記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

恐いまんが、みんな血となり肉となる

2004-11-18 | 本棚(まんが)
こどもは恐い物を自分で探して恐がったり避けようとしたりしておおきくなる。のではないかなーと思っています。ほどほどに何かを恐がる体験は必要かと。

恐いといえば、ちっこいおりがみが心底
「みなきゃよかった。こわいよこわいよ」となったのが 梅図かずおさんと古賀新一さん
・・・・・へびしょうじょでしょ、くろいねこめんでしょ、みいらせんせいでしょ・・・
いま思い出してもとりはだがたちます。
身体を布でぐるぐる巻きにされて土に埋められちゃう場面や
いきたまま壁に塗り込められちゃう場面が恐怖でした。
「蛇少女を埋めてしまいましょう」とスコップで土をざくざくかけているのが実は本物の蛇少女!!!
5、6歳には強烈な刺激でした。
読まなきゃいいのに月刊誌をぱらっとめくってついつい読み進み
どーんと恐怖シーンに釘付け。作者の術中にはまってしまったちびおりがみ。

「この作者は、恐いのをかいてる人」と学習した時はもう手遅れでした。読んじゃったあとですから。

かなり大きくなってから「まことちゃん」「黒井ミサ」に出会った時、何であんなに恐かったのかなーと
不思議でした。知恵がついたってことなんでしょうか。「漂流教室」はだいすきです。

あと、タイトル忘れ、作者不明にもかかわらず、こわいまんがナンバーワンで記憶の本棚に入っているのは
呪いのオルゴールが出てくる話 (多分なかよしの付録で読んだ)

昔、新し物好きの殿様が2人の職人(若者とベテラン)に南蛮渡来のオルゴールを見せて、「作ってみろ」と無理難題を吹っかける。上手くできたほうに褒美を取らせるとかいって。
2人は必死に完成させていざお披露目。ところが若者の方は蓋を開けても音が出ない。若者はオルゴールをポンポンたたいたりなんとか音を出そうとするがからくりが壊れていてうんともすんとも言わない。
「わしを謀ったな」とばっさり切られる若者。一方ベテランは音は出たものの飽きっぽい殿様は「いつも同じ曲でつまらん」とこちらもばっさり。たった一人残された若者の母親は殿様の一族にのろいをかけ・・・

おりがみが恐かったのは母親がかけたのろいの顛末よりも
職人達をほんろうするわがままな殿様でした。


もっともっと恐い話は、マンガよりも現実の世界にころがっていると思います。


追記:このマンガをよんで、しばらくの期間、家にあるオルゴールが恐くてたまらなかったです。
   弁慶が死んだシーンも重なり、「あかとんぼ」のメロディが流れるとぞおっと震えがきました。
   オルゴールというキーワードでこのマンガのことはいつまでたっても覚えています。
   





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