先日、久しぶりにサントリーホールにヴァイオリンのリサイタルを聞きに行きました。海外からの有名なソリストで、前回の来日時には行けなかったので今回は絶対行くぞ!と心に決め、いつもよりちょっといい席のチケットを取っていました。
セミナー中で多少疲れがあったり気分的なものもあったのでしょうが。。。何となく心に響くものがなくて不完全燃焼でした。
よくクラッシックのコンサートホールでは、入場時に他のコンサートのチラシの束をビニールの袋に入れたものを配っています。私はここから次に行くコンサートに当たりをつけているのですが、たくさんのチラシの中からたった一枚だけ、音楽が聞こえてきたものがありました。
何度か繰り返しチラシの束を見返してみましたが、やっぱり音が聞こえてきたのはその一枚だけ。説明書きを読んでみると、ソリストは知らない方でしたが(私はあまり名前を覚えないので。。。でも、かなり有名な方です。多分)、使用楽器がなんとあのストラディバリウスのヨアヒムではありませんか!
日本のソリストでもストラディバリウスの銘のあるものを使っている方はたくさんいらっしゃいますが、日本音楽財団所有の1715年製ヨアヒムは、以前は庄司紗矢香さんが使用していたはず。で、調べてみるとどうやら彼女は今、同じくストラディバリウスの1729年製レカミエを使っていらっしゃるそうです。
よくチェックしておかないと知らないうちに使用楽器が変わっているんですね~。どの楽器を今誰が使用しているのか、楽器を軸に聴き比べてみるのもいいでしょうし、同じ演奏者が違う楽器を使用した時、どんな風に違うのかを聞き比べるのも楽しそうです。
同じ楽器を違う演奏者が使用した時、確かに演奏者が違うのに音が似ていることがあるそうです。同じ楽器なんだから当たり前でしょ、と思われるかもしれませんが、楽器は演奏者の心と体とともに響くもの。なかなか当たり前ではないようです。
ストラディバリウスのように、銘器といわれる楽器ほど「本当の音」を出すのは難しく、名のあるソリストでも本当の音を出すのに5年かかるといわれているそうです。演奏者は楽器と長い時間をかけて対話し、楽器の望む音を探し出すんです。
300年の時間を秘めた楽器の声って、何ともいえず人の心を酔わせます。理性の壁をやすやすと越えてハートをわしづかみされるような、有無を言わさず心の深いところにその声を響かせます。
そんな音を求めて、またチケット買っちゃお~
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