記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

本を読むと腕が強くなる?

2004-11-21 | 本棚(その他)
小学4年生のおりがみは本気でそう思っていました。
父が買い与えてくれた「少年少女世界の名作文学」はとびきり重い本でした。
1巻ずつケース入りで20巻くらい、表紙は厚紙、カラーの口絵もついていて、厚さはビデオ2巻分くらい。足に落としたら痛くて声も出せない感じ。
それを持って仰向けになって読んでいると「腕が痺れる」のでよこむきに寝たりうつぶせになったり。
行儀の悪い子でした。本を読んでいると言うより、じゃれあっているような姿勢でした。

「西遊記」「義経記」は繰り返し読みました。大好きな絵本が大長編になったのですから、夢中でした。
「日本の物語」に含まれていた「曽我兄弟」のあだ討ち話や「寺子屋」の自分の息子を殺す話など一度読んだだけでは理解できなかったので「なんでこーなるの?」と首を傾げつつ読みました。こどもゴコロに「メンツのために死んだり殺したり」というのがどうもこうも受け入れがたかった。どうしてこれが「少年少女・・・」に入っているのかが今もって不思議ですが、当時としては「日本の常識」だったのかもしれません。「仇討ち」「忠義」などの内容が。

外国の話もこの全集には含まれていて、「ギリシャ神話」「千一夜物語」「O・ヘンリー短編集」「アンデルセン童話」もう手当たり次第。
「赤毛のアン」「若草物語」「あしながおじさん」「トムソーヤ」「十五少年漂流記」「ロビンソン漂流記」「シャーロックホームズの冒険」ここら辺は小学生が読む本としては普通かな?
この全集のおかげで、広く浅くですが色々な物語と出会えたことだけは確かです。

夫の実家にもこれと似た全集がありまして、
「へー、こんなの読んでたんだ-」と感心して言ったら
「読んでないよ、姉貴は読んでたけどね。」と一笑に付されてしまいました。


ハリー・ポッターのあまりの分厚さにウンザリしていたとき、ふとあの分厚くて重たい全集の感触がよみがえってきました。「本を読んだんだぞ」という満足感があの重さのせいでわいてくるような気がします。

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