三月三日

お雛祭りなので、
ちらし寿司を作り、
蛤のお吸い物を作る。

娘が大手不動産会社のバイトから帰ってきて
夕食にする。
マンションのモデルルームの
見学者への応対のバイトだそうだ。

客は５人しか来なかったらしい。
楽な仕事のようだが、
接客のノウハウなどを学べるのは意味がある。
客の個人情報（年収など）がバレバレだという。
それはそうだろうが、
個人情報がいかに危ういか、
そうしたことも学ぶのも大切だ。

ひとしきり我が家の年収の話になる。
掛け値なしの中流家庭ということで落ち着いた。
銀行員とか、高収入の家庭を羨んでも仕方がない。
本を買わなかったら少しは財産が残るだろうが、
そういうわけにはいかない。

そういえば教科書会社から、
若干の校閲料が振り込まれていた。
これで当面お小遣いに苦労しないぞと思いきや、
荊妻が擦り寄ってきて、
保険料の支払いがもうすぐだとのたまう。
10万円くらいお召し上げになりそうだ。
それくらいで済むなら仕方ない。
私はお金の管理能力がゼロである。
今日、確定申告書類を税務署に送った。
みんな荊妻にやってもらったので、
文句は言えない。

市報松江を送ったので、
都内に住んでいる従弟から
電話がかかってきた。
母の姉の長男だが、
イラストレーターである。

ベストセラーになった
三浦佑之『口語訳　古事記』の挿絵は、
実は全部従弟の作品である。
器用な人なので、結構売れていると思う。
『レコード芸術』の表紙など、
雑誌や本の仕事が多い。
従弟は推理作家の法月綸太郎と幼馴染だったりする。