豊丘村の文化財に指定されている笹見平のしだれ桜、樹齢400年を超えるといわれる老木も近年、主枝が枯れたりする衰退の兆しが見られるようになってきました。
そこで、3月下旬、昨年付近の原野へ桜100本を植栽した「西部環境美化実行委員会」の地元住民が、保護に向けた共同作業を行いました。
枯死した主枝や徒長枝の切除などは、村の支援により、依頼した樹木医が行い、住民らは切除された枝の片づけやバーク堆肥、ビーナスライト、木炭を混ぜた肥料を桜の幹の下に穴を掘って埋め込む作業を行いました。
樹木医によると、主枝の途中で生育する徒長枝を整理することにより養分が枝の先端まで行き渡りやすくなるとのことです。作業後、ひげをそり落としたように樹形もすっきりして見えました。また、樹木医は、「同樹齢の他の桜に比べると笹見平しだれ桜はまだまだ元気、今後も継続的な手入れや見守りをお願いしたい。」と参加住民に説明しました。この日は、12歳の少年も作業に参加、笹見平のしだれ桜や隣地の100本桜の保護もいずれは彼らが引き継いでくれると確信する頼もしい姿が見られました。
桜の季節も間近になり、隣接の桜の樹園地では、昨年植栽した幼木が早くも蕾を膨らませ、眼下の老木を見守る状景が見られました。
投稿者 WIND