ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

怖い出来事(破傷風)

2023年07月09日 | その他いろいろ

先日、雨上がりの日に半ズボン、裸足にサンダル履きで近所を散歩していた時転倒した、その時の状況とその後の経過。

(受傷後10日くらいの写真、傷口はかなり治ってきている)

  • 散歩の途中で左に曲がる道を間違え、とっさに右に向きを変えようと右足を体の右横に踏み出した瞬間、雨上がりの地面(タイル)に滑らせて転倒し、右足の膝と親指近辺を擦りむいた。
  • 傷口からはうっすらと血が滲み、真っ赤になってきたので、つばを付けて、慌てて家に引き返し、消毒液付きの大きめのバンドエイドのようなものを貼付けて済ませた。
  • 2日後、夜風呂で、右足の膝から下全体がピンク色になっているのに気づいた。近くの総合病院に時間外で診療してもらう。
  • 医師は、転んだ場所が悪かった、道路にはいろんなばい菌がいる、破傷風に感染していると呼吸困難などの深刻な症状になるので直ぐにワクチンを打つ、そして明日また来い
  • 破傷風は発症すると20%の人が死亡する、死亡するのは60代以上の人が大部分、潜伏期間は3週間、7日目が平均発症期間・・・・真っ青になった
  • 翌日、外科の先生に見てもらい、傷口とピンク色に腫れている部分に薬を塗り包帯で巻かれた、2日後に来い、このピンク色の腫れは破傷風の症状ではない、破傷風の症状が出たら治らない、ワクチンは受傷後6時間以内に打たないと効かない・・・発症したら終わりだ、転んだ日に直ぐ医者に行けばよかった
  • 2日後には包帯は取れて傷口を洗浄して薬を塗ってガーゼを貼って、あとは毎日自分でやれ、1週間後に来い

普通、転んで擦りむいたくらいで医者には行かないだろう、子供の頃ワクチンを打っているのでそれで大丈夫、1968年以降接種が義務化された、接種していても60才頃には効かなくなる、60才以上は道で転んで擦りむいただけで死ぬ場合もあるということだ。ホンマかいな。

転んだ日から3週間、毎日「発症しないでくれ」と祈って暮らしたが生きた気がしなかった。嫁さんは取り合わないが当人は深刻だ。ネットで医者の説明を読むと、家庭菜園などでガラス破片やクギでケガした場合などでも感染するという。傷口が小さくても感染する。夏場のゴルフや山登りで転んでケガすることもあり得る。

やっと3週間経過してほっとしたが、転んだだけで死に直面するようなことがあるのかと信じられない。何にも無くてよかった。皆さんも気をつけましょう。

シニアが事故や転んでケガしたり擦りむいたら直ぐに医者に行く、60才過ぎたら破傷風ワクチン打つ、家庭菜園や雨上がりの散歩、登山、ゴルフなどは気を付ける、これが教訓です。


映画「ベルファスト」を観る

2023年07月09日 | 映画

映画「ベルファスト」(2021、英、監督ケネス・ブラナー)を観た。

この映画は、北アイルランド・ベルファストに暮らす9歳の少年バディの目を通じてアイルランド紛争の悲劇を見たもの。少年が住んでいたベルファストは住民同士が顔なじみで一つの家族のような街だったが、アイルランド紛争を境に分断されてしまう。住民の間の対立が激化し、暴力と隣り合わせの日々を送る中、バディの家族は故郷を離れるべきか否か苦悩する、最後には・・・

この映画はケネス・ブラナーの半自伝的ドラマ、彼が幼少期を過ごしたベルファストが舞台。監督以外にもバディ役のジュード・ヒルは北アイルランド出身、父親役のジェイミー・ドーナンは ベルファスト郊外の出身、母親役のカトリーナ・バルフはアイルランド ダブリン出身、じいちゃん役のキアラン・ハインズはベルファスト出身と映画の舞台となった地域やアイルランド出身者が多数登用されている。

北アイルランドにおけるカトリックとプロテスタントの紛争は遠い彼方の国の問題としてあまり興味がわかなかったが、これは日本が多神教の国で他宗教に寛容な国だからであろう。中東問題についてもビジネスで関係でも無い限り、イスラエルとパレスチナ、シーア派とスンニ派の対立と聞いても、やはりピンとこないし、詳しく調べてみようとも思わない。また、ちょっと調べたくらいではとても理解できない。この映画の舞台になったベルファストは北アイルランドの首都だが、こういうことも知らなかった。

さて、主役の少年バディだが、なかなか賢い少年だ、素直でかわいいが、いろんなことについてちゃんと自分の意見を持っている。親や世間のこともよく観察している。そして辛いことがあってもめげないで健気だ。おじいちゃんやおばあちゃんと接しているため、その2人からいろんなことを教えてもらっているためだろう。こういうところは今の核家族では得られない大きな利点だ。また、住民同士皆家族みたいなものであるという紛争前の街の姿もノスタルジーを感じる、日本も昔はそうだった。まあ、いずれも良い面と悪い面があるけど。

この映画を見て、バディー家族はカトリックなのかプロテスタントなのかよくわからなかった。多分、プロテスタントなんだろうが、最初に自宅の周りが襲われるところを見るとカトリックなのかなと思うがどうであろうか。最後までハッキリしなかった印象がある。