冠天を衝く 其の四

人間という動物は
絶えず何とか楽をしたいと考えている生き物である

しかしこれにより科学が著しく進歩してきたことは

否めない事実でもあるので

この欲求自体を否定するつもりは
さらさらない

ただ

楽をして人並み以上の暮らしをしたいと考える

不届き至極な輩が数多存在することは

かなり厄介な問題である

犯罪に手を染める人間や

マルチなど現行の法律では取り締まることができない

生業に携わる人間の
基本的思考の根底には

これらの己の欲望の為には

他人の犠牲など厭わないという

不埒な概念が存在する…