アオイ科の「ゼニアオイ(銭葵)」(多年草)です。果実の形が銭に似ていることからこの名前が付いたと言われています。
南ヨーロッパ原産。開花期は7月~9月で、草丈は60~100cmほどです。
葉は切れ込みが浅く、円形に近い掌状で5~7裂します。花茎は3cm程度でピンク色の花弁に濃色の筋(脈)が入っています。
葉や花は食用として、ハーブティなどに利用されます。
江戸時代に中国から渡来し、道端に生えるなど完全に野生化している帰化植物です。
同じアオイ科の花、ハイビスカス、ムクゲなどに似ています。
「ゼニアオイ」に酷似した草姿の花に「コモンマロウ(写真下)」(アオイ科)があります。
別名「ウスベニアオイ(薄紅葵)」と言われます。白から淡い紫で、赤紫の筋が入ります。
葉は切れ込みが深いのが特徴で、「ゼニアオイ」と同じく掌状で5~7裂します。こちらは茎には毛が生えています。
「ゼニアオイ」は「ウスベニアオイ」の変種。両種の中間のような草姿のものもあるため、正確な同定は難しいです。