TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

モロに熊です。

2016年04月27日 | Weblog
はい、この記事を読む前に…
前回のブログを読んでね。話の続きになります。

読んだ?
じゃ行きますよ。

仏岩ポケットパーク(ただの駐車場なんですけど、そういうところがあるんです)の駐車場に車を停めて、ヨロヨロと登って行きます。
地図によると2時間ほどで山頂です。
なんでこんな山にわざわざ来たのかといいますと…。
つまり、僕の登っておきたい山リストに入っているから…ただそれだけです。

登り始めると、やっぱり身体全体が鉛のように重いです。今までもハシゴ登山は何度もしてるけど、確実に体力低下です。
やっぱり常に登り続けていないとだめなんだなぁ…。

ちょっと進んだところで、3名のパーティーとすれ違いました。おじさまがおばさま2人をお連れでした。
そうだよな~下山時刻だよなぁ。そう思いながらも歩みを進めていきます。
30分ほどで仏岩に到着しました。
なるほど…確かにそう見えなくもないです。
登山道脇に咲く白い花をつけた樹木がちょうど見頃を迎えていました。

その後登山道は崩落地帯を避けるように巻き始めました。ほどなく急坂となり木の根で足を滑らせないように注意深く登っていきました。
なんだ、けっこう大変じゃん。ちょっとナメてたかな。
あたりは滑落注意の看板が多数ありました。うーむ、これは落ちる人もいるだろうな。
あと、道を見失いやすい箇所もあるのでルートをよく見極めることも大切ですね。

あまりにも軽い気持ちだったので、軽量化のため水分は500mlのペットボトル1本でした。
思いのほか水分を消費していたのですが、計算すると下山には事足りそうです。
そんな時登山道脇にわずかな残雪を見つけました。一応追加しておこうかな。
腐った雪を掘るとけっこう中まで汚れています。でもこれしかないので、割とキレイそうに見えるところを詰めました。
お~冷たくなった。でもちょっと枯葉のくずが入ってるような…。

やがて山頂です。
虫がうるさいので、早々に退散する事にしました。今なら薄暗さも感じない時間に降りられるな。
いや~今日はよく歩ったぞ、この後は温泉♪温泉♪
そうだ、来るときに見かけたあそこに寄ってみよう。

下山も神経を使うような急な斜面を降りていき、仏岩を過ぎたその時!
あっ!

熊です。
デカイ。
目の前を横切って斜面を下っていきました。
やれやれ、こんなところにもいるんだなぁ。やっぱり大丈夫だろうと決めつけるのは良くないな。
ところが、斜面を下った方向がよくなかった…そっちは僕がこれから通る道なんだよ。
注意深く確認すると真っ黒い個体がこちらを見ているではないですか。
おいおい、熊は臆病なんだから逃げなきゃダメだろ。なんで見つめるんだ。これは近づいたらヤバいな。

来た道を後ろ向きにゆっくりと戻って、一度熊の視界から自分の姿を消します。
ちょっとして再確認すると、まだいるじゃないですか。それもこちらを凝視してます。そーっと後ずさりして声を出したりしてみましたが、反応なし。これはこちらの出方を伺っているな?

普段、僕は熊スプレーを携帯しています。何度か目撃しているし、あるに越したことはないものね。
『え?熊スプレー?熊なんかでないでしょう?(笑)』なんて笑われたこともありますけど、じゃ今日のこの場面はどう説明するの?ここは山奥でもないし、生活圏も近いし…
いや、山奥と感じないのは単に立派な道路が近くを走っているからですね。その裏側はあまり人が入らない本物の山奥でした。熊にとってはどこもそう変わりは無いのかもしれませんね。食事しながらさまよっていたらここだった的な。

しばらくしてまた覗いてみると、まだいます。ダメだなこりゃ。
熊スプレー忘れてきたのを後悔するとともに、持っていたらそれを楯にどうするんだろうと思うと、かえって持っていない方が良かったのかもしれませんね。

あと15分というところでしたが、このルートで下山することをあきらめました。
さてどうする。まだこの先にも別の熊がいたりして。なんてことも考えながら下山ルートを考えます。やっぱり地図はどんな山でも必要ですね。GPSで確認しながら仏岩トンネルの向こう側数キロのところに下山することに決めました。

この下山ルートがあって良かったかな。さもなければ山の反対側に行くしかなかったです。
暗くなることも心配材料ですが、3時間ほどかかるので体力的にも心配です。そしてタクシー捕まえて車に戻れるのは何時になることやら。

女房に電話しました。
熊に行く手を阻まれたこと、下山ルートを変更することと下山地点、うまくいけばヒッチハイクでトンネルを越えて戻ってくること、そしてそれぞれのおよその所要時間を告げました。電話通じて良かった。

さてあとは一般道に出るまで1時間ほど歩くだけ。
このルートは、道もわかりにくいほどの落ち葉の堆積と登山地図の情報の乏しさが不安でした。
水も残り100mlぐらいだぞ…。途中で雪を詰めておいて良かった。

さてさて、その後どうなってしまうのか。

続きはまた明日ね。
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