連日の猛暑から少しだけ朝夕が涼しくなり、エアコンなしでも眠れるようになりました。
「春の七草」(写真)
旧暦では、7月が初秋、8月が中秋、9月が晩秋となり、新暦では夏と初秋になります。「春の七草)」は、「おかゆ」にして食べますが、「秋の七草」は観賞用として、短歌や俳句で詠まれ愛でられました。
「秋の七草」は、奈良時代、山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集で詠んだ二首の歌において①「秋の野に 咲きたる花を指折り(およびをり)かき数ふれば七種(ななくさ)の花」、② 「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」がはじまりと言われています。
朝貌(あさがお)の花は、諸説ありますが「キキョウ(桔梗)」の花という説が最も有力。今で言う「朝顔」が中国から伝わったのは山上憶良より後の時代とのことです。
他の方のblogにもありましたが「秋の七草」の覚え方は語呂あわせで「お好きな服は(おすきなふくは)?」です。
女郎花(おみなえし)、尾花(すすき)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩(はぎ) となります。
前置きが長くなりましたが「秋の七草」=現代の「夏の花」と言うことで、勝手ながら<夏の花22~28>とします。
夏の花23:オミナエシ(女郎花)(オミナエシ科)。 開花期は7月~10月。
(参考)「オトコエシ(男郎花)」 開花期は8月~10月。「オミナエシ」に対立させる形で、より強豪であることを男性にたとえたとのこと。
夏の花24:すすき(尾花=薄)(イネ科)。 開花期は8月~10月(斑入り品種の観賞期は5月~11月)
夏の花25:キキョウ(桔梗)(キキョウ科)。 開花期は6月~9月
夏の花26:(カワラ)ナデシコ(河原撫子)(ナデシコ科)。開花期は6月~9月
夏の花27:フジバカマ(藤袴)(キク科)。 開花期は8月~10月。
夏の花28:クズ(葛)(マメ科)。 開花期は8月~9月。
夏の花29:ハギ(萩)(マメ科)。 開花期は7月~10月。(萩は草ではなく木:落葉低木)
開花期から七草を同時期に観賞しようとすると中秋の8月になるようです。