野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

大菩薩峠からの林道

2007-07-13 | 野の花
 大菩薩峠からは上日川峠までは、山道と林道を行ったりきたりしながら下っていった。ロッジ長兵衛からは雨で山道がぬかるんでいた事もあって、遠回りではあるが車道を歩くことにした。2時間余の道々見かけた花を上げておこう。

ツルアジサイ


 これはショウマの仲間までは分かるが、それ以上は……。


 ノリウツギ


 季節柄かこの時期に咲く花は白い花が多い。一見すると地味だが、よくよく見るとそれぞれ繊細な美しさを持っている。ヤグルマソウが崖からもたれかかるように咲いていた。


 木の根元の暗がりにに一塊に咲いているコアジサイをみつけた。山に咲くアジサイの中では、このコアジサイがどれよりも好きだ。薄いブルーの色合いが寂しげで何ともそそられる。


 図鑑を何度も捲ってみたのだが、この木の花の名は分からなかった。


 丈高い草の陰に隠れて咲いているキツリフネを見つけた。

 白い花が多い中、久しぶりに色のついた花を見ると嬉しくなる。

 沢の傍を通りかかったらヤワタソウに会った。野で見るのは初めてだ。タキノショウマとかタキノアオイとかの異名をもつユキノシカ科の花だ。ぎざぎざのある白い花弁が珍しい。


 ヨツバヒヨドリ。この花が咲くと、蜜を求めて大型蝶のアサギマダラが周囲を飛び回るようになる。



 この花は図鑑に載っておらず、ネット掲示板で尋ねて知ることが出来た。キバナハタザオ、アブラナ科の花だ。

 ヤマアジサイ。


エビガライチゴ。剛毛に蔽われた生命力あふれる花だ。咲きかけた花は星型をしていて海にいるヒトデのようだ。



 オカトラノオ。



 ヤマオダマキ、可憐な花だ。

 この花も初見の花。イケマという。ガガイモ科のつる性植物で、アイヌの人たちが昔獲物をしとめるため、この花の根塊を矢毒に使ったという。


 マムシグサの実。秋には毒々しいまでに真っ赤に熟す。


 帰りはのどの渇きを癒すためキイチゴの実を食べながら帰った。


 上日川峠から丸川分岐までは、登山道を歩くと一時間チョイで着くが、今回の車道歩きでは2時間以上かかってしまった。もっとも珍しい花が多かったので写真を撮るのに随分時間を要した所為もある。ただ車道とは言うものの交通量は極端に少ないので(2時間半近くの間通り過ぎた車は数台)ゆっくりと花を探しながら下ってくることが出来た。

 これはおまけの柳沢峠付近で見かけた鹿。親子だった。あまりの逃げ足の速さにぶれてしまったのが残念。