明湧會ブログ

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大難から小難へ(2008年7月の会報より)

2015年01月09日 08時00分00秒 | 体験談
二月も終りに近づいた月曜日の夕方、

会社で仕事中の私の携帯に娘から電話が入りました。

   娘 「お父さん、家の中の様子が変だよ、怖いよ、早く帰ってきて。」

   私 「どうしたんだ、落ち着いて話しなさい。」

   娘 「リビングにある籐家具の引き出しが二つ床に置いてあって、
  
      中に入れといた私の財布が引き出しの上に無造作においてあるけど、

      中に入っているはずのお金が無いの。
  
      お母さんが借りていったのかとも思ったけど、

      小銭まで無いし、引き出しが床に出しっぱなしになっているの。」

と不安そうに話します。

   私 「家に帰ったときに玄関の鍵はかかっていたか?」

   娘 「うん、かかっていたよ。」

   私 「窓を見なさい、割れているところは無いか?」

   娘 「ここの部屋はなんともないよ。」

   私 「他の部屋も見て!」

しばらくして

   娘 「あっ、裏口のガラスが割れて破片が部屋の中に飛び散っているよ。」

   私 「わかった、今すぐ家に帰るから」

家に帰り空き巣に入られたことを確認したうえで110番通報。

続いて家内にも連絡しすぐ帰宅するよう指示。

妻が帰宅し警官、鑑識なども到着し、

次第に状況が明らかになりました。

近所の目撃情報なども総合すると、

午後4時ごろに家の裏にある勝手口のガラスを

何者かがバーナーであぶった後、

庭に置いてあった草刈カマで部分的にガラスを割り、

3つの鍵を開けて侵入。

1階リビングの籐家具と2階のクローゼットにあるタンスを物色し逃走。

正直言って私は不思議でなりませんでした。

なぜ御神体のある家に空き巣が入れるのだろう?

御神体は家の守り神、なぜ空き巣を防いではくれなかったのだろう?

自分なりに考え頭の中では

「これは神様からの試練、きっと自分の修行の糧になるんだ。」

と頭で理解はするものの、

それを肯定できる何かを求めていました。

この原稿を書き始めてもなかなか気持ちが乗ってきません。

そんな時、娘から私の会社のテニスコートで

友達とテニスをしたいから連れて欲しいと頼まれ、連れて行きました。

普段だったら私も一緒にテニスをするところなのですが、

私はその時、首に浄化を頂いており皮膚が荒れていたため、

紫外線に当たるのを避け車の中で待っていようと

本を一冊持って来ていました。

その本は明主様のことが書かれた

「岡田茂吉 その豊かな世界 地上の天国と自然農法」です。

この本は昨年の7月に買って読み始めたのですが、途中で続かなくなり

1/4程度を読んだ状態でおいてあったものです。

続きから読み始めてすぐに私の求めていたことが登場してきました。

そこに書いてあったのは

「天地を創造したほどの万能な力を持つ神が

 なぜ、悪がのさばるような人間達の苦闘の歴史を許したのか」

という疑問に対し、

「神は決して自分の愛を押し付けたり、

 人間の自由性、創造性を規制することはできる限り避けたがっていると思う。

 それに邪神、邪悪もそれ相当に必要なものである。

 何故なら人間は、それを機会に自分を磨き、省み、向上させる糧ともする。

 善と共に悪が作られ、その善悪の摩擦により人間の魂も練磨される。」

と書かれてありました。

私は正にこの言葉を求めていました。

つまり空き巣が我が家に入ることを神様は止めなかった、

それは私たちの御魂の向上に必要だったからだと思います。

思えば今回の一連の出来事は本当に神様の御意思、

御加護にあふれていたと思います。

①空き巣が侵入したのが午後4時過ぎで、

 娘が帰宅したのが4時半ごろ。

 危うく犯人と鉢合わせするところでした。

②被害にあったのは、極わずかでした。

 ・娘の小遣い。でもこの話を聞いた方々からのご好意で補填されました。

 ・裏口の割られた窓ガラスの修理代。保険で全額返って来ました。

 ・真珠のネックレス。二本あったのですが、高い方は残して、
 
  質の悪くてどうしようもない方を何故か盗って行きました。

 ・私の結婚指輪。

③物色されたのは1階のリビングにある籐家具と2階のタンスだけ。

 その他はほとんどきれいな状態で、

 娘も帰宅してしばらくは部屋の異常に気づかなかったほどです。

④普段ぼんやりと感じていた事を、

 今回の事件と明主様のことが書かれた本を通して

 教えていただきました。

 もし空き巣が入らなかったら、

 もし本を買った7月からずっと読み続けてしまっていたら、

 もしこの原稿を書き始めた頃に娘がテニスをしたいと言わなかったら、

 もし首に浄化を頂いていなかったら、

 今回学ばせていただいた事柄は恐らく身に付かなかったと思います。

これらを思う時、神様の御意思、御加護を感じずにはいられませんでした。

                             (明和町 N・Iさん)


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