喫煙者増加の福井
中日新聞より
県内喫煙者の割合増加 県、未成年を重点啓発
全国的に減少している喫煙者の割合が、県内では増加に転じたことが県の調査で分かった。習慣的に喫煙している県民は二〇一六年度、男性35・9%、女性8・2%と、五年前に比べてともに5ポイントほど増えた。特に若い世代の喫煙が目立ち、県は未成年者に重点を置いた対策を進める方針。
県が五年に一度実施する「県民健康・栄養調査」で明らかになった。調査期間は一六年十~十一月で、無作為抽出された千五百三人のうち、八百二十三人(回答率54・8%)が回答した。喫煙の質問には二十歳以上の男性三百一人、女性三百五十三人が答えた。
男性は一一年度の前回調査に比べて5・1ポイントの増。年代別では二十代が45・5%(前回比12・9ポイント増)、三十代が48・6%(同2・7ポイント増)と高かった。全国平均は30・2%(2・2ポイント減)だった。
女性は前回調査に比べて4・3ポイント増。特に二十代は14・8%(同4・5ポイント増)で、全国平均(6・3%)の二倍以上となった。全国平均は8・2%(1・5ポイント減)だった。県健康増進課の担当者は、若い世代の喫煙割合が高い一因を「結婚・妊娠を機に禁煙する人が多いが、出産年齢が上がっているため」と推測する。
県内の喫煙率は近年、たばこ税の引き上げなどで減少傾向だった。この五年は大きな制度改正がなく、個人の努力に頼るしかなかったという。福井赤十字病院(福井市)呼吸器内科の塩崎晃平医師は、個人的な見解と断った上で「最大の要因は啓発活動が他の都道府県よりも少ないこと。市民の認識が甘いように感じている」と分析する。
県は今後、小中高校での出前教室や、喫煙している妊産婦への禁煙指導を強化。入社式などの機会をとらえ、新たな喫煙者の増加も防ぐ。一方、国は多数の人が利用する建物内の禁煙など、受動喫煙対策強化に向けた健康増進法改正案の成立を目指している。
三月策定の「第四次元気な福井の健康づくり応援計画」で、県は二二年度に喫煙率を男性20・6%、女性3・5%とする目標を掲げている。
(山本洋児)
中日新聞より
県内喫煙者の割合増加 県、未成年を重点啓発
全国的に減少している喫煙者の割合が、県内では増加に転じたことが県の調査で分かった。習慣的に喫煙している県民は二〇一六年度、男性35・9%、女性8・2%と、五年前に比べてともに5ポイントほど増えた。特に若い世代の喫煙が目立ち、県は未成年者に重点を置いた対策を進める方針。
県が五年に一度実施する「県民健康・栄養調査」で明らかになった。調査期間は一六年十~十一月で、無作為抽出された千五百三人のうち、八百二十三人(回答率54・8%)が回答した。喫煙の質問には二十歳以上の男性三百一人、女性三百五十三人が答えた。
男性は一一年度の前回調査に比べて5・1ポイントの増。年代別では二十代が45・5%(前回比12・9ポイント増)、三十代が48・6%(同2・7ポイント増)と高かった。全国平均は30・2%(2・2ポイント減)だった。
女性は前回調査に比べて4・3ポイント増。特に二十代は14・8%(同4・5ポイント増)で、全国平均(6・3%)の二倍以上となった。全国平均は8・2%(1・5ポイント減)だった。県健康増進課の担当者は、若い世代の喫煙割合が高い一因を「結婚・妊娠を機に禁煙する人が多いが、出産年齢が上がっているため」と推測する。
県内の喫煙率は近年、たばこ税の引き上げなどで減少傾向だった。この五年は大きな制度改正がなく、個人の努力に頼るしかなかったという。福井赤十字病院(福井市)呼吸器内科の塩崎晃平医師は、個人的な見解と断った上で「最大の要因は啓発活動が他の都道府県よりも少ないこと。市民の認識が甘いように感じている」と分析する。
県は今後、小中高校での出前教室や、喫煙している妊産婦への禁煙指導を強化。入社式などの機会をとらえ、新たな喫煙者の増加も防ぐ。一方、国は多数の人が利用する建物内の禁煙など、受動喫煙対策強化に向けた健康増進法改正案の成立を目指している。
三月策定の「第四次元気な福井の健康づくり応援計画」で、県は二二年度に喫煙率を男性20・6%、女性3・5%とする目標を掲げている。
(山本洋児)