ようちゃん@ちばらき

ちばらきは千葉県と茨城県の県境地域。利根川と地平線の向こうに見える筑波山が郷愁を誘う今日この頃。

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2007年06月16日 | つぶやき
決断力

角川書店

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 プロの棋士でも十手先の局面までを想定することはできないといいます。
どんなに机上で研究しても実践は別だからです。
将棋の一つの局面には八十通りの指し手があるという。
十手先には80の10乗通りの可能性があるということです。

 そのような局面で一番の決め手になるものは何か?
著者は「決断力」と答えております。
対局中は決断の連続で、その決断の一つ一つが勝負を決するのです。

 経験を積み重ねていくと、様々な角度から判断できるようになります。
以前に経験したのと同じような局面に遭遇した時には、判断材料や
内容が増えており、たくさんの視点から決断を下すことが
できるようになります。
 しかし、判断のための情報が増えるほど正しい判断が
できるようになるかというと、必ずしもそうはいかないのです。
経験よって考える材料が増えると、逆に、迷ったり、心配したり、
怖いという気持ちが働き、思考の迷路にはまってしまう。

考える力というのはそういうものだろう。何事であれ、一直線に
進むものではない・・・