【16】 入院7日目 手術から目が醒める

■　2008年12月15日（月）　入院7日目　手術から目覚める　■


「SORAさん、わかりますか？わかったら手を挙げるか手を握ってください。」


手術が終わったことを告げるように私の耳に届く声。
やや大きめの声。
ボッーとする私の意識の中に　頭に　静かだった鼓膜に響く声。




■　Photo by：ララ（photost.jp/）■





無意識に私の身体は、その声に反応しようとする。
私の右手を握る誰かの手を握りかえしている私がいた。
徐々に意識が戻っていく感じ。



「口から管を抜きとりますよ。多少、違和感がありますが大丈夫ですからね。」
そんなような言葉が聞こえた。

喉の奥・・
肺の近く？まで入れられていた管が
ひっぱられ、口の外へ出されてゆくのがわかった。
この時、鼻の管も抜かれたのかな？

案外、冷静にそれらの事を頭の中で整理している自分がいた。
周りの声や音は聞こえるが、目は開かない。
8月の子宮筋腫の手術の時は、麻酔から醒めたすぐ後の事を
何ひとつ覚えていなかった。
今、自分の身体に起きている一つ一つ全てを覚えておきたいと思った。

その後、
病室へと移動。
ベッドのままゴロゴロと移動している感じが何となくわかった。
家族の声が聞こえた。
何を言われたのかよく覚えていない。
でも、病室に戻ったのだとわかる。


しばらくして何時なのかと聞いたような？
手術は何時間かかったのか？
輸血はしたのか？
そんなことを私が聞いたのか？家族から話されたのか？よく覚えていない。


喉が痛かった。


結局、
手術は5時間ほどかかった。
心配された出血もひどくなく輸血はしなくてすんだ。
手術中の血圧上昇もなかったらしい。
ICUに１～2日入るかもしれないと言われていたが順調に手術が済んだので
個室へ戻ってきたようだった。




2008年12月15日（月）　PM1:30～PM7:00前　無事　右腎臓摘出手術終了




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