桃とかなへび

いらっしゃいませ。

4時

2021年04月09日 | 無意識と意識の間で
春分の前の週だった、平日の午前4時に目が覚めた。
すぐには眠れず、ベッドに身体を投げ出してぼんやりしていると、ああ私がギターを弾いていられるのは、誰からも嫉妬されない気楽さがあるからかもしれないと思えた。
もちろん音楽が好きで合奏したくてギターを弾いているのだけど、目立つことなく所属できるのは実にありがたいこと。下手の辛さを受け入れて努力するだけだ。

そんなこと思うからには、嫉妬されていた自覚があるということか。
そうだ、お茶は気を使ったな。
気にせずお稽古できた先生もいらっしゃったが、意地悪されて気持ちが萎えた先生もいた。そこで一緒にお茶のお稽古をしていた少し年上の人は、いつも言葉の端が意地悪だった。先生もその人も綺麗な人だったが、負けず嫌いなんだな。

いや本当はそんなことではなく、いちばん私を意識していたのは母だ。負けず嫌いで支配的。遠く離れているから穏やかに暮らしていられる。私は逃げてここにいるのだった。

夜は無意識の底に沈んだ澱を浮かび上がらせる。
そうだ私はこんなヤツだ。育ちがいい人って、家族仲良く愛されて育った人のことを言うんだろうな。

またいつの間にか寝てしまったが、朝起きてもまだ、浮かんだあれこれが残っていて、身体にも感じた春のざわざわ。


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