野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

雨中の大菩薩嶺

2007-07-12 | 登山
 雨の中、大菩薩嶺を登ってきた。去年6月27日に登った時は花が少なくてがっかりしたので、今回は約2週間ずらして行った。変えたのは日付だけではなく、コースも丸川峠経由に変えてみた。このコースだとお手軽登山とは行かず半日以上かけての山行になるが、花は上日川峠コースより期待できる。

 山行概要;8時半 丸川分岐出発、暫く林道を歩く。
      8時50分 右に折れ登山道へ。急登続く
      11時10分 丸川峠着、青いトタンの丸川荘が見える
      12時15分 大菩薩嶺

      12時25分 雷岩、風雨強く素通り
      13時15分 賽の河原の避難小屋で小休止
      13時30分 大菩薩峠着、介山荘改修中。ここからは下山路。

      14時   福ちゃん荘通過
      14時16分 上日川峠。ここからは車道を歩くことにした。

      16時45分 丸川分岐駐車場着

      *山行中であった人は見事に0人でした。

  *尚、コースタイムは花を撮りながらなので参考程度にしてください。


 林道から登山道に取り付いて急な登りが始まった。

 雨は降ってはいるのだが、厚い広葉樹の葉が遮ってくれるので、今のところ傘もカッパも要らない。ガスが濃い。 


 ヤマハハコがおもしろい形をしている。


 キンポウゲも雨に濡れている。

 傾斜が緩くなったと思ったら草原に出た。一帯はお花畑になっているのだが咲いている花は少ない。前方に青い色のトタン壁の丸川荘が見えてきた。


 山道の左右には高山植物保護のためのロープが張られている。

 「峠の風コンサート」8月25日開催の告知がしてあった。

 山小屋の傍らに木彫りの仏像が置かれていた。


 ここから大菩薩嶺まではコメツガの鬱蒼と茂る道をジグザグに巻きながら登っていく。傾斜はそんなに急ではないので、楽に写真が撮れるのが嬉しい。

 
 ギンリョウソウが厚く積もった枯葉の中から顔を出している。


 これは珍しい花に出会った。トンボソウだ。野で見るのは初めてだ。

 ゴゼンタチバナは至る所で咲いていた。この花は秋に実る赤い実もかわいい。


 シロバナノヘビイチゴ。林床には白い地味な花が多い。


 名前の知れぬキノコの幼菌。


 丸川峠から1時間余、やっと大菩薩嶺に着いた。頂上に二等三角点はあるが眺望は木に遮られて全くきかない。


 雷岩まできた。晴れていると絶景に思わず声が出る場所だ。あいにく今日は周囲が白い闇に包まれて半径10m程度しか見えない。斜面には終わりかけのレンゲツツジが見える。


 チチブドウダンツツジも鈴なりだ。


 足元のササヤブの中に見慣れないラン科の花が咲いている。


 後で図鑑で調べてニョホウチドリと知れた。


 一向に雨風が止まないので賽の河原の避難小屋で小休止を入れた。


 親知らずの頭。


 時おりガスが薄らぐと視界がその分だけ広がるのが嬉しい。ここは晴れていると富士や南アルプス連峰の絶景が見られるところだが、今日は全く期待できない。
それはしょうがないと諦めがつくが、風も強くてカメラを出せないのは辛い所だ。

 再びガスが濃くなってきた。


 やっと介山荘が見えてきた。近づいてみると介山荘のあったとこにはブルーシートがかけられている。貼紙に現在改修中で完成は9月と書いてあった。ここで缶ビールを一杯と目論んでいたのだが……。
 ここからは下山だ。