のことはこのせいだったのかと思った。
それは夜中にインターフォンが鳴ったことだ。
もちろん俺は眠っていた。
けれど鳴ったことには気付いた。
それは確かだ。

俺はベッドを出てインターフォンの受話器をとった。
返事はない。
ただ受話器から聞こえる風の音がいつもより強い気がした。

俺は少し乱暴に受話器を戻して再び眠りについた。


風が強く吹きすぎたのだろうか、それとも…。
何かのはずみでインターフォンが鳴っただけだと信じたい。