がけっぷち共同保育所のおとまり会といったら「勇気のしるし」を探す「肝試し」は避けて通れません。今年は「おしいれのぼうけん」のネズミばあさんから手紙が届いて、グループで力をあわせて地図を探す事がメインテーマとなりました・・・。
おとまり会前日、日頃読み聞かせておいた「おしいれのぼうけん」の「ねずみばあさん」からこんな手紙が届きました。(園長が「ポストにこんなものが・・・」と持ってきてくれたらしい)
「わたしはいつもおしいれのすきまからあんたたちをみていたよ。こんどほいくじょにおとまりするそうだね。さとしとしげるにはまけちゃったけど、こんどはまけないよ。わたしにかてるかい??ひ・ひ・ひ」
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!
4歳児はみんな真っ青でしたって。
5歳児は「ついに来たか」という表情で。
で、いよいよおとまり会。
夕ご飯を食べ、キャンプファイヤ~で歌ってクイズして・・。
火が消えかかってきたタイミングを見計らって、年長担任のけーこたんとパートのオモチャンが
「ねぇ??今ネズミの鳴き声が聞こえなかった???」
「うん、聞こえた!!1階の押入れのほうから!!」
ぞわわわわっと沸き立つ鮫とクジラたち。
押し入れの天井に第二の手紙(何故か赤い画鋲でとめてあったよー)見つけた!
「あんたたち、鮫とかクジラとかいうそうだが、山の中は苦手だね??わたしは山の中に勇気の印をおいてきた。仲間と一緒にとりにおいで、ただし!ありかの地図は公園のどこかにかくしてあげたよ。地図を探して、宝を探す事が出来るかね?」
・・・・・担任凝りましたね・・・。
グループごとに地図のありかを示した謎を出し、謎を解いたグループは地図を探しに行きます。地図には山道のどこかに隠した宝のありかの印がついてるハズ・・。
「探す」を二段階にしたのですね・・。
それって暗さニバーイ、恐さもニバーイ
がけ保の周りって「ここ?横浜??」というほど暗い里山に恵まれてました。
今は随分灯りもありますが、それでもそこかしこの坂道は暗闇を残してあって。
懐中電灯の明かりを頼りに、グループごとに出発です。
ノコギリザメ・・名前は勇ましいけど、へっぴり腰。もうおかしいやら可愛いやら。
「あのさ、おりがみ先生は怖い??R恐くって泣きそう」とRちゃん
「うん、すっごい恐くなってきた、ネズミばあさんが出てきたら一番に逃げようかと思うよ」(人が悪いおりがみ)
「ダメだよ!!先生が逃げたら!!」と一番恐がってるD君。(既に涙目)
小豆島のトラキチの血を引くK君が「俺たちだけたからなくてもいいのか??」と唯一、前向き。
お絵かき甲子園のこ~ちゃんは「もうかえろうよーかえろーよ」と昔の漫才師状態。
弟思いのK-たんは「しゅーちゃんに勇気の印を見せたいから頑張るよ・・」と放心状態。
暗闇を涙と汗びっしょりになってまず地図を見つけました。お手柄は月齢の高いK君。最後の難関、暗闇坂のてっぺんへ。(いつも遊んでる公園で、外灯もあるのですが、手紙の威力ってすごいなぁ)
ベンチのうえのさんだわらにセロハンに包まれた石を発見!
ベンチの後ろになにやら動く影!!(隠れそこなった保育士ですわ・・)
「誰かいた。こわい!!」
「勇気の印だよ!もらっていいんだよ!!」
「いだない!!ぼうがえろうよー!!」
「がんばるんだ!!」
石をわしづかみ。山道を一目散に走る!やったー♪とおもったら・・
「あー!!」
「こ~ちゃんどうした?」
「いじおどじだ」
「ひろってこいよう!!」
「ヤダ!!ひどりでいげない。いじいだない!!ぼうがえるー」
「いっしょにいくから~!!」
願っても無いアクシデント発生です。
おりがみ一言
「大丈夫!!石を握れば勇気が出るよ!!ホントだから!!やってみな!!」
・・・・・・・・
いやはや大冒険でありました。
帰りの道D君が「なんか、さっきここはすごく暗かったのに・・いまは朝みたいに見えるんだ。ネズミばあさんにありがとうって言いたい気持になった・・・」
ほっぺに涙一筋。
一人一人の手にした石は磨くと光る水晶のようでした・・。
しかし年々この取組みもやりにくくなってまいりましてねぇ・・・
「こどもを恐がらせていいのか??」
という意見が出るです。親からも。保育士からも。
昔は「知らない人についてっちゃいけないよ」とか「あんまり遅くまで遊んでるとひとさらいがくるよ」とかおっかない事を言われながらも、子どもたちはプラプラと大きくなってきていました。
かつて夜は子どもにとっては「飯食って風呂入って宿題やったか??」(byかとちゃん)さっさと寝ろよ!!
という時間でした。
「夜中の十二時」はお化けの時間であり、大晦日に紅白歌合戦が終わって除夜の鐘を意識モ~ロ~で聞いているのが唯一の夜更かし武勇伝。やがて思春期、深夜放送で「午前様」の世界へと入ってゆく・・・・のがおりがみの「夜」でした。
今や幼児が深夜のコンビニやファミレスにいても「驚かない」自分に驚くわけで・・。
それに、お化けよりも何よりも「怖いのは人間」っていうことを連日のワイドショーが幼い子どもに刷り込んでます。顔見知りだろうが友だちの親だろうが・・・ねえ?。(その事については別記事を書いてる途中)
こんな時代だからこそ、幼児期に、「夜」「仲間」「勇気」をどう味わってもらうか?
絵本の中の登場人物や保育士の創造した「得体の知れないもの」とのやりとりを通して、日々の遊びを豊かに豊かにしてゆきたいものです。
おとまり会前日、日頃読み聞かせておいた「おしいれのぼうけん」の「ねずみばあさん」からこんな手紙が届きました。(園長が「ポストにこんなものが・・・」と持ってきてくれたらしい)
「わたしはいつもおしいれのすきまからあんたたちをみていたよ。こんどほいくじょにおとまりするそうだね。さとしとしげるにはまけちゃったけど、こんどはまけないよ。わたしにかてるかい??ひ・ひ・ひ」
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!
4歳児はみんな真っ青でしたって。
5歳児は「ついに来たか」という表情で。
で、いよいよおとまり会。
夕ご飯を食べ、キャンプファイヤ~で歌ってクイズして・・。
火が消えかかってきたタイミングを見計らって、年長担任のけーこたんとパートのオモチャンが
「ねぇ??今ネズミの鳴き声が聞こえなかった???」
「うん、聞こえた!!1階の押入れのほうから!!」
ぞわわわわっと沸き立つ鮫とクジラたち。
押し入れの天井に第二の手紙(何故か赤い画鋲でとめてあったよー)見つけた!
「あんたたち、鮫とかクジラとかいうそうだが、山の中は苦手だね??わたしは山の中に勇気の印をおいてきた。仲間と一緒にとりにおいで、ただし!ありかの地図は公園のどこかにかくしてあげたよ。地図を探して、宝を探す事が出来るかね?」
・・・・・担任凝りましたね・・・。
グループごとに地図のありかを示した謎を出し、謎を解いたグループは地図を探しに行きます。地図には山道のどこかに隠した宝のありかの印がついてるハズ・・。
「探す」を二段階にしたのですね・・。
それって暗さニバーイ、恐さもニバーイ
がけ保の周りって「ここ?横浜??」というほど暗い里山に恵まれてました。
今は随分灯りもありますが、それでもそこかしこの坂道は暗闇を残してあって。
懐中電灯の明かりを頼りに、グループごとに出発です。
ノコギリザメ・・名前は勇ましいけど、へっぴり腰。もうおかしいやら可愛いやら。
「あのさ、おりがみ先生は怖い??R恐くって泣きそう」とRちゃん
「うん、すっごい恐くなってきた、ネズミばあさんが出てきたら一番に逃げようかと思うよ」(人が悪いおりがみ)
「ダメだよ!!先生が逃げたら!!」と一番恐がってるD君。(既に涙目)
小豆島のトラキチの血を引くK君が「俺たちだけたからなくてもいいのか??」と唯一、前向き。
お絵かき甲子園のこ~ちゃんは「もうかえろうよーかえろーよ」と昔の漫才師状態。
弟思いのK-たんは「しゅーちゃんに勇気の印を見せたいから頑張るよ・・」と放心状態。
暗闇を涙と汗びっしょりになってまず地図を見つけました。お手柄は月齢の高いK君。最後の難関、暗闇坂のてっぺんへ。(いつも遊んでる公園で、外灯もあるのですが、手紙の威力ってすごいなぁ)
ベンチのうえのさんだわらにセロハンに包まれた石を発見!
ベンチの後ろになにやら動く影!!(隠れそこなった保育士ですわ・・)
「誰かいた。こわい!!」
「勇気の印だよ!もらっていいんだよ!!」
「いだない!!ぼうがえろうよー!!」
「がんばるんだ!!」
石をわしづかみ。山道を一目散に走る!やったー♪とおもったら・・
「あー!!」
「こ~ちゃんどうした?」
「いじおどじだ」
「ひろってこいよう!!」
「ヤダ!!ひどりでいげない。いじいだない!!ぼうがえるー」
「いっしょにいくから~!!」
願っても無いアクシデント発生です。
おりがみ一言
「大丈夫!!石を握れば勇気が出るよ!!ホントだから!!やってみな!!」
・・・・・・・・
いやはや大冒険でありました。
帰りの道D君が「なんか、さっきここはすごく暗かったのに・・いまは朝みたいに見えるんだ。ネズミばあさんにありがとうって言いたい気持になった・・・」
ほっぺに涙一筋。
一人一人の手にした石は磨くと光る水晶のようでした・・。
しかし年々この取組みもやりにくくなってまいりましてねぇ・・・
「こどもを恐がらせていいのか??」
という意見が出るです。親からも。保育士からも。
昔は「知らない人についてっちゃいけないよ」とか「あんまり遅くまで遊んでるとひとさらいがくるよ」とかおっかない事を言われながらも、子どもたちはプラプラと大きくなってきていました。
かつて夜は子どもにとっては「飯食って風呂入って宿題やったか??」(byかとちゃん)さっさと寝ろよ!!
という時間でした。
「夜中の十二時」はお化けの時間であり、大晦日に紅白歌合戦が終わって除夜の鐘を意識モ~ロ~で聞いているのが唯一の夜更かし武勇伝。やがて思春期、深夜放送で「午前様」の世界へと入ってゆく・・・・のがおりがみの「夜」でした。
今や幼児が深夜のコンビニやファミレスにいても「驚かない」自分に驚くわけで・・。
それに、お化けよりも何よりも「怖いのは人間」っていうことを連日のワイドショーが幼い子どもに刷り込んでます。顔見知りだろうが友だちの親だろうが・・・ねえ?。(その事については別記事を書いてる途中)
こんな時代だからこそ、幼児期に、「夜」「仲間」「勇気」をどう味わってもらうか?
絵本の中の登場人物や保育士の創造した「得体の知れないもの」とのやりとりを通して、日々の遊びを豊かに豊かにしてゆきたいものです。
最初の1年チョッと住んでいた所は、横浜駅から3駅なのですが、駅へ行く近道は【山越え】でした
田園都市線の方などはもっと山が多いですからね
こういう手作りのイベントは大変ですが、子供たちがいつまでも覚えていてくれるという事は次への励みになりますね
子供って、小さい時に楽しかった事っていつまでも覚えていますからね
(5年程前に従兄弟の結婚式に出席した時、従兄弟の友人から『昔、赤い車に乗っていましたよね? 一緒に(従兄弟と)ドライブに連れて行ってもらったのが生まれて初めてのドライブですごく楽しくて、今でも覚えています』って言われました。約15年前、こっちも忘れていたのに)
嬉しかったと同時に、子供への接し方は雑にしたらアカンなーと思いました
考え方の変化などで大変な部分も多いと思いますが、ずっとずっと頑張って下さいね
「小学校の低学年の頃は時々眺めて『勇気と力』をもらっていました。」といわれました。
あだやおろそかにできません・・。