空と風と、月と、星。

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デモも消費なのだろうか。「テレビに出ること」が運動をひろげることになるのだろうか。(横浜講演会続き)

2016-01-11 01:30:00 | 社会
こんにちは。ずいぶんと更新が開いてしまいました。こんな感じの更新頻度になってしまっていますが、今年もよろしくお願いいたします。

個人的なことですが約3年前私はかなりのうつ状態でしたが、今年はそれを上回る精神状態の悪いお正月でした。しかし、昨年12月19日の辺見庸さんの講演の内容は頭の中で色褪せず、辺見さんが一生懸命しゃべろうとした声や姿は印象に強く残っています。
ただ、ちょっと個人的なことで体調を崩したり疲れてしまい、更新が遅れましたが、どっこい、(どっこいしょ、か)、ブログを書き続けようと思います。


横浜・桜木町駅近くの講演会の会場の窓より撮影。12月19日。

私はツイッターに登録してツイッターでつぶやいたり、フォローしている人のつぶやきを転載したりしていますが、一時期、「羊(ひつじ)についてのつぶやき」が増えました。それはおそらく、辺見庸が官邸前デモを批判してから、だったと思います。そのつぶやきというのは、例えば「私は羊でも、白い羊ではなく黒い羊」というような、そんなつぶやき。
辺見庸さんのブログ記事の「デモ批判」について
という記事で私は、「そのとおりだ」とした上で、

『辺見さんは、『おまえたちの、ほぼ官製・完全順法管理無害ハナクソデモ。ジンコウモタカズヘモヒラズのテレビ撮影用のパレード。』(9月30日)
と昨日のブログで書いている。
分かるんだけど、ただ、あのデモの中にいた人たち全員が、そうだったとは思えないです。
何とかしたい、安保法制を通させてはならない、という切実な気持ちで行った人も多いはずです。
私も、そういう個人を(自分が参加できない分)応援したくて、せめてツイッターを見てつぶやき、情報を拡散くらいはしようと、
ネットを見ていました。』
ということも書きました。
辺見さんも講演会で、「デモの中の人たちを十把ひとからげにすることは良くないが、」と、全員が全員、"メーメーヒツジさん"ではなかったとは言っている。

それで、官邸前デモ批判についてですが、講演会で話し始めて1時間ちょっとくらいしたところで(それに至るまでが重要なのですが、今日は先にこれを書こうと)、デモの話が出ました。
安保法制が成立してしまうかどうかというところで辺見さんは官邸前デモを批判していたわけですが、なんと(なんと、と言ったって、すみません、今さらですが)、「炎上」したそうです。「(デモ批判記事を書いて)ブログの読者に失望された」「普段は3000~4000のアクセスが、3万に跳ね上がり・・・"それを炎上って言うんですよ"と知人に言われた」、とか。
私が意外だと感じたのは、辺見庸ブログの読者が「失望した」ということ。なぜ。
辺見庸に何を期待していたのかな。もっともっと、政権を批判すること?なのかな。
私の感想は、「ああ、辺見庸らしいな」(笑)というのと、「まったく、そのとおりだな・・・」(返す言葉無し)という、繰り返しになりますがそんな感じでした。
そして、共産党の機関紙・しんぶん赤旗が「1★9★3★7」についての辺見さんへのインタビューをドタキャンしたことについては、ほとんど触れませんでした。

官邸前デモについて。
辺見さんは現地に行ったわけではなく、テレビであの光景を見たそうです。
「これは、安保法制賛成、安倍続けろ、というデモではないか」・・・講演では、そう言っていました。私は、手のひらサイズよりもやや大きい手帳を持っていましたが、そこに至るまで13ページ、メモしていました。
デモについて、辺見さんが話した内容を大まかに書き出してみると、
「あんなもんで済むのかよ、と言いたい」「十把ひとからげにするのは良くないが、(安部政権の)ひどいやりかたに対して、抵抗の仕方が見合っていない」「悪い意味で『非暴力化』している(辺見:しかし、なかにはすごく怒っている人もいただろう)」「全体として、怒りの芯が取れてしまったような印象」
「デモの若い人(注:SEALDs〔自由と民主主義のための学生緊急行動〕のことか)は、『何らかの現象である』、でも何かは分からない」
そして、官邸前デモ後の、清掃活動について。
「デモ後のお掃除には怒りさえ感じた。信じがたかった。何かを本気で怒っているというのが感じられない」「変革しない、打ち壊さない、従順、抑止的なものを感じた」「投石をしろ、おまわりさんとやり合えと言ってるんじゃない」
では、どうすれば?・・そこら辺は、その前に辺見さんが話した内容の中にあると思います。
またこれは続きを書こうと思いますが、いまちょっと、では自身がどうかと言うと、私がデモに参加するとしたらすべてを投げ打って(夫の夕食も準備せず家事もせず)、デモに参加するだろうか?ということ。他人(って誰だろうか)に迷惑をかけない範囲でデモに参加するでしょう。それが、「何だかな」というのは、あります。でも迷惑はかけられないのです(そういう意味で私もあの羊の群れに入っている)。ここに鍵があるかな。

辺見さんは、官邸前デモの様子をテレビで見たそうですが、私が、ネットの時代とはいえ未だにテレビが影響力あるなと感じたのは、私の夫が、何かの話の途中で、「SEALDs」について、自分から私に話しかけてきたことです。彼は昼間職場で休み時間にテレビを見ていますが(家でも)、(聞かなかったですが)SEALDsの存在をテレビで知った可能性は高いな、と思いました。
そして、官邸前の反原発デモや在日韓国人への差別に対する"カウンター"の旧しばき隊を結成したり安保法制反対デモを主催してきた中の一人の、野間さんという方がいますが、その人の2,3日前のつぶやきを紹介(太文字部分)。

昨日宮沢章夫さんも言ってたけど、結局マスメディアの力は今もすごい。オルタナティブ・メディアとしての「ネット」は、実はたいしたことはできなかった。発端としては重要でもその後は重要ではない。マスに接続するためには「ネットの中」ではだめなんだよね。ネトウヨは実はその点一歩先んじてた。

もうすぐ香山リカさんの新著に私との対談が収録されるはずなんだけど、そこでも「運動を広げていくにはどうすれば?」という問いかけに「テレビに出ること」と答えている(笑)。


「テレビに出ること」・・・
https://twitter.com/Trapelus/status/684639595900702720
聞いて呆れる首相担当記者のごっつぁん忘年会 国民の税金で高給寿司とローストビーフをムシャムシャ こりゃ安倍政権のヨイショ報道があふれ返るのもムリはない 下っ端の記者まで官邸とズブズブになってしまっている(日刊ゲンダイ)
この前、こんなつぶやきを目にしたのですが、このつぶやきが目新しいわけではなく以前から記者クラブと首相官邸の癒着みたいなのがひどいのですが、それでなくても「テレビに出ること」が運動をひろげることになるとは思えないです。テレビ=消費、だからです。

ちょっとまとまらずに長くなりましたが・・・それで
今までに辺見庸さんの講演会に数回参加した方によると(私が横浜講演会に行ったことをツイッターで見て、電話をしてきてくださいました)、辺見さんの話した内容というのは、著書の内容やインタビュー記事やブログの内容と被っているということを聞きましたが、私も、大体そうだろうとは思っていました。なのですが、この、だんだん悪い方へ確実に向かっている世の中のこと、私なりに「引っかかった」こと、辺見さんの著書やブログで初めて知ったことなどの感想を、ゆっくりぼちぼちではありますが、書いていこうと思います。
(※このエントリ、記事を一旦アップした後、タイトルを一部変更しました(「横浜講演会続き」を追加))

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4 コメント

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名を売ることなど (非国民)
2016-01-11 13:28:12
 経験から言うといってもゼンキョウトウ以降の運動の末席にいただけの者が”何を言ってるんだ”と言われるでしょうが… 私の知る野宿者解放運動とか野宿者支援活動とかには、やはり名を売りたいとかいう人間も来たりしていました。私はそういったことは運動や活動に関係が無いと思っていますので、そうした人間に”なぜ、あなたは地道な活動のみに終始し世に名を出そうとしないのか”などと聴かれたことがあります。しかし私の応えは…
”名など出したくないし、ハッキリ言って運動や活動など格好良くなく無様なもの。行動様式に「運動の不利益は活動家に、運動の利益は民衆に」が無い者はやがて鉄の男=スターリンや、社共の党官僚や労働官僚どものようになる。マルキスト諸君はそれで良いだろう。結果的に知られてしまったというのは致し方ないが。名を出さなければならない事はないはず。地道だとか手を汚すというものは大切な事。私は火の無いところで火を起こし、そこに薪や燃材をくべて焚き火を絶やさぬようにする事が自らの務めと動くだけだ”でした。それは、今も変わりません。
名や顔を売る類の流行の運動や活動には、興味がありません。あとに残るのは、後片付ですから。
 ”感覚が総てで、ルサンチマン馬鹿”と嘲笑われてきた私のようなものにはそう思えます。感覚が総てでも、一応の後片付け=一応の責任というものはやろうとしてるんですよ。(微笑)やりっぱなしでは無くて。
Re:名を売ることなど (ゆうこ)
2016-01-21 18:29:24
非国民さま、コメントありがとうございます!

>私の知る野宿者解放運動とか野宿者支援活動とかには、やはり名を売りたいとかいう人間も来たりしていました。私はそういったことは運動や活動に関係が無いと思っていますので、そうした人間に”なぜ、あなたは地道な活動のみに終始し世に名を出そうとしないのか”などと聴かれたことがあります。

またまた、これも辺見庸が何かの著書で書いていたことなのですが、野宿者への支援活動の中で「頭が下がる思いがする」と感じたという人がいた、とのこと。
その人は、路上生活の人のための炊き出しにボランティアで来る人で、黙々と目立たず活動を続けていた…そんなような内容だったと思います。普通の会社員だったか、定年退職したのか、年配の人だったという記述の記憶があります。
この前ツイッターで、
「マンホールに落ちた人を救えば英雄になるが、マンホールのずれた蓋を黙って閉めた人は英雄にならない。」というような"名言"(だったかな)のような言葉が流れてきました。どちらも素晴らしい行いだと思いますが、後者はどちらかというと、見逃されがちです。
『名前を売りたい』というのは、なんだか、本末転倒じゃない?と思ってしまいますねぇ…。


>私は火の無いところで火を起こし、そこに薪や燃材をくべて焚き火を絶やさぬようにする事が自らの務めと動くだけだ”でした。それは、今も変わりません。

そういう行いは、到底、"普通の人"(ぶつぶつ言っていたりするだけの私のような者も含め)には、できることではないです。素晴らしいです。


>”感覚が総てで、ルサンチマン馬鹿”と嘲笑われてきた
って、それは、嘲笑う人、ひどいなぁ。
私は、感覚というのは大事だと思っています。
そして、直感も。直感だけではいけませんが、感覚・直感は、大事なこと(物事の成分)を含んでいると思うのです。

ここに、非国民さまのようなコメントをいただけて嬉しいです。
どうもありがとうございます。
辺見庸横浜講演会の続報ありがとうございます (せみ)
2016-01-21 22:16:35
今晩は、辺見庸横浜講演会の続報ありがとうございます。興味深く拝読しました。

消費的デモとは『いま、抗暴のときに』に書かれた自己消費、自己満足、小さな愉悦が鼻につくデモのことですね。 『いま、抗暴のときに』は書評を読んだだけですのでこれから読んでみたいと思います。 昨年の国会前デモ、特に正門に向かって右側には変な陶酔感や愉悦感が漂っていました。無論、本当に怒っていた人も多かったのですが。 生活スタイルとしての反戦デモは、絵画サークルの展覧会や音楽教室の発表会と同じで消費なのでしょうね。 為政者に対する威圧感も、人を惹きつける魅力も説得力もないただの自己満足。

マスメデイアを利用した社会運動の拡大、ナンセンスですね。
AKB48が秋葉原の小劇場からマスメデイアに進出してブレイクしたから、しばき隊、SEALDSもネットからテレビに進出してブレイクしたいのでしょうか。野間氏は秋元康を目指すのでしょうか。でも専制政治下のマスメデイアは為政者側のプロパガンダツールですよね。NHKの国谷裕子、TBSの岸井成格、テレビ朝日の古舘伊知郎、安保法制批判で為政者に睨まれたキャスターは皆、降板が決まりました。野間氏がテレビに出られるとしたら、この3人より無害と判定された時です。そんなテレビで何をやりたいのでしょうね。

家族との晩御飯も放り出してデモに参加するべきかどうか。
難しい問題です。専制政治の進行によって失うものの大きさ、人によって違うと思いますが、それによって行動が変わって来ると思います。

辺見庸の4月の大阪講演会の演題、「怒りと絶望はどのように表現するべきか ―――戦争の時代のたちいふるまいについて」、興味深いですね。 戦争になっても、たぶん対中戦争になるのでしょうが、辺見庸ほどの強力な魂でなくても、個人としての魂をちょっぴりでも持ち続けたいものです。
はじめまして、今更ですが (Unknown)
2017-01-15 16:18:31
テレビの影響力については、すでに世代間差で異なりますよ。
デジタルネイティブのミレニアル世代は若いほどTVは殆ど見ませんからね。
そういう世代ほとしばき隊みたいなゴロツキ紛いの活動やSEALDsにたいして冷ややかですか。
この辺はSEALDs支援者の一人の上智の中野晃一教授も認めていて、大学生の間での評判は悪く、中高年(の活動家)を元気にしているといってますからね。


都知事なんかは既存マスコミが踏み込めなかったとこまで、ネットが食い込んで流したんで、3日単位くらいで世論調査分析したJX通信の分析みても、街宣の演説の様子が逐一YouTubeなどにあがって情報が共有されたことによる世論の影響がみてとれたし
戦略のなさが露呈すると鳥越氏の支持率は駄々下がりでしたからね。

ニコ動で、泡沫含めた全員討論やったりしたから、ネット世代ほど有力3人以外に投票したし
在特の桜井に入れたのもほとんど20代ですからね

すでにミレニアル世代あたりでは、TVの影響力はネットにまけてますよ。
野間氏なんかもすでに中高年でそういう文化がわかってないからツイッターで迂闊なこといってネトウヨのおもちゃになって評判おとしてるし

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