或るひとつの記録

昔と違い、最近は完全に子供のために生きています。

黄金の玉をみよ

2004年08月03日 23時52分43秒 | Weblog
大変である。もう本日も時間がない。
今、バイトから帰ってきたところだ。
そんなことはいいから本題に進むことにする。

今日はどれぐらいの人が玉を観て喜んだのだろうか。
いや正確には球と表記すべきであろう。
サッカーのアジアカップである。
この試合も劇的な展開をみせた。
私はバイトをしながら視界の片隅でテレビを捉えていた。

私がしているバイトは新聞社での編集補助だ。
簡単にいうとパシリだ。
ほんとに走るのである。
冷房で冷やされたビルの中で私はいつも汗だくになっている。

おかしな話だが新聞社にはテレビが何十台も置かれている。
速報性ならやはりテレビには負けているわけだ。
私は走り回りながら、ときたま各部署であがる歓声や嘆声に反応しては、いっとき画面をみつめた。

日本の多くの人がひとつの球をみつめている頃、私はビルの窓の外に黄金に輝く玉をみつけた。
月だ。
少し欠け始めているそれはいつもより大きく光って見えた。

帰路を急ぎながら私は地面を蹴ってみた。
地球は1ミリほど移動したような感じがした。