■ブレインデッド■ なーんだ、これコメディだったのかー。いや、笑えるらしいことはウワサで知ってたが、これほどまで典型的なコメディだったとはナー。ちょいガッカリ。だって前半の、マザコン君とオカルト娘のチグハグとか、ゾンビ隠しのコント風ジタバタとか、わざわざゾンビみんな家につれてきて食事させるとことか、赤ちゃんゾンビをひっぱたきまくってんのを公園のお母さんがたが笑って見てるとことか、「死体」がどっさりある家でわざわざパーティー催す太っちょ叔父さんとか、全部ひたすらマンガモードだし、動作面もなんちゅーか、血糊で滑って駆け足が空回りとかね、低級すぎる慣用スタイルでこれもガッカリ。いや、そりゃママに踏みつぶされる檻ん中の珍ザルに始まって、ひゅるひゅる巻き付く自走内臓や巨大ママゾンビの造形なんかはそりゃ、堪能しまくりましたわ。血飛沫もこんだけ飛び散りまくると全然グロを突き抜けてモロさわやか芸術だしね。ただ電動芝刈り機でのゾンビ群大量解体は、最新のＣＧ混用してもっとリアルにやってくれる人がいると嬉しいけど。まーいかんせん、全体この種のコメディ仕立てじゃちょっとなあ……。惜しいや。ナンセンス調かシュール調ならともかくこういう普通の俗っぽいコメディではなあ……。後半いよいよ本番となってからはコメディ色ももはや血と肉で塗りつぶされ覆い隠されちゃってモー最高だったけど、なにぶんにも作品的に見ると前半がムード決めちゃってたからねえ……。てわけで、せっかくの名作ですが私としてはさほど点数高く見積もれませんでした。（あのオカルトラテン娘の頭があのままミキサーに引きずり込まれてたら高得点だったんだが……）