週末に相方くんとボーリングに行った。
ひょんなことだった。
相方くんはボーリングが好きだ。
一緒にやる前は、
「超得意」
だと胸をはっていたっけ。
私は普通。
でも小さい頃から家族とよく行っていた。
うちの相方くんは、絶対何かを賭けようとする。
しかもハンデをくれない。
それは、
私が中途半端にいいスコアをとるからだ。
1ゲーム目は、145くらいとって、
2ピン差くらいで私が負けた。
2ゲーム目は、お互い130くらいまで落ちた。
もうやめるにやめられない相方くんは、
最後の賭けにこんなものを出してきた。
もし私が負けたら、
「来年、スノボかウエイクボードに一緒に行くこと」。
どっちも相方くんのはまっている趣味だ。
6年も一緒にいるんだけど、どっちも付いて行ったこともない。
ちなみに、私は大学時代、スノボ狂いだった。
なんせ雪国金沢にいたので、すぐに行けた。
大好きだったけど、ボードセットが壊れて、
また買うのが面倒でやめてしまった。
ウエイクに関しては、
私は元水泳部で水が大好き。
だからこそ、海や湖は、泳ぐ為にあるのであって、
機械を使って遊ぶ、というのは好ましくないというポリシーがある。
無理に何度も何度も誘われると、
絶対に行きたくなくなる上に、それが嫌いになるという私。
どうしようもなく天邪鬼。
6年も一緒にいるのに、
いまだ私をつかみきれていないのか、うちの相方くん。
何度も何度も何度も、連れて行こうと試みたので、
私はすっかり「ぜっっったいに行かない」モードになっている。
無理にでも連れて行ったら、
私はきっと、大人気もなくずっとふてくされて不機嫌だろう。
下手したら、
「行くぐらいなら別れる」
とでも言い出しそうである。
我ながら、最悪に面倒くさい。
だから連れて行くのはあきらめて、ほっとけばいいのに。
なのに、また誘うのか!
いや、だからこそ罰ゲームとしてそれを出したか!
と思うと、なんだか一抹のせつなさを感じた。
結局3ゲーム目になると、私の集中力はすっかりなくなり、
私は負けた。
諦めて、私は罰ゲームを甘んじて受けることにした。
「ウエイクボードに、
付いて行くよ。」
「ええっ?付いて来るだけ?!」
君は「一緒に行くこと」と言った。
誰もやるなんて言ってない。