禁煙のアプリ、医療機器として国が初承認へ
アプリ、医療機器として初承認へ 禁煙治療で医師が処方(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ced3b7b66138578b1a9c405634070b2c6597f4
禁煙治療のためのスマートフォン用アプリを医療機器
として製造販売することを厚生労働省の部会が19日、
了承した。近く承認される。アプリの医療機器承認は国
内初になるという。
健康に関するアプリは多いが、医療機器として承認さ
れると治療効果をうたうことができる。今後、保険適用
されれば公的医療保険が使えるようになる。
アプリはベンチャー企業キュア・アップと慶応大医学
部が開発した。禁煙外来で医師の診察を受けて患者に処
方される。紙巻きたばこを吸っている人が対象で、禁煙
治療薬と併用する。対象患者数は最大で約7万人という。
同社によると、ダウンロード後、医師が発行した「処
方コード」を患者が入力してログインする。専用機器で
呼気に含まれる一酸化炭素の濃度を測定すると結果が自
動で記録される。喫煙したい衝動に駆られた際、例えば
「たばこを吸いたい」などと入力すると学会の指針など
に基づき、「ガムをかみましょう」と助言が表示される。
約570人を対象とした臨床試験(治験)では、禁煙
治療にアプリを使ったグループは、使わなかったグルー
プより半年後に禁煙を継続できた割合が、13ポイント
以上高かった。
部会終了後に記者会見した、医師でもある同社の佐竹
晃太社長は「ソフトウェアという目に見えないものが治
療することを国が認めたことが大きい」と話した。
禁煙治療のためのスマートフォンアプリの製造販売が
19日に厚生労働省の部会で了承され、近く承認される
ことになった。アプリの臨床試験(治験)に参加した男
性は「アプリのおかげで禁煙に成功した」と話す。
(姫野直行)