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桜井よしこチャリティー特別講演会

2012-04-04 13:26:36 | 日記

3月29日教職員共済施設「アバローム紀の国」において「国際ソロプチミスト和歌山・紀の川認証20周年記念チャリティー特別講演会」がジャーナリスト桜井よしこさんを招いて開催されました。東日本大震災救援のためのチャリティー事業で「いま日本に求められていることは何か」と言うテーマで1時間30分の熱のこもった講演に集まった400人の聴衆はメモを取りながら聞き入っていました。(以下は講演内容の概要です)                                  地球上のあらゆる問題は人間によって解決されるものであり、その人間が立派であるかどうかで方向づけられる。四国大手の大王製紙、紙すきをしていたおばあちゃんが一代で築き上げた製紙会社である。三代目のバカボンは大学時代から甘やかして育てられ金使いも荒くしばしば親を困らせていた。結果は皆さんご承知のとおり司直にお世話になり、おばあちゃんが苦労して立ち上げた会社も大きなダメージを受けることになった。携わった人間が立派でなかったと言うことである。外に目を向けると北朝鮮、内ではAIJ投資顧問会社も同じである。                                                                                                                     いま我が国の人口がドンドン減少し、しかも高齢化が速いスピードで進んでいる。1億2500万人の我が国人口が予測では50年後には4000万人減少すると言われている。1年で80万人 減ると言うことは1週間で1万6000人減る計算になる。町や村が1週間で1つずつ消えていく。 生きている人もドンドン高齢化していき人間が徐々にひ弱になって行く。GDP(国内総生産)も先ごろ中国に追い抜かれ世界第2位から第3位になった。やがてインドに抜かれて近い将来第4位になるだろう。我が国の500兆円規模のGDPは横ばいであるがこれを「よく頑張った」と見るか「成長しなかった」と見るか、世界各国が右肩上がりで伸ばしていることを考えると「成長しなかった」と見るべきだろう。日本は資源の無い貿易立国と言われているがどのくらい貿易で稼いでいるか。輸出で14%、輸入で13%、経済収入全体の中でわずか27%の収入で貿易立国と言えるのかどうか?太平洋戦争で日本と同じ敗戦国のドイツは国を東と西に分断されるなど日本以上のひどい敗戦を味わった。そのドイツがメルケルと言う女性宰相のもとで今では欧州全体の盟主となり、EUはドイツに支えられていると言っても過言ではない。そのドイツの貿易は輸出・輸入を合わせて経済全体の72%を占めており、日本の27%と比べようもない貿易立国である。一方我が国は円高とデフレに見舞われ企業も海外へ逃げていく中で法人税は高いし、消費税増税が叫ばれておりデフレスパイラルは一向に改善されない。高齢化によって物が売れない。人間トシ(齢)を重ねると行動力も無くなり金の使い道も減少、将来を見越して手持ちの金を貯金に回し国債(国への貸金)に寄与するばかりで現金の流通も滞り国内消費は低下の一途をたどることになる。          私は最近腹が立っていることがある。中国国内」の日本大使館が古くなったので新しく建て直し旧大使館から移転することになった。すると中国側から「待った」がかかり聞くところでは事前に設計にない吹き抜けのホールを作っていると言うことで改善要求があった。外交上の約束ごととして「外国駐在の大使館」には便宜を図る義務が有ることは万国共通のことである。北京駐在の丹羽大使は伊藤忠商事出身の商売人で官僚ではない。大使は日本の外務省に泣きついたところ外務大臣が中国と交渉した結果中国側が交換条件として「日本国内の土地の購入に制限をつけない」と言うことで解決した。これにより中国は日本国内の水源地を札びらを切って買いあさり始めた。新潟の総領事館用地として約1万500平方メートルの民有地を買い、何のために広大な土地が必要なのか明確な説明を避ける等自国の土地の売買を認めていない中国との間で相互主義が崩れている現状に抗議してもなしのつぶてで知らんぷり。言うべきときに言わない日本人の誇りは何処へ行ったのか。日本は外国に対して大変弱くなった。外国社会の見方として「今新たな冷戦が勃発している。」と言われている。世界に視点は中国に注がれている。日本は中国と対等に渡り合う必要があるが大変弱くなっている。パキスタンが核を持ったのは中国の支援が有ったからだと対立するインドはは見ている。これに対しインドも核を持った。いずれの国も核不拡散条約に入っていない。中国はインドに対抗するために核と言う恐怖を与え内陸に目を引き付けさせることにより周辺各国に自国の軍事施設を沢山作った。バングラデシュ、スリランカ、パキスタンへ軍港を作る等インド周辺に緊張感を高めている。これを真珠の首飾りと言われ南シナ海の派遣、資源の支配を狙っている。台湾は南シナ海の出入り口にあるが総統に馬エイキュウを選んだ。馬総統は中国から渡って来た中国人の末裔である。今台湾は中国の革命的利益と言われている。中国は台湾の軍備増強をゆるさない。一方で1400基のミサイルが狙っている。中国は台湾問題にいかなる第三国の介入もゆるさない。中国は核、ミサイル、航空母艦、航空機、軍隊、軍事予算等全てにおいて台湾に大きな恐怖心を与えている。「馬総統は中国への依存度を高め、いずれは中国への併合をもくろんでいる。」と言われ台湾の将来が危惧されるところである。一方イスラエルによるイランへの攻撃が現実の様相を呈している。石油は値上がりし原発回避をしようとする日本はどうするか。北朝鮮の金正恩は本来中国が嫌いと言われている。しかし経済は瀕死の状態、「脱北者は無条件に殺害してもよい」と言う国内状態の中で中国は北朝鮮に100万トンもの食料を贈り北朝鮮はこれにより国内の不満を抑え込んだ。中国は北朝鮮の東のはずれにある羅津と言う港の埠頭を租借(領土権は北朝鮮にあるが統治権は中国に属する)した。この軍港から潮の流れが行き着く先(南東へ真っすぐ)が佐渡ケ島であり、その佐渡の森林を元中国人から1円で購入した。その佐渡から更に真っすぐ南東が総領事館の広大な土地を取得した新潟が有る。すなわち羅津ー佐渡ー新潟が一本の線で繋がれ、佐渡が中国の拠点になる恐れがある。日本は米韓と共同して対北、対中国に対応していかなければならないが、その韓国が最近左傾化してきている。4月に韓国の選挙があるが左翼運動の先駆けの人物(韓明淑)の人気がうなぎのぼりで左翼政権誕生の恐れが出てきている。その他中国では尖閣諸島を歴史的にも我が国の領土と主張、監視強化を図る一方尖閣の天気予報がテレビで流されている。さらに8500人の国民を惨殺しているシリアに対する国連の制裁決議が中ソの拒否権で否決されたり、後進国への支援が最も多い日本の国連常任理事国入りに反対し続けている。                                          日本はもっと強くなり最前線に立つ必要があるのに四方が海に囲まれており、世界情勢に疎く平和ボケをきたしている。テレビでは幼稚でアホな番組ばかり、ワイドショーも「あそこのグルメがおいしかった。」とかアイドルやお笑い芸人の悪ふざけ、マインドコントロールがどうとかこうとか等、外国のテレビにはそんな番組は全く無い。悲惨な環境にある震災被災者は「もっと大事なことが有る。考える材料を提供してくれない」と言う腹立たしさを感じているに違いない。3.11追悼記念式典に台湾から出席した人を政府の代表として扱わず一般人と一緒に献花させた。台湾は震災直後にいち早く駆けつけてくれ、多額の救援資金を提供してくれた隣人である。日本人はもっと歴史や道徳を学ぶ必要がある。日本国憲法の前文に「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した。・・」とあるが、「アホと違うかと」と言いたい。道路に倒れている子供を横目に18人もの人が通りかかっても知らんぷり、日本から盗んだ新幹線の技術を「自国で開発した」と大見栄を切り、事故を起こした車両を土中に埋め込み証拠隠しをする、ゆるキャラや商標、有名商品名等のパクリを平気でやる。そんな国を信頼出来るだろうか。今日本がしなければならないことは憲法の改正だ。教育、政治、外交、権利、自国のあり方を社会基盤とするために憲法を改正してまともな国にする必要がある。憲法第96条(改正の手続きに伴う三分の二条項)の改正議連の立ち上げが超党派で今進められている。                   ~以上~    桜井よしこさん講演概要~