ほぼ2ヶ月前に訪れた時には、乙女高原はまだ長い冬から目が覚めたばかりだった。枯れ草が一面敷きつめられ草原には、スミレなどほんの2,3種類の花しか見られずがっかりしたものだった。標高1700mの所に位置する高原なので春の訪れは遅いのだが、今年はいつもの年より更に遅かったようだ。
乙女高原へは秩父往還の窪平で左折し、焼山林道を通っていくのが普通だ。が先日来の雨で土砂崩れがあったようで、通行止めにされていた。やむを得ず金桜神社脇を通る迂回ルートで行った。建設中の琴川ダムの脇を通っていく道で、クリスタルラインと名づけられているようで、狭いがよく舗装された道路だった。
着いたのは11時過ぎ、弱い雨が降っていてガスが濃かった。駐車場にいたのは一台の車だけだった。車を停め、登山靴にはき替えカッパを着込んで散策に出かけることにした。
もう大分枯れてしまったようだがそれでもまだアヤメが咲き残っていた。野で見るアヤメは清新だ。
対してヨツバヒヨドリはこれからだ。これが一杯咲く頃には高原一帯をアサギマダラが飛び回っていることだろう。
見慣れない黄色の花の蕾があった。
何の花だろうと思っていると、散策路のロープに吊り下げられた表示札にキンバイソウとあった。キンポウゲ科の花のようだ。
緩やかな傾斜を登っていくとノハラアザミに蝶がとまっていた。
網の目状の蕾がかわいい。
丈高い草のもとにはヤマオダマキがひっそりと咲いていた。何時見てもまるで貴婦人を思わせる見目かたちの良い花だ。
その隣には柳の葉のような細長いウラジロの葉を持つ、ヤナギランの蕾があった。ひょっとしたらもう咲き始めているのではと思っていたがまだ早かったようだ。
この真紅の艶やかな花を見られる夏もあと少しだ。
草原から林にかかる辺りで春の花アマドコロの実を見つけた。
林を通り抜け急斜面にかかった辺りで、ユキノシタ科のチダケダサシに出会った。和名の乳茸刺はキノコをこの茎に刺して持ち運んだことからついたとか。名にあわず繊細な花だ。
全体が桃白色を帯びた花も多い。
シモツケは木本なのに背が低く、周囲の草本科の花々の陰に隠れている。
背の高く、大きな花を持つシシウドにはたくさんの小虫が群がっていた。
やっと色づき始めたクガイソウ。
高原の斜面の上側にはヨツバヒヨドリが群生している。
ぐるりと一周して再びスタート地点まで戻ってきた。
丈高い草のしたには目立たない幾つかの花が咲いている。
この花はオオヤマフスマだろうか。
おそらくウスユキソウの蕾。
キンポウゲやタチフウロもまだ少し残っていた。
時おり日が射すことはあったが、残念ながら殆ど高原一帯は濃い乳白色のガスでおおわれていた。それはそれでしっとり落ち着いた風情があって花探索にはいいのだが、今度は夏のすっきり晴れた日、高原を飛び回る蝶とともにマツムシソウやヤナギランなどの高山植物を愛でたいものだ。
乙女高原へは秩父往還の窪平で左折し、焼山林道を通っていくのが普通だ。が先日来の雨で土砂崩れがあったようで、通行止めにされていた。やむを得ず金桜神社脇を通る迂回ルートで行った。建設中の琴川ダムの脇を通っていく道で、クリスタルラインと名づけられているようで、狭いがよく舗装された道路だった。
着いたのは11時過ぎ、弱い雨が降っていてガスが濃かった。駐車場にいたのは一台の車だけだった。車を停め、登山靴にはき替えカッパを着込んで散策に出かけることにした。
もう大分枯れてしまったようだがそれでもまだアヤメが咲き残っていた。野で見るアヤメは清新だ。
対してヨツバヒヨドリはこれからだ。これが一杯咲く頃には高原一帯をアサギマダラが飛び回っていることだろう。
見慣れない黄色の花の蕾があった。
何の花だろうと思っていると、散策路のロープに吊り下げられた表示札にキンバイソウとあった。キンポウゲ科の花のようだ。
緩やかな傾斜を登っていくとノハラアザミに蝶がとまっていた。
網の目状の蕾がかわいい。
丈高い草のもとにはヤマオダマキがひっそりと咲いていた。何時見てもまるで貴婦人を思わせる見目かたちの良い花だ。
その隣には柳の葉のような細長いウラジロの葉を持つ、ヤナギランの蕾があった。ひょっとしたらもう咲き始めているのではと思っていたがまだ早かったようだ。
この真紅の艶やかな花を見られる夏もあと少しだ。
草原から林にかかる辺りで春の花アマドコロの実を見つけた。
林を通り抜け急斜面にかかった辺りで、ユキノシタ科のチダケダサシに出会った。和名の乳茸刺はキノコをこの茎に刺して持ち運んだことからついたとか。名にあわず繊細な花だ。
全体が桃白色を帯びた花も多い。
シモツケは木本なのに背が低く、周囲の草本科の花々の陰に隠れている。
背の高く、大きな花を持つシシウドにはたくさんの小虫が群がっていた。
やっと色づき始めたクガイソウ。
高原の斜面の上側にはヨツバヒヨドリが群生している。
ぐるりと一周して再びスタート地点まで戻ってきた。
丈高い草のしたには目立たない幾つかの花が咲いている。
この花はオオヤマフスマだろうか。
おそらくウスユキソウの蕾。
キンポウゲやタチフウロもまだ少し残っていた。
時おり日が射すことはあったが、残念ながら殆ど高原一帯は濃い乳白色のガスでおおわれていた。それはそれでしっとり落ち着いた風情があって花探索にはいいのだが、今度は夏のすっきり晴れた日、高原を飛び回る蝶とともにマツムシソウやヤナギランなどの高山植物を愛でたいものだ。