空と風と、月と、星。

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落選運動の前に、選挙制度が機能しているのかどうか、が不明だが、それでも私は投票に行くだろう。

2015-09-24 16:30:00 | 日記
前回のブログ記事:憲法98条「憲法は国の最高法規である」---したがって、安保法案は理論上、無効である。
からの続きです。

私は記事の終わりの方で、「落選運動という動きがあるようだ」ということと、「しかしまず、投票率が低い」ということを書きました。
今回は、それについて。
例えば、前回2014年12月の衆院選ですが、我が家で読んでいる朝日新聞でも、「自民(公明)圧勝」という見出しが載っていたのを覚えています。
まず、投票率のことはさておいて、本当に「自公圧勝」だったのかどうか、です。

データとして正確に集めるのは大変なので、共産党の新聞「赤旗」の衆院選分析記事リンクですみません。
2014年12月16日(火)付、新聞赤旗より。全文転載。
ここから。======================

「自公圧勝」とはいえない 得票数・率とも減 信任遠く

総選挙では、安倍政権の暴走と厳しく対峙(たいじ)する日本共産党が8議席から21議席へと躍進しました。一方、自民、公明の与党の獲得議席は定数の3分の2(317議席)超。「自公大勝」(「朝日」)との報道も見られますが、民意の実際をみると―。

 民意をもっともよく反映する比例代表選挙での得票を見ると、自民は昨年の参院選と比べ80万票減、公明は25万票減。得票率も自民が1・57ポイント減、公明が0・51ポイント減らしています。

 にもかかわらず、自民が大きな議席を得たのは、比較第1党が議席を独占できる小選挙区制の影響です。小選挙区では、自民は前回(2012年総選挙)比で18万票減らし、得票率は48・1%にとどまりましたが、議席占有率は75・25%にもなりました。民意が大政党本位にゆがめられてしまった結果です。

 実際、全有権者の中での得票割合を示す絶対得票率でみれば、自民は比例代表選挙で16・99%、小選挙区で24・49%しかありません。

 だから、自民党自身も「今回の選挙は向かい風でも追い風でもない」(谷垣禎一幹事長)と有権者の冷めた視線を自認しています。安倍首相は総選挙で、「この道しかない」ともっぱらアベノミクスの是非を争点にしましたが、そのアベノミクスも世論調査(「共同」10、11両日実施)では「評価しない」との回答は51・8%で過半数。しかも、沖縄では、新基地建設反対で共闘する「建白書」勢力が全4選挙区で全員当選。県民を裏切って、新基地建設を進める自民党候補に退場の審判を下しました。総選挙の結果をもって国民に信任されたとは、とてもいえません。

===========================ここまで。(下線は私による)

「自公圧勝」とはいえない 得票数・率とも減 信任遠く
のリンクの、円グラフを見てほしいのですが、上の赤旗の記事で『全有権者の中での得票割合を示す絶対得票率でみれば、自民は比例代表選挙で16・99%、小選挙区で24・49%しかありません。』とあるとおり、少ないのですが・・・
そして、得票率:(相対得票率は候補者や政党の得票数を有効投票総数で割ったもの:「コトバンク」より)で見ても、過半数いっていないのですが、議席占有率は、75%以上になっています。

要するにこれを見て何を感じるかというと、「選挙制度は機能しているのかどうか?」、ということです。
一票の格差を少しは是正したとか何とか報道されていますが(しかし、一票の重みが、どこの地域でも完全に同じにするのは難しいのだろうか。分からないが)、
ネットで拾った画像なのですが、見てください。(テレビ画面です。何の番組かは不明ですが数(データ)は合っていました)



衆院選の小選挙区(一選挙区で一人が当選)だと、得票数が自民の方が少ないのに、
自民の議席数が断然多い。これが、「選挙制度が機能しているのかどうか?」と思う理由です。
何がどうなってこういう結果なのか、私には解説不可能なのですが、
今の選挙のやり方でいいのかどうか。


そして、投票率です。投票率の低さですね・・。これを、どうとらえたらいいのか。何が原因なのか。
上の画像だと、2013年の参院選は52.61%ですが、2014年衆院選の投票率は52.66%(2012年衆院選59.32%、2009年衆院選69.28%)。
2009年衆院選(民主党政権に交代)は69%あったということは、民主党政権になったら、少しは生活が良くなるのではないかと期待したから、なのでしょうか。


ここで、ちょっと話が脇に逸れますが、「投票率が下がると、自民党に有利」というのは、本当なのだろうか?
と思って検索した結果、次のページを見つけました。
投票率が上がると自民党に有利? Yahoo!の議席予測が衝撃的【衆院選】ハフィントンポスト・投稿日: 2014年12月08日
これを見た限りでは、2014年の衆院選は12月14日投開票なのですが、その結果は載っていないので、参考までに。
「浮動票は自民か共産へ」とあります。


(タイトルに落選運動のことがあるのですが、少し。「落選運動はイメージが悪い」と言っている人がいますが、どのように行われるのか私は詳しく知らないのですが、ネガティブキャンペーンということなのかな。だとしたら、あまりイメージは良くないかもしれない。「それよりも、当選させたい候補の宣伝を」と言う人もいます)

そして、またまた、国政選挙で投票に行かない理由について、ですが。

映画監督の、押井守さんのことを取り上げたことがありました。
こちら→「僕は選挙に行きません」と言う押井守監督…「ご都合主義の『戦後民主主義』は怪しい」と。2015-06-28

投票に行かない理由が何であれ、
押井守さんは、影響力のある人だと私は思うので、そういう人が「投票に行かない」と明言してしまうのは良くないのではないか、と思っています。

ただ、ごく最近、「ああ、こういう理由で投票に行かない人が出てくるのか・・」と、ため息をついてしまうような、ツイッターでのつぶやきを目にしました。だいたい、以下のような理由。
その人は、30代女性単身一人暮らしで、身体と精神の両方なのか不明ですが、障害者年金だけ(なのだろうか)の、一月に7万円くらいで生活しています。ツイートを読んでいると、つらくなってきます。
「健康で文化的な生活を送ることができている」とは言いがたい。
その女性のツイートを、私は震災以来、ずっと見てきました。(彼女は、何についても、とても鋭い視点を持っている。)
彼女は、選挙のたびにずっと、「投票に行ってきた」とか「不在者投票行ってきた」とか、つぶやいていました。
しかし最近、「もう投票には行かないかもしれない」と。私は、その理由が知りたくなりました。
彼女はよく、「私には何もない」と言っています。文字通りの意味です。しかし、ある日気付いた、と。自分には一票がある、と。
この一票は手放したくない、と・・。
それを読んでいて、言葉がありませんでした。

投票に行かない(子育てや介護、仕事や自分の体調などで、物理的に無理で行けない人も含め)、
という行動を、責められないような気がしてきました。というより、責められません。


選挙で希望が持てたのは、民主党に政権交代した時です。
薬害エイズ問題を明らかにしたり、「らい予防法」を廃止した厚生大臣は菅直人氏でしたが、その、菅さんが総理大臣になったのです。
良かった、政権交代したんだ、と思いました。

ウヨク、サヨク、という表現があります。旧来の「右翼」「左翼」とは違うような。
インターネットで気軽に、ブログやSNSや掲示板に自分の意見を表明できるようになってから、「ウヨク」「サヨク」は、
生まれてきたような気がします。
私自身は、「サヨク」だという自覚があります。
その、サヨクの悪いところ・・・「何でも批判する」「批判するのが仕事」みたいな、ところがあるのではないか・・
と思うのは、鳩山由紀夫氏が首相だった頃に、沖縄の基地移設で「最低でも県外に」というのを断念したことを、
私はブログで批判しました。
しかし鳩山さんは、アメリカにはっきりと、一度は「NO」と言いました。
批判だけではなく、そのことを評価するべきだったのです。
私は、自分がそうしてしまったこと(批判だけして評価しない)を、反省しています。

しかしこれは民主党政権についてであって、安倍政権は、憲法違反のことをしてしまっています(11法案の安全保障関連法)。
とてもではないが、支持できません。例えば、労働者派遣法についても、だし、消費税の軽減税率についても、です。
だから私は、義務感でも何でも、自民公明その他、庶民を苦しめる為政者達に対して「NO」を表明するために、
自分自身は投票に行かなければならないと思っています。



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